« 「こんなもの捨てるな」、番外編 | トップページ | 「おりみぎ」が届いた »

2007年10月30日

もしも、食の検査機関にミスが出たら

ミートホープ、赤福、吉兆と今年に入って続く食物の偽装問題、食の安全が取り正されている。
それがもしも、もしも、検査機関のミスによって「危険」と判断されたら業者はどうなるか、考えたことはあるだろうか。

ところが、そんな大変なことが実際に最近福島県で起きてしまったのだ。

県内の牛乳販売業者「酪王乳業」が販売する牛乳に「ブルセラ病に罹った乳牛の生乳が入って出荷されてしまったという事件がおきる。
当然、マスコミでは大きく報道され大騒ぎとなる。http://www.asahi.com/life/update/1011/TKY200710110385.html
すぐに業者は、自主回収お詫びの広告などを行った。ところがそこに県から・・・

乳牛を検査した結果、ブルセラ病検査は「陰性(安全)」と出ました。>という驚愕の連絡が関係者に入ったのである

乳牛はブルセラ病に罹っていなかったのである。完全な行政検査機関のミスである

なぜそんなことが起きたか説明するとこうだ。普通、差し止めになるのにはだいたい下記のような手順が取られる。

  1. 各市町村単位で簡易検査(今回は郡山市)で陽性の疑い
  2. 福島県に報告
  3. 県の機関が再度検査「陽性」と判断される
  4. 県から販売中止命令が出る
  5. 販売者などが自主回収などに入る

ところが今回は次のようになっていた

  1. 郡山市での簡易検査で陽性が発表される
  2. 即座に郡山市が販売中止を示唆
  3. 業者は回収を始めた
  4. 郡山市は福島県に報告
  5. 県が検査した結果「陰性」と判断
  6. 業者は回収終了
  7. (遅れて)県から安全であることの連絡が入る

上記を見て判るとおり、「県より先に示唆」、「回収終了後に県が連絡」というように順序が逆になっているのだ。
この郡山市のミス福島県の遅い連絡対応により被った業者の被害額円以上、それにもまして信用を低減してしまったわけだ。

酪王乳業は損害賠償を納入した東北生乳販売協同組合連合会に出すようだ。これは直接県に訴える権利がない業者が連合会を通して行う目的だそうだ。

食に対する過剰反応報道、その割りにマスコミというのは間違いだったことの報道は非常に扱いが小さくなるものである(今回もそうだ)

だから、近所の酪農かもそう訴えていたように、これからこんなミスが絶対起きないことを望みたい。

|

« 「こんなもの捨てるな」、番外編 | トップページ | 「おりみぎ」が届いた »

コメント

この検査ミスが招く影響力の大きさから見れば、このような検査は慎重の上にも慎重を重ねるべきで、陽性反応が出た時点で、もう一度担当者を替えて検査し直してみるとかすべきなのではないでしょうか。またその後の県の機関でのチェックもスピーディーに処理されなければ今回のようなとんでもない結果を招くことになってしまいますよね。(“玉井人さん”文中の“陰性”“陽性”は逆なのでは?)

投稿: koji | 2007年10月30日 21:19

)kojiさん

これは被害を受けた立場の近所の酪農農家からミスの詳細を聞いていたので新聞より早く知っていました。
ミスは、郡山市の保健所が県のやることを先に自己判断して示唆してしまったことによるものとのことでした。
そのため県が後手に回ったようです。
でもひどいミスですよね。次からは慎重になるでしょう

ご指摘ありがとうございます。逆でございました。
コメントは一つにいたしました。

投稿: 玉井人 | 2007年10月31日 14:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46632/16918635

この記事へのトラックバック一覧です: もしも、食の検査機関にミスが出たら:

« 「こんなもの捨てるな」、番外編 | トップページ | 「おりみぎ」が届いた »