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2015年9月24日

ミスター・カトウ

先週のことですが、『幸せの教室』という映画をBSで視ました。米国タイトルは主演のトム・ハンクスが演じる冴えない中年男性の役名の『Larry Crowne』になっているそうですが、共演はジュリア・ロバーツということで、私でも知っている名優二人と、若い大学生たちのコメディ・ドラマ映画で、なんともほのぼのとした面白い映画でした。(ハンクスは監督のほか、共同製作、共同脚本も兼任)

アメリカ映画界では各種部門を受賞し有名な映画だったようですが、公開が2011年7月1日なので、日本では東日本大震災の最中でその年は公開されなかったようです。

日本では翌年の2012年5月11日公開されたようですが、これまた震災の方が大変であまりヒットしなかったんでしょうね。

ストーリーは若い時からの軍隊生活で学歴がなく、そのためにリストラされ職を失い妻も失い借金だけが残った50過ぎの中年男性が大学に入学し、若い同級生や講師と触れて人生を変えていくというものですが、その大学で偏屈で厳しい老講師役を視て、その懐かしい顔に驚いたのです。

「あ!‘ミスター・カトウ’だ」と、直ぐに判りました。

50代以上の人はたぶん知っていると思いますが、「ワープ」や「転送」の言葉が流行ったSF映画『スタートレック』、それに出てくる宇宙船「エンタープライズ」の乗組員で主にメカニックを担当していた東洋人「ミスター・カトウ」ですよ。
http://www.startrek-dvd.jp/tos/archives/cast/index.html

劇中で、「スタートレックマニア」の黒人大学生が出てきますが、講師役のジュリア・ロバーツが「スターウォーズ」と勘違いし、その大学生が「スタートレックとスターウォーズの違いから説明しますか?」と言う場面も出てきたのも面白かったです。

後で知ったのですが、アメリカの原作では「ミスターカトウ」ではなく、役名は「ヒカル・スールー」という、日本人か中国人か分らない中途半端な役名だったようですね。

だから日本版では「カトウ(加藤)」とハッキリ日系人と判るようにしたのでしょうね。

この方は『ジョージ・ホサト・タケイ・アルトマン』(英語:George Hosato Takei Altman)、日本名は『武井 穂郷〈たけい ほさと〉』といって、1937年(昭和12年)4月20日アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人二世の俳優で、現在78歳になられたそうです。

「スタートレック」では吹き替えだったのでご本人の肉声は知らなかったのですが、「幸せの教室」のBS放送は字幕だったので、初めてその肉声を聴くことができました。

その肉声・・・声が太い、低音が響くでかい声に、吹き替えは、優しい声でしたから、またまたビックリしました。

もっと驚いたのはタケイさん一家の話しです。

広島県から移住し、平和な日々を送るタケイさん一家は、昭和16年(1941)の日米開戦によって生活は一変、昭和17年(1942)に出された大統領令9066号によりアーカンソー州ローワー強制収容所へ強制収容されることになります。

その収容所で過酷な日々を送っていた一家は、今度はタケイの父親が、政府に対する忠誠心の調査「忠誠登録=Loyalty Questionnaire」で忠誠を拒否したために、さらに厳しいカリフォルニア州テュールレイク強制収容所へ送られてしまいます。

そこは“反米主義者”とみなされた者が多く送られた場所で、一種の隔離収容所で、昭和20年(1945)8月の終戦後もテュールレイクだけは翌年の昭和21年(1946)まで閉鎖されなかったそうですから、一家やタケイさんはどんな思いだったか想像もつきません。

そんな迫害から一家は立ち上がり、タケイさんはハリウッドの名役者になったのですから、すごいですねえ。

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