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2015年12月24日

TSUNAMI 世界津波の日 稲むらの火

12月22日、国連総会において‘11月5日’を「世界津波の日」と定める決議案がに採択されました。

この案は、日本とチリとで案が出され決まったそうですが、平成23年(2011)3月11日の東日本大震災で甚大な津波被害が発生したことがまだ記憶に新しい私にとって「なぜその日が、11月5日なのか?」という疑問が、直ぐに頭をよぎりました。

しかし、直ぐにその日付が何を意味するか解りました。それは「稲むらの火」の伝説の日だったのです。
それに、同日は平成23年(2011)3月11日の東日本大震災で甚大な津波被害が発生したことから、同年6月、津波被害から国民の生命、身体・財産を保護することを目的に「津波対策の推進に関する法律」が制定され、この法律で毎年11月5日を【津波防災の日】と、国内ではすでに記念日となっていたものだったのです。

それを国連の場に提出し、国際的記念日に押し上げたものだったのですね。それなら致し方ありません。

ところで・・・

「稲むらの火」の話しは、わたしでも大よそのことは知っていましたが、なんと私が知っていたのは、
明治29年(1896)、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、英語によって "A Living God " を著した本の中にある西洋と日本との「神」の考え方の違いについて触れた文章の中に出てくる「生き神様」として慕われている紀州有田の農村の長「浜口五兵衛」の物語を紹介したものに書かれている“物語り”のことで、それが和訳されたのが良く知られた「稲むらの火」の内容だったのでした。

実は、「稲むらの火」は史実をもとに小泉八雲によって作られたフェクションだったのです。物語では、浜口は老人で、庄屋で、火を点けたのが稲穂で、地震も予知したかのように描かれていますが、史実はこうです↓

  • 「浜口五兵衛」のモデルとなったとは・・
    ‘醤油醸造業(現・ヤマサ醤油株式会社)を営んでいた実業家で資産家で政治家の『濱口儀兵衛』(雅号は梧陵(ごりょう))氏。当時は30代の若さであった。
  • 発生した津波災害とは・・
    安政元年(1854)11月5日に発生した安政南海地震(その前日に安政東海地震が発生、南海トラフ連動地震だった)で、大津波が和歌山県広村(現・和歌山県広川町)を襲った災害。
  • モデルとなった「濱口儀兵衛」が行った偉業とは・・
    発生した安政南海地震によって発生した大津波に和歌山県広川町が襲わる。それによってパニックとなった人々を町から高台に通じる道路沿いにある濱口氏所有の田圃に、脱穀が終了して放置してあった稲わらに次々と火を点け、高台までの緊急の‘誘導灯’とし、それを頼って多くの人が避難し命が救われた。
  • さらに、偉業は行われる・・
    濱口は、被災後も将来再び同様の津波被害が起こることを慮り、私財を投げ打って防潮堤を建築した。
    この濱口氏が建造した防潮堤は、後年に起こった、昭和19年(1944)の【昭和東南海地震】、昭和21年(1946)の【昭和南海地震】による津波に際して、広川町の被害を最小限にする結果を出すことになる。

上記が史実ですが、その偉業の偉大さは賞賛などというものでは表せない行動力です。

まさに、「事実は小説より奇なり」の典型でしょう。

津波は、国際的にも「TSUNAMI」というアルファベット表記になるように認知されるようになった自然災害です。

この「世界津波の日」が世界中に「東日本大震災」など共に「自然の力には人間の計算など役に立たない」という謙虚な考えも広まることを望みます

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コメント

昔、修身の本にあったことを覚えています。各校に銅像として存在した二宮金次郎も当然あったはずですが、中味を覚えていません。

ただし、習った童謡は一言一句完全に復唱できます。記憶に残すには童謡が一番です。

投稿: ましま | 2015年12月26日 09:49

ましまさんへ

その、私たちが習った童謡が今、教科書からほとんど消されたそうです。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年12月26日 15:35

結構なことなんでしょうけど、価値があるのかしら?

投稿: もうぞう | 2015年12月26日 19:30

もうぞうさんへ

津波と大波の違いが世界中に広まっただけでも何らかの効果になるのではないでしょうか

投稿: 玉井人ひろた | 2015年12月26日 19:51

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