« 二種類の’喉仏(のどぼとけ)’ | トップページ | 門松用の松の枝 »

2006年12月29日 (金)

歳の市は、値切るのが縁起物!?

「歳の市などで縁起物を買うときは、値切ると縁起が良い」、皆さんもこんな話はよく聞く話だろう。

善意で安くしてもらうことは、ありがたく思ってそうしてもらうが・・。
わたしの場合、「切る(斬る)」は縁起がかえって悪いのではないかとの理由でやったことは無い。
それに売り手の人の(値切りを)嫌な顔をするのも気分が悪いし、
「どうせならお互いに笑顔で縁起物は買いたいものである。」そんな理由もあってそうしている。

皆さんはどうしているのだろうか?

この、「値切り=縁起が良い物」の考えや行為は江戸のころから始まったらしいが、
そのころはどうだったのかというとある大事なことを現代ではやっていないことが判ったのだ。

その現代はなくなった行為が「縁起がいい」というものの本来のもので、
売り手は値切られれば値切られるほど喜んだそうなのだ。

今は、値切るとは安く買って買い手の客が儲かるのが「値切り」である。
そのため、売るほうは利益が下がるから渋い顔になるのは当たり前だ。それがなぜ江戸の人たちは安く売るのを好んだか、

  • 江戸風の「粋(いき)な買い方」というのを現代の様子に当てはめて再現してみよう。

売り子・「この縁起物の熊手5万円でどうですか?お客さん」

お客・「高すぎる、高すぎる、もっと安くしてくれ~」

売り子・「4万といいたいが4は縁起が悪いから、3万円でどうですか?」

お客・「もっと勉強してくれ~」

売り子・「お客さん、慣れてるねえ、よし!じゃ~2万円だ!」

お客・「もうちょっと勉強できないかい?」

売り子・「もうこうなったらやけだ、1万円!」

お客・「よし買った。はい!1万円」

売り子・「ありがとうございました」

  • ここからが現代人と違うところ

お客・「お兄さんの、気風(きっぷ)のよさにほれたねえ、良い売り方だったよ」

売り子・「それはどうもありがとうございます」

お客・「その気風のよさに祝儀を出してやろう」

そう言って客は値切った金額の4万円に心づけの1万円を足して、5万円の御祝儀を売り子に渡してこう言うのだった。

お客・「これで酒でも飲んでくれ」と言って笑う

売り子・「これは、粋だねえ、今年の正月も縁起が良いや、ありがとうございます」「お客さんのような粋な方には、縁起の良い福の神がきっと来ますよ」

  • お判りだろうか、これが江戸の客の買い方である

つまり値切れば値切るほど、売り手の取り分は増えるのである。
これが今では省かれてしまったのだ。

こんな縁起の良い、粋な買い物は利益重視の現代人には(わたしも含め)できないものである。

やはりわたしは最初に書いたやり方でいきたいと思う。

皆さんの周りにこんな江戸風の「粋な買い物」をする人はいるのかな?

|

« 二種類の’喉仏(のどぼとけ)’ | トップページ | 門松用の松の枝 »

コメント

玉井人さん、相変わらず、さえてますな~~うんちく。
いまや電気店でも値切るのが一般的になってきました。
Yカメラ店では、難しいようですけどね。
値切り上手の人とそうでない人では、かなり違ってきますよね。

投稿: もうぞう | 2006年12月29日 (金) 19:50

こんばんわ。
「値切り」ですか・・・。
自分は、あんまり経験無いですね。
相当な手口(言い方)で無いと、無理ですね。

投稿: H・K | 2006年12月29日 (金) 20:33

)もうぞうさん

ほんとに買いたい意思を見せながら粘ると安くなりますよね
 
 
)H.Kさん

やったことは無いですか?
わたしはよく行く大型家電店ではよくやってますよ

投稿: 玉井人 | 2006年12月29日 (金) 20:56

市へ行けば、値切ると安くなります。
値切らなくても常連になると負けてくれることがあります。
また、サービスで他のものを貰うこともあります。
申し訳ないので遠慮することもありますが、それでもサービスしてくれるのでありがたく頂戴します。

投稿: おくさま | 2006年12月29日 (金) 22:24

)おくさま

そうなんですよね。
善意で得するのは良いことだと思います。
ありがたく受け取りましょう

投稿: 玉井人 | 2006年12月29日 (金) 22:44

多分、私の周りには江戸風の「粋な買い物」をする人はいないと思います。私は、「値切る」ということはしたことありません。面倒くさいし、高いと思ったら買いませんし・・・・初めから、そんなに高くないのにサバ読んでるんじゃないかと疑ってもいます。よくサービス品と値札を安くつけている物がありますが、もとはそんなに高くないのだということも知りましたから。その品物の値打ちを見て取り、得だったら買いますが高いなと思ったら買いません。だから値切る必要もないと思っています。
この一年、いろいろ勉強させて頂きました。来年もよろしくお願い致します。

投稿: ミッチ | 2006年12月29日 (金) 23:28

ふむふむ、そうだったんですね!
これはいいこと勉強させていただきました。
現代社会には忘れられた感覚?感情?が多すぎですね。
古きよき時代を垣間見れました☆
人間らしく生きたいもんですね!

投稿: hide | 2006年12月29日 (金) 23:51

)ミッチさん

その買い方が普通だと思います。
売るほうもそう思っているでしょうからね
 
 
)hideさん

人間らしいというか、経済的にもゆとりがないとできる芸当じゃないですよね

投稿: 玉井人 | 2006年12月30日 (土) 21:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歳の市は、値切るのが縁起物!?:

« 二種類の’喉仏(のどぼとけ)’ | トップページ | 門松用の松の枝 »