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2019年10月 5日 (土)

オリンピックかがり火

オリンピックのことを指して「五輪(ごりん)」という独特の言い方を、日本人は何の違和感も持たずに使っていますますが、改めて考えるとたった二文字で実に端的にオリンピックを表し、分かりやすく、しかも便利な熟語だと思います。

この言葉を発明したのは、読売新聞記者だった川本信正氏という人物だそうです。

読売新聞記者の川本信正氏は1940年(昭和15年)の東京オリンピック招致(1938年に返上)関し取材をしていた1936年(昭和11年)、「オリンピックは‘6文字’で新聞の見出しには長い、略せないか?」という相談を紙面の編集を担当する整理部から受け、そのころ菊池寛さんが「宮本武蔵の『五輪書』」のことを書いた『文芸春秋』を読んでいて、その‘五輪’書とオリンピックの‘五つの輪’でひらめいたのが「五輪」という言葉だったそうです。

それが読売新聞紙面に掲載されると次の日には他紙も直ぐに使い始めたといいますから、誰もが納得・共感したんだと思います。

もう一つ、日本人ならだれもが当たり前のように使っているオリンピックの言葉に「聖火」というのがあります。

これも外国語には存在せず使われていない言葉で、日本だけの独特な言葉であることはほとんどの日本人は知りません。私もつい最近知りました。

この火の呼称は、英語では「Olympic flame(オリンピック火・炎)」、ドイツ語では「Olympisches feuer」、フランス語では「flambeau olympique」、つまり「オリンピックの火」という意味の言葉しかなく、採火されるギリシャ語でも「聖」にあたるような意味は使われないようです。

日本では常識の「聖火リレー」も英語では「Olympic torch relay=オリンピック松明リレー」になり「聖火」にはなっていないのです。
ただし、辞書によっては「聖火」の言葉も出てきます。

1896年(明治29年)に始まった近代オリンピックでは当初聖火はありませんでしたが、1928年(昭和3年)の第9回アムステルダムオリンピックで復活しましたが、日本国内では関心が薄く聖火についても記事になっていないようです。

1932年(昭和7年)第11回ロサンゼルスオリンピックの開会式の記事では「オリムピツクかゞり火」という呼称で紹介されたようです。
ただし同じ日の号外ではオリンピック賛歌を「聖歌」、五輪旗に添えられた花を「聖花」と記されていたようです。

そして、1936年のドイツで行われた第12回ベルリンオリンピック、ここでナチスドイツはギリシャで採火し、ヨーロッパ各国をリレーでめぐるという「聖火リレー」という演出を考えだします。それは現在でも行われている一大イベントになりました。

このころから日本では「聖火」という言い方が一般的になったようです。

当時のドイツではナチスによってヒトラーの神格化が行われ始めていた経緯があり「聖なる・・」という言い方が流行っていたことが日本であったらしく「聖火」の言葉根付いていったという話もあります。

憶測はありますが、やはり日本人にはただの火というより、「聖火」のほうがしっくりきます。

これはシンボリック的なものを置きたくなる、日本人の国民性から発生した言葉でしょうね。わたしは良い言葉だと思います。

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コメント

今の発明は若者がします。ちょっと前は「ダサイ」。今は「メッチャ」。

投稿: ましま | 2019年10月 5日 (土) 16:45

ましまさんへ

今も昔も、古代も、言葉の発明は若者じゃないでしょうか

投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月 5日 (土) 17:33

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
その様なストーリ、初めて聞きましたね。

投稿: H.K | 2019年10月 5日 (土) 21:20

H.Kさんへ

ほとんど知られていませんよね

投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月 6日 (日) 07:39

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