「日本」←の文字をどう読みますか?正しく読むと・・
北京オリピックの聖火騒動など毎日ニュースで流れないことは無いですね。日本でもどうなるか想像がつきませんが平穏にやって欲しいものです、平和の祭典なんですから、
さて、上記の全文を読んだ際に「日本」の文字なんと読みましたか?
多分「ニッポン」と読んだ人と「にほん」と読んだ人の二通りが有ったはずですが、さてどちらの読み方が正しいのでしょうか?結論から言えば「どちらも正しい」のだそうです。
世界でも唯一読み方が二通り有る珍しい国家、それがわが国「日本」なのだそうです
だから各名称も二通り有って非常におもしろいです。ちょっと例を挙げてみましょう
(違いが判りやすいようにカタカナと平仮名にしました)
日本大学(にほんだいがく)、日本体育大学(ニッポンたいいくだいがく)、
日本生命(にほんせいめい)、日本電気NEC(ニッポンでんき)
日本銀行(ニッポンぎんこう)、
カッコ内が本来の正しい読み方になっているそうですが、知ってましたか?
それから、東京に架かる日本橋は「にほんばし」と読むが、大阪に架かる日本橋は「ニッポンばし」と読むのが正しいのですよ
それと我が福島県の4号国道の本宮市~郡山市に架かる大きな日本橋は「ひのもとばし」と読みます(アサヒビール園近く)
こうなると「ニッポン」と「にほん」どちらが古いのか?古代のわが国の名はなんだったのか?いつから「日本」になったのか?気になるものですよね。・・なりませんか?()わたしは気になりました。
私の地域の方言で「あげづ」という言葉が有ります。これは古語の「秋津(あきつ)」が訛った言葉で昆虫の「トンボ」のことを指します。
わが国最初の天皇は「神武天皇」といわれ日向の国(東国原知事で有名な現在の宮崎県)から今の国家が始まったそうです(紀元前600年ころ)。
その時の神武天皇はトンボが飛び交う(?)国を指し「秋津の国(秋津島)」と言っていることから、それが最初の国家名とされているようです。
あるとき隣の大陸に着いた国民が「お前はどこの国の者か?」と問われたが、言葉が良く判らず「わ(我)の国のことですか?」と聞き直したそうです。そしたら、どう勘違いしたのか「わという国のものか」となったそうです(諸説あり)
その「わ」という文字に「倭(小さくて弱い未開の野蛮人という侮辱の漢字)」を当てて「倭国(ワコク)」「倭人(ワジン)」と大陸では呼ぶようになったようです(中国古代史書「魏志」のなかに出てくる「倭人伝」が有名)。
その侮辱の意味を嫌った山門(山処)民族(やまとみんぞく)は「倭」の文字を「やまと」と読むようになりますが、大陸では読まないので文字を「大倭(だいやまと)」と書くよになりさらに「大和(だいやまと)」に改めますが大陸では「倭国(わこく)」のままだったそうです。
そこで国家としてふさわしい文字を探し「日出ずる国」の古事から「日本」という漢字を国名として、読み方を「ヤマト」としたのです。「日本と書いてヤマトと読む」ことは長い間続いたそうです。
ところが今度は「日本」の文字を大陸ではヤマトと読まず「イルボン」「ジッホン」「ニチホン」「Zipangu(ジーペンクオ)」と読むわけです。
そのため外国では「ジッホン(ニッポン)」で国内はヤマトの二通りがまずでき、時代が過ぎ平仮名ができて「日本」の文字に「にほん」の振り仮名をつけ「ニッポン」と発音するようになります。
江戸時代に「日本(ニッポン)」の漢字と言葉が「一番最高」という違う意味で(例、にっぽんばれ=一番の晴れ)大流行し、日本(にほん)の振り仮名をそのまま「にほん」と発音したためその読み方が広まったようです
つまり「日本」の読み方は「ヤマト」→「ニッポン」→「にほん」と変化したのですが、前の読み方もそのまま残ったため今のようになったようです。
現在、国際的には「NIPPONN(ニッポン)」という言い方で統一されているそうです。
そのためNHKではどちらの読みでもいい場合は全て「ニッポン」に統一して言っているようです。
例・日本放送協会(ニッポンほうそうきょうかい)、日本国憲法(ニッポンこくけんぽう)、日本人(ニッポンじん)、日本代表(ニッポンだいひょう)、
ただ先に書いたような国内の名称の時は「にほん」に変えるそうです(複雑だ)。
長々と最後までお読み下さった方、お疲れ様でした()
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コメント
[CHINA]を支那と読んだら中国人は怒ります。日本人は「にっぽんじん」なのか「にほんじん」なのか・・・「ひのもと」と読んだら・・又中国は怒るでしょね。オリンピックの聖火・・・中国人の動きは却って中国のイメージを悪くすると思います。数を頼んで強圧的・・・世界中に中国街はあって、やっぱり長くスラムでした。いつのまにか、人口が増えて、乗っ取られるという危機感を持っている都市も多いでしょう。その不気味感を再確認させてしまうと思うのは私だけでしょうか。
投稿: 山口ももり | 2008年4月25日 08:08
)山口ももりさん
華僑(中国国籍)、華人(二重国籍)の人達の商魂と言うか強さと言うか、「聖火を守る=国家誇示」の姿勢はすごいですね
ただ国内でかなり情報操作されていることは「中国は一つ、独立反対」を叫ぶ漢民族系中国人の人々と
「虐待を止め、同じ国民として人権を与えろ」と叫ぶチベット系中国人との訴えのギャップでよく判りますね
だいたい聖火を最初に奪おうとしたのはウイグル族系中国人ですよね
報道での活動がドンドン違った方向に行っているような気がします
投稿: 玉井人 | 2008年4月25日 09:11
私は「ニッポン」派ですが、長く関東にいた所為で大阪の日本橋を「ニホンバシ」と読んでしまうことが未だにあります。
大和の国に住むようになってから古代史に興味が湧いていろんな本を読むようにもなりました。
ロマンがありますね、古代史は。
投稿: がんさん@大和の国 | 2008年4月25日 09:53
)がんさん
今回のことで「大和」と書いてなぜ「やまと」と読むのかも判りましたし、本来は「山門、山処」でヤマトだったとか、おもしろいものです。
投稿: 玉井人 | 2008年4月25日 11:28
私は「にほん」と読む事が多いですね。
発音が楽、と言うことも手伝っているかと思います。
「やまと」の由来もわかりましたし、ためになりました。
投稿: 秋ぎつね | 2008年4月25日 19:09
)秋ぎつねさん
ありがとうございます。何かのときに話の種にでもしてください
投稿: 玉井人 | 2008年4月25日 19:44
私は「日本」という名前が好きです。(読み方はどちらでも)
玉井人さんが解説してくださったとおり、由来が「日出ずる国」からきているからであり、そのことを古代人が正確に理解していたからです。
この国名になったのは当然といえば当然のことだと思っています。
地球が丸いことも知らなかった時代に、ちゃんと世界の極東にあることを知っていたのですものね。(丸いので、何処が一番端ってこともないのですが・・・・)
天照(アマテラス)などからも、日本民族は太陽を信仰していたことがわかりますね。
投稿: チエちゃん | 2008年4月26日 07:07
)チエちゃん
天照大神=大日如来という考えも日本の古い信仰ですね
ただ、地球が丸いことは人類が出現したと言われる1万年前より前にすでに知られていた可能性の痕跡が世界中で出土していて、進化論とともに今定説が揺らいでいますね
投稿: 玉井人 | 2008年4月26日 09:08
さすが良く書いてありますね~
まったく異論はありません。
それにしてはアバウトミーでは、「にほん」が多いですね~
がっかり!!
投稿: もうぞう | 2008年4月26日 19:46
)もうぞうさん
わたしも五分五分くらいになって行くのかと思ったんですが以外と差が付きましたね
投稿: 玉井人 | 2008年4月26日 21:10
私は、基本的には「ニッポン」派ですが、「ニホン」でもさほど抵抗はありません。
読み方を統一しようという人たち(政治家に多い)は、ほとんどが「ニッポン」派だそうです。
高島俊男さんの本にこの話題がありましたので、TBします。
投稿: ぜん | 2008年4月26日 22:57
)ぜんさん
言い方として古い方を優先した考えだと思いますね
ただこの二通りの読み方が有る独特の文化も独自性があっておもしろいし、無くなる事はないでしょうね
投稿: 玉井人 | 2008年4月27日 09:00
はるか昔、NHKのクイズでこの問題が出たことがあります。その時の答えとして「にっぽん」が正しい、としていました。
その理由の一つとして、切手のローマ字表記が「NIPPON」としてあることもあげられていました。その時の解説者が金田一春彦だったので胡散臭かった。
投稿: あるく | 2008年4月30日 04:03
)あるくさん
コメントありがとうございます
私のように長く書くより金田一さんのようにおもしろく解説するのも有りじゃないかと思いますね。
投稿: 玉井人 | 2008年4月30日 07:34