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2013年4月18日

裁判員のストレス障害は・・・

今朝の地元紙の朝刊記事に下記の様な記事が載っていました。

‘福島県の会津美里町(あいずみさとまち)で起きた強盗殺人事件について、殺人罪などに問われた男に裁判員制度初の死刑判決が言い渡された3月4日(月)の福島地裁郡山支部の裁判員裁判で、その裁判員を務めた福島県内の60代女性が、公判後にストレス障害と診断されたことが17日、関係者への取材で分かった’

というものです。

女性はその日の裁判の休廷中にも嘔吐していたのですが、帰宅してからがもっとひどかったそうで、判決後は食事が喉を通らなくなり、夜に就寝しようとしても「審理で見た血みどろの殺害現場のカラー写真がフラッシュバックする」ということで何度も目が覚め寝られないという症状が続くんだそうです。

こういう場合を想定して判決後に裁判員経験者の相談に応じる最高裁の「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」というのが設けられているそうで、女性もそれを利用しようと連絡した結果、「交通費を自分で負担して東京に行かないとそこでのカウンセリングが受けられない」と告げられ断念したそうです。・・・なんとも不親切な制度ですね。

そこで已む無く福島県内の病院に通院し、そこで「ストレス障害」と診断され現在も通院治療が継続されているそうです。

その裁判で女性と一緒だった他の裁判員の複数からも、審理ではカラー写真以外にも殺された被害者が助けを求める119番の音声も流されたということで、「精神的負担が大きかった」と記者会見で話しているそうです。

このことに関し福島地方検察庁のコメントは、・・・・・

真実を伝えるため必要最最小限のカラー写真を見せたことは事実」としたが、その時の裁判員の一人の女性が審理でのことが原因でストレス障害になっていることは「承知していない

つまり、“・・・確かに写真は見せたが、それで精神的な障害が起こるほど残虐なものではなかった・・はず”というような実に事務的な、冷めた見解を出したようです。

プロからすれば大したこともない写真でしょうが、殺人現場など見たこともない一般人である裁判員にはとんでもない現場写真ですよね。

女性は国への法的措置(公務災害等の認定訴訟や精神的損害賠償)などを検討しているそうです。それは、当然でしょう。

不思議なことに、平成21年(2009)から始まった裁判員制度では、現在に至るまで裁判が原因で裁判員が精神疾患を発症した事例も、そのことで規定に基づき「公務災害」と認定された事例全く無いそうです。

もし、この女性が訴訟をおこすことで損害賠償や公務災害が認められれば初めてのことになるとともに、これからの裁判員へのサポート体制の充実や、裁判員制度そのものの見直しがなされると思いますし、今回のニュースだけでも見直しが始まるべきです。

ネットで「裁判員の心理的負担・精神的負担」などで検索すると10万件以上がヒットするそうですが、最高裁のホームページには全くその項目は無いそうです。これは、それについての法律が無いからに他なりません。

立法府の面々は、とてもお忙しいのでしょうね

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コメント

裁判員制度の存在意義が未だ持って解らないのですけど?

投稿: 空 | 2013年4月18日 19:49

空さんへpencil

ほんとですよね。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年4月18日 20:10

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