« ‘睡魔’とその‘天敵’の戦 | トップページ | 鳩山由紀夫に幸夫○・・紛らわしい »

2009年9月 7日

成人は20歳とは限らない

選挙前のことで少し話題にもならなくなりましたが「成人年齢を18歳に引き下げることを検討中・・・」などと言うことを言っていましたよね。
これを聞いて「選挙権が18歳からになるのか・・」とか「18歳を成人年齢にするのはいかがなものか・・」なんて思った方もいたはずです。

ところが・・・成人年齢を18歳にしても選挙権は20歳のまま変わらないんですよね~
それに、法的成人年齢は20歳とは限っていないんですよ

これは“成人式=20歳の祝い=選挙権取得=飲酒喫煙可能”というのが、どこかで一つの事のように思っていることでの大きな大きな誤解のためなのです。

これは民法第4条で定める成人年齢を20歳から18歳にしても、公職選挙法第4章21条で定める選挙年齢20歳を18歳に変更しない限り18歳での投票権が無いからです(2015年18歳に改正)。
同じ理由で喫煙や飲酒も“未成年者飲酒禁止法1条、未成年者喫煙禁止法1条”の二つの法的年齢の条文を改正しない限り18歳から許可されません。

<成人の法的規定>

  1. 民法第4条
    満年齢20になった男女を成年とする
  2. 民法6条
    20歳未満でも1種または数種の営業を許可されたものはその営業においてのみ成年者とみなす(選挙権は無し
  3. 民法第753条
    20歳未満でもで既婚者は成年とする。ゆえに男子18以上、女子16歳以上の結婚可能年齢が該当する(選挙権は無し
  4. 皇室典範第22条
    天皇、皇太子、皇太孫(皇位継承者)は18で成年とする(選挙権は無し

実は、成人になって得られる権利は「保護者無しに個人財産の売買や譲与などができる」ということ一つだけなんです。
ちょっと分かりにくいでしょうが、つまり成人にならない者は車を買って所有することとか、バレンタインチョコを買ってあげるとか、誕生日プレゼントを贈るとか、婚約指輪を贈るとか、個人単独では許可されず保護者の同意が欲しいのです。

「成人の日」と言うのは昭和23年(1948)に制定された国民の祝日ですが、その時成人となる年齢は定められなかったのです。

そこで、「国としての明確な成人年齢の考え方をお聞きしたい」という質問がなされました翌年の昭和24年(1949)に政府から正式見解が発表されました。

政府としては、大体成人としての基準を“満18歳”とすることで意見の一致を見た。しかし、実際には地方の慣習を尊重し融通性のある処置を取ることを可能にすることとした

つまり、戦後最初の考え方は<明治政府の20歳成人制(男子)>と<民間では一般的な15歳成人(男子)>の間を取って「18歳=成年」だったのが、いつの間にか明治時代に制定された「男子成人=20歳とする」の古い年齢のほうに定まった経緯があったようです。
※、戦前まで女子の成人年齢は規定されませんでした。それは女性の成人には<初潮>というはっきりした慣習や通念がすでにあったからです

今後、民主与党が18歳引き下げをしたとしたらそれは昭和23年ごろ、つまり鳩山氏の祖父の時代に戻るようなもので、新しことではないようですね。

皆さまの成人年齢の考え方は、18歳派?、20歳派?、はたまた最も歴史がある15歳派かな?

※、国際条約では「子供(未成年者)の権利条約」と言うのがありまして190ヶ国以上が加盟しています(この対象者の英文を日本では未成年者や子供と訳さず‘児童’と訳されている)。

この条約で言われる未成年者とは“18歳未満の者”と定められています。
つまり、この条約加盟国では“18歳=成人である”と認めていることになっているようです

日本も昭和34年(1959)にこの条約に加盟をしていますので、国内では20歳、国際的には18歳から成年という二重の考え方になっている形になりますね

|

« ‘睡魔’とその‘天敵’の戦 | トップページ | 鳩山由紀夫に幸夫○・・紛らわしい »

コメント

20才派です。
寿命が延びているのに、なんで18才にこだわるのか、理解できません。

投稿: もうぞう | 2009年9月 8日 06:32

)もうぞうさん

寿命が延び高齢化している社会だからこそ18歳まで引き下げるという考えもあるかもしれませんよ

投稿: 玉井人ひろた | 2009年9月 8日 08:31

う・うーん・・・それにしても最近の若い人って???あれで良いのかしらって思うことが多いです。成人式は関係ないでしょうけれど。昔の元服なんか、水分早かったんでしょう

投稿: 山口ももり | 2009年9月 8日 08:39

)山口ももりさん

元服は15歳(現在の14~15歳)の武士の男子だけの儀式ですが、一般町民も15歳=成年男子と言う考えが第二次世界大戦後の昭和20年代から30年代まであったようです。
20歳は兵隊検査の年齢という考えで成人ではなかったようです。

いずれにしても15歳、20歳も共通しているのは精神年齢じゃなく「戦争(戦闘)に耐えられる体に達した年齢」と言う考えが基本ですね。

投稿: 玉井人ひろた | 2009年9月 8日 08:57

ややこしいことになりましたね。日本の伝統を生かして、七五三の合計、数えで15になったら、ということにすればよかったかも。

投稿: ましま | 2015年6月19日 20:05

ましまさんへpencil

そのうち統一されるのかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月20日 08:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46632/46150371

この記事へのトラックバック一覧です: 成人は20歳とは限らない:

« ‘睡魔’とその‘天敵’の戦 | トップページ | 鳩山由紀夫に幸夫○・・紛らわしい »