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2019年12月28日 (土)

遊水地

台風15号、台風19号の災害はまだ復興に至っていませんが、特に身近な災害となった台風19号の水害は今年の最大の出来事となりました。

川の氾濫災害は今年だけではなく、近年続発する、いわば定番の自然災害になりつつあります

この度重なる氾濫災害で、水害対策の一つとして建設されたもので、もっとも役に立たなかった、というよりかえって水害被害を広げ悪化させることが判明したのが多目的ダムです。

今回も、放流で被害が拡大しました。

今回の水害で、被害を防いだのは民主党政権時代に工事中止の騒ぎになった利根川(新潟から千葉まで流れる)の主要な支流の吾妻川に在る「八ッ場ダム」(群馬県吾妻郡)だけだったそうです。

八ッ場ダムはまだ本格運営が始まっておらず、台風19号の時は検査のため水が抜かれ‘水量0’だったためダム上流の大水を留めるという効果になったからだそうです。

多目的ダムは、常時水をためた状態でなければだめで、大雨の時はその溜めた水を放流することによって二次災害が起こるわけで、つまりダムというのは水害防止には役に立たないことが証明されました。

現在、全国500以上も在るダムは、故田中角栄元総理がぶち上げた「日本列島改造」で全国1000を目指したものですが、そのダムの水は農業や発電の目的もありましたが、田中角栄さんが目的にした一番は工業用水だったようなのです。

ところが、世の中は変化し工業用に水を使う企業はほぼ無くなってしまい、ダムの価値・必要性は減少してしまったようです。

歌手の八代亜紀の出身地である熊本県八代市に在った発電にも使われていた「荒瀬ダム」というのは全国で初めて撤去されたダムとなり、今その地元の行動が注目されているそうです。

江戸時代の初期、川の氾濫を見越し氾濫範囲に家を建てさせない「遊水地」が在り(ただし、人口増加とともに幕府によって削減され、田畑や住宅地となる)、そして江戸時代中期からは大火災の類焼を防ぐためにはやはり家を建てさせない「火除地」というのを設けて対策をとっていました。

現代もその古の考え方を見直す時ではないかと提案する専門家が現れています。

津波対策も昔の人はとっていたことが、東日本大震災以降に判ってきたことですが、先人の経験と英知を再検証する時だと思います。それが、一番の温暖化対処法だと思います。

 

 

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コメント

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
そう言えば、「八ッ場ダム問題」は、「自公政権時代」や「民主政権時代」でさえ、解決出来なかった問題でしたね。

投稿: H.K | 2019年12月28日 (土) 20:02

家の近所に遊水池が2か所あります。江戸幕府のアイディアとは知らなかった。
うち1か所は外環道路と一緒に大下水道ができたため、半分に減らし道の駅に変身しました。

投稿: ましま | 2019年12月28日 (土) 20:53

H.Kさんへ

解決はしたようですよ


ましまさんへ

遊水地を減らしたのも幕府ですけどね。

‘遊水池’(プール)は‘遊水地’(土地)の減少の代替えとしてできたもので、かなり新しい時代のもののようですよ

投稿: 玉井人ひろた | 2019年12月29日 (日) 07:58

たしかに
ダムの水量調節機能は思ったより少ないですね。
新潟県は信濃川と阿賀野川の大河が、流れておりかつて政争に巻き込まれたことがあります。

投稿: もうぞう | 2019年12月30日 (月) 07:15

もうぞうさんへ

ダムの建設期間の長さ、これもいろいろ影響します

投稿: 玉井人ひろた | 2019年12月30日 (月) 07:54

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