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2019年4月20日

和 尚

寺の住職を呼ぶときに使う呼称に「和尚」というのがありますが、この漢字を「わしょう」と読んだとしたら、「それは、‘おしょう’と読むんだ」と失笑を食らうことになり、思わず赤面してしまうことになるでしょう。

ところが・・・『‘わしょう’と読んでもそれは間違いじゃないのです』と言ったら驚くことでしょう。

広辞苑には、三つの読み方と、「おしょう」の三つの意味が記されています。

<読みかた>

  1. おしょう」・・・禅宗(曹洞宗、臨済宗など)での読みかた
  2. わしょう」・・・律宗、真言宗、真宗などでの読みかた
  3. かしょう」・・・天台宗での読みかた

<「和尚(おしょう)の意味するもの>

  1. 師僧、高層、寺の住職、坊主。
  2. 武術・武道などの師範。(興福寺宝蔵院の僧侶が槍術を教えたことに由来)
  3. 上席の遊女の称。

日本に仏教をもたらしたのは聖徳太子ですが、本格的な仏教は失明してまでも命がけで中国から海を渡って来日を果たした高層の「鑑真」によって教授されました。

鑑真は日本に律宗を広めましたが、中国で学んでいたのは天台と律の両方です。
つまり、「わしょう」や「かしょう」の読みが最初で、後世になって「おしょう」というのがあらわれたのかもしれませんね

このブログでは過去に同じ漢字でも読みが違うと意味が変ってしまう漢字を何度も記事にしてきましたが、「和尚」という漢字はその中でも最も特異なものの一つではないでしょうか。

漢字は、難しいが実に興味深い文字です。

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コメント

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて聞きましたね。

投稿: H.K | 2019年4月20日 21:27

H.Kさんへ

やはりそうでしたか

投稿: 玉井人ひろた | 2019年4月21日 07:41

知りませんでした。
でも考えてみれば、「おしょう」と読ませる方が変ですよね。

投稿: もうぞう | 2019年4月21日 17:28

もうぞうさんへ

こいうことばはもっと沢山あるんでしょうね

投稿: 玉井人ひろた | 2019年4月21日 19:01

あらら、上席の遊女の呼称にも
使われていたのですか。

してみると語源は何から来ているのか
根源が一つなのか
これまた興味深いですね。

投稿: へこきあねさ | 2019年4月21日 21:14

へこきあねささんへ

本来はやはり高僧に対する敬称のようですね

投稿: 玉井人ひろた | 2019年4月22日 07:54

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