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2016年3月21日

裁判官が現場検証

福島県の東京電力福島第1原発事故の被災者ら約4000人が国と東京電力に原状回復と完全賠償を求めた「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ」という名目の福島原発訴訟(中島孝原告団長)の審議が福島地裁を舞台に行われています。

その裁判を担当する福島地裁の金沢秀樹裁判長、西村康夫裁判官、田屋茂樹裁判官の3名が彼岸の入りの日の3月17日に訴訟の検証のため原告が避難する前に住んでいた帰宅困難区域になっている浪江、富岡、双葉各町の自宅や畜舎などの現場に訪れ、現状を見聞しました。
そこには、原告側の人々と被告側の国と東京電力の関係者も同行しました。

検証のため立ち寄った帰省困難区域の場所は↓

  • 浪江町で酪農をしていた佐藤貞利さん(68)宅と牛舎。
  • 双葉町の福田祐司さん(68)の家、
  • 富岡町に住んでいた60代女性の家

写真150頭もの牛にエサを与えられず餓死や殺処分を余儀なくされた佐藤さん宅に訪れたときの一行の様子です。

Img_2802一行は浪江町の津島活性化センターで放射能防護服に着替え、線量計を持っていて、双葉町長塚の福田祐司さん(67)の自宅前に近づくと、裁判官らが持っていた線量計の警戒音が一斉に鳴り始めるというような現場検証だったようです。

ただ、←は富岡町の夜ノ森駅前にある桜の名所での検証の様子を写した写真を見て、通常の格好の人と白い防護服で歩く人が並んで歩く様はなんとも不思議な思いに駆られました。

白い防護服姿は裁判官と富岡の原告側の人々や東電の人々で、防護服無しのスーツ姿という出で立ちは国の代理人の方々はだったようですが、どうしてこうなったのでしょう?

それはともかく

検証を求めてきた原告弁護団の馬奈木厳太郎事務局長曰く

「裁判官が放射能防護服を着て現地検証に入ったのは歴史上初めてのことです。裁判官は熱心に耳を傾けてくれました。生活圏が分断されている状況も伝わったとおもいます」

と、記者団に話していましたので、とても嬉しい出来事だったようです。

もっと私が驚いたのは、裁判官とは裁判所に居て資料を見ての検証と判断が仕事とばかり思っていましたが、場合によっては現場にも行くことを初めて知ったことです。

ちょっと調べたら、裁判員も現場検証をすることがあるようで、さらに驚きでした。

座っているだけじゃないんですね

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コメント

初めまして、弁護士の中瀬奈都子と申します。
この度は、当職が原告ら代理人をつとめております、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の検証期日について取り上げて下さいまして、ありがとうございます。
さて、「裁判官や国や東電の人々は白い防護服と、富岡の原告側の人々の服装」との点ですが、新聞記事の写真を引用されていらっしゃる夜ノ森の桜並木において防護服を着用していなかったのは、原告側ではなく、国の代理人でした。この日は、浪江町(居住制限)、双葉町(帰還困難)、そして富岡町(居住制限)の3箇所で検証を行いましたが、浪江町および双葉町では全員が防護服を着用、そして富岡町では国の代理人を除く全員が防護服を着用しておりました。
お手数ですが、当該記事のご訂正をいただけると幸いです。よろしくお願い申し上げます。

投稿: 中瀬奈都子 | 2016年3月21日 23:07

中瀬奈都子さまへpencil

ご指摘、痛み入りますとともに、確認不十分な記事をアップしたことに心よりお詫び申し上げます。
早々に、修正させていただきました

それにもまして、わたしのような者のブログにまでコメントいただき、感謝感激です。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月22日 08:52

玉井人様

早速ご対応いただきまして、ありがとうございました。
このようにご注目いただけることが、何よりも励みになります。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

投稿: 中瀬奈都子 | 2016年3月22日 20:46

中瀬奈都子さまへpencil

ここまで確認いただけるとは思いませんでした。恐縮です

投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月22日 22:11

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