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2008年11月12日

「山寺の和尚さん♪」は童謡じゃない・?!

童謡で知られる「山寺の和尚さん♪」はのような歌ですよね。

        ♪山寺の和尚さん
                 作詞不詳作曲服部良一

  1. 山寺の和尚さんが 毬は蹴りたし毬はなし
    猫をかん袋に押し込んで ポンとけりゃニャンと鳴く 
    ニャンが ニャンと鳴く ヨイヨイ 
  2. 山寺の狸さん 太鼓打ちたし太鼓なし
    そこでおなかをチョイと出して ポンと打ちゃポンと鳴る
    ポンがポンと鳴る ヨイヨイ

この1番の歌詞について「動物虐待をする残忍なひどい坊主の歌だ」と批判する人がけっこう居るようなのですが、童謡としてみればそうかもしれません。

ところが本当はこの歌、小唄こんなことを見たら面白い」という世相風刺の“大人の戯れ歌”の流行歌を童謡にアレンジしたものなので、昭和初期の戦前に大流行した“ジャズ”が基歌なのです

 それは戦前の昭和12年(1937)作詞・久保田宵二、作曲・服部良一の二人によって作られ「リズムボーイズ」によってレコード化され大ヒットとなり作曲家服部良一氏の名が知られるきっかけになった和製ジャズ1号だそうです。
その後、服部良一氏によって「買い物ブギ」などのジャズが出され「ブギウギ」の流行り言葉と一緒にヒットしていったようようです。

その基歌の“山寺の和尚さん♪”がこれです↓

          山寺の和尚さん」
             
作詞・久保田宵二、作曲・服部良一

  1. 山寺の和尚さんは 毬は蹴りたし毬はなし
    猫をかん袋に押し込んで ポンとけりゃニャンと鳴く
    ニャンが ニャンと鳴く ヨーイヨイ
    やまでら 和尚さん やまでら 和尚さん
     

     ダカヂク ダカヂク ダカヂク ダカヂク エイホホー
     ダカヂク ダカヂク ダカヂク ダカヂク エイホホー

     
  2. 入り婿の旦那さん 酒は飲みたし酒はなし
    渋茶徳利に詰めこんで グッと飲んでペッと吐く
    ペッが ペッとはく ヨーイヨイ 

     
  3. 色街のお酌さん 太鼓打ちたし太鼓なし
    可愛いお腹を ちょいと出して
    ポンと打ちゃ  ポンと鳴る
    ポン ポン ポン ポン ポン ポン ポン エー

     
     ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
     ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
     ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
     ダカヂクダカヂクダカヂクダカヂクダカヂク ダンダダーン
     バンバンバン バンバンバン バンバンバン バンバンバン
     ダンダダンダ ダンダダンダ ダンダダンダ ダンダダンダ
     ダンダンダン ダンダ ダンダン エー エー

この歌詞を見れば分かるように3人の登場人物を・・
1番は、御仏に仕える僧侶が猫を蹴飛ばし遊ぶ姿の可笑しさ
2番は、肩身の狭い入り婿が飲みたい酒代わりに渋茶を飲む可笑しさ
3番は、色っぽい女性が行儀悪く腹を出して腹鼓する可笑しさ
それらを笑い飛ばす風刺コントやギャグの世界のお話しになっています

けして「虐待をする恐ろしい坊さん」の歌でないことが分かりますよね。

ただ分からないことが有ります。
童謡にするとき1番の歌詞だけなぜ同じにしたのでしょう?
童謡はなぜ作詞者不詳になっているのでしょう?

もしかすると童謡の作詞者は「村雨まさを」という人物かもしれません。
この人物、じつは作曲家服部良一氏の作詞するときのペンネームなのです。

「自分の曲なので1番だけ同じくしてそれとなく自分をアピールした」そんな気もしませんか・・

いずれにしても2番、3番、の歌詞はお酒の話に色町話しですから童謡にはできないので和尚さんと猫の取り合わせだけを残したのでしょうね

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コメント

面白い事を聞きました。もっと古い民間伝承でもあるのかと思っていました。「シャボン玉とんだ・・・♪」の歌とか「赤い靴はいてた女の子・・・♪・・異人さんに連れられて行っちゃった・・♪」なんかも何だか気になる歌詞ですね。

投稿: 山口ももり | 2008年11月12日 08:25

うっ、何かある!
実は、昨日だったか、一昨日だったか、玄関の手前で急にこの歌が頭に浮かんだのです。何の脈絡もなく。
さては、ヤナリ君のしわざ??

投稿: 朝霧 圭太 | 2008年11月12日 11:08

昔から耳にしていて自然に口ずさむ童謡もその歌詞にはいろんな意味合いが込められている場合がありますね。
「かごめ」もその一例。
その歌詞もさることながら、「かごめ模様」が「ダビデの星」と同じであることがどうたらこうたらと意味ありげな話も聞いたような…。

投稿: がんさん@大和の国 | 2008年11月12日 12:00

面白い事聞きました。そうですか。1937年何の因果か私の生まれた年です。・・ひぇ~、えれぇ~ばばぁ~!
それはそうと、てるてる坊主の歌も童謡に相応しくない歌詞ですね。一番は良いとして、
    二番、~~私の願いを聞いたなら 
           甘いお酒もたんとのましょ
    三番、~~それでも曇って泣いてたら 
           そなたの首をチョンと切るぞ
童謡にしたくない歌詞と思いませんか?

投稿: nanami | 2008年11月12日 15:34

)山口ももりさん

偉人さんに・・は終戦直後の混乱期「赤線」とかの女性たちの歌で、悲しい歌ですよね
 
 
)朝霧圭太さん

そうかもしれません。我が家の鳴屋(ヤナリ)が私のブログを見てそちらの仲間に知らせたのかもしれません
 
 
)がんさん
http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2007/05/post_0b1a.html
http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2006/01/post_1618.html
以前の記事で私もそれに触れていますよ
 
 
)nanamiさん

てるてる坊主」は中国の民間信仰が日本に伝わったものだそうですから、信仰的歌詞がそのまま使われたのかもしれませんね

投稿: 玉井人 | 2008年11月12日 17:29

これも、中国産ですか?成る程吃驚です。現在に反映してるのでしょうかね

投稿: nanami | 2008年11月12日 20:48

)nanamiさん

古から日本はあらゆるすばらしい文化や知識などを中国を師として学びましたが、今はおかしな状態になっています

投稿: 玉井人 | 2008年11月12日 22:44

この歌は知っていましたがそんな経緯があったとは...!
確かに陰湿な歌ではありませんし、「みんなのうた」か何かで流れたこともある気がします。
童謡や童歌はいろいろ考察が出来ますね。
私は「かごめかごめ」と「花一匁」の解釈が興味深かったですね。
「赤い靴」はモデルの女の子がいたと思います。結局、異国には渡れず、国内で病没したそうですが...。

投稿: 秋ぎつね | 2008年11月13日 20:37

)秋ぎつねさん

戦争中の音楽家、特に作詞家たちは「戦争の悲しみ」などをそれとなく童謡として世に送り出し「反戦非国民」の汚名で捕らえられないようにしていたそうです。
野口雨情氏などのにはかなりそういう歌詞が多いといわれていますね

投稿: 玉井人 | 2008年11月14日 08:12

こんばんは、玉井人さん。
「山寺の和尚さん」が童謡ではないとは知りません
でした。
正義の味方的な教科書的な見方をすると残虐な和尚さん
ってことになるのかもしれないけれども、元々、
玉井人さんが仰っているように、風刺コミックの世界を
描いた歌ならば、別にいいのではないだろうか?と
思います。
それに歌詞と音楽のリズムが絶妙に合っていて、この
歌が童謡なのか、風刺の歌なのかという事実を別に
しても楽しめる歌です。
音楽はジャズが基調だったのですか~~。
この歌、わたしはとってもいいと思います。

投稿: 浜辺の月 | 2008年11月15日 17:31

)浜辺の月さん

歌詞に沢山の擬音が含まれる独特の和製ジャズ、今でも斬新で面白いですよね

投稿: 玉井人 | 2008年11月16日 08:34

福島県南端の出身ですが、老後は板下町に住んで「山寺の和尚さん」如き生活を夢見てます。 

投稿: OZUYASU | 2011年3月20日 09:27

OZUYASUさんへ

穏やかな良い老後が送れることを祈ります

投稿: 玉井人ひろた | 2011年3月20日 11:01

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