カテゴリー「雑学・考察」の371件の記事

2019年5月14日

オランダキジカクシ

スーパーなどに行って「オ‘ランダキジカクシ’はどこですか?」と聞いたら、どこの店員さんも「当店では扱ってはおりません」と答えること請け合いです。

もしも、その名を知っている店員さんがいたなら、その人は相当な博学か、よほどの仕事熱心な方だと思います。

オランダキジカクシとは「阿蘭陀(和蘭)雉隠」という漢字で表わしますが、なんのことはない「アスパラガス」のことです。なんと、アスパラガスというのも実は和名のようで漢字では「竜髭菜」と書くようですね。

アスパラガスの和名

  1. アスパラガス(竜髭菜)
  2. オランダキジカクシオランダウド(阿蘭陀(和蘭)独活)
  3. マツバウド(松葉独活)

等があるようです。漢名では「石刁柏(せきちょうはく)」といい、咳止めなどの生薬になるようです。

食用以外には生け花用も有り、そちらは「スギノハカズラ」とか、「クサナギカズラ」という和名だったり、「スマイラックス」というような名で利用されるようです。

あのコスモスの葉に似た葉は独特の形状で、生け花にも映える気がします。ただ、花は小さくて目立たないので、生け花でもあくまでも引き立て役なのでしょうね。

ちなみに、グリーンアスパラとホワイトアスパラは同じものです。どちらも、今が旬のおいしい野菜です。

注意しておきますが“オランダきんかくし”と読み間違えないように

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2019年4月20日

和 尚

寺の住職を呼ぶときに使う呼称に「和尚」というのがありますが、この漢字を「わしょう」と読んだとしたら、「それは、‘おしょう’と読むんだ」と失笑を食らうことになり、思わず赤面してしまうことになるでしょう。

ところが・・・『‘わしょう’と読んでもそれは間違いじゃないのです』と言ったら驚くことでしょう。

広辞苑には、三つの読み方と、「おしょう」の三つの意味が記されています。

<読みかた>

  1. おしょう」・・・禅宗(曹洞宗、臨済宗など)での読みかた
  2. わしょう」・・・律宗、真言宗、真宗などでの読みかた
  3. かしょう」・・・天台宗での読みかた

<「和尚(おしょう)の意味するもの>

  1. 師僧、高層、寺の住職、坊主。
  2. 武術・武道などの師範。(興福寺宝蔵院の僧侶が槍術を教えたことに由来)
  3. 上席の遊女の称。

日本に仏教をもたらしたのは聖徳太子ですが、本格的な仏教は失明してまでも命がけで中国から海を渡って来日を果たした高層の「鑑真」によって教授されました。

鑑真は日本に律宗を広めましたが、中国で学んでいたのは天台と律の両方です。
つまり、「わしょう」や「かしょう」の読みが最初で、後世になって「おしょう」というのがあらわれたのかもしれませんね

このブログでは過去に同じ漢字でも読みが違うと意味が変ってしまう漢字を何度も記事にしてきましたが、「和尚」という漢字はその中でも最も特異なものの一つではないでしょうか。

漢字は、難しいが実に興味深い文字です。

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2019年4月 6日

お山の大将

大した事でもないことを成し遂げて得意になったり、偉ぶったりする「井の中の蛙」のような奴のことを揶揄して「お山の大将だ」と言います。

ところが、広辞苑や大辞林で「御山の大将」を引くと最初に出てくる意味は違います

  1. 子供の遊戯。小高いところや低い丘、盛り土などの頂上を互いに独り占めしようと争う遊び。
    先に頂上に至った者は後から来るものを突き飛ばしたりする。

明治35年(1902)に出版された「東京風俗誌」(平出鏗二郎著)にはその当時の‘東京の子ども’の遊びが紹介されているそうで「肩車」、「凧揚げ」、「鞠投げ」、「竹馬」、「木登り」、「軍人合わせ」などの遊びとともに「お山の大将」もでてくるそうです。

ちなみに「軍人合わせ」とは、軍人が書かれた絵札(花札のようなもの)を合わせ合い、階級が高い軍人を出したほうが勝つというカード遊びのようです。

つまり、「お山の大将」という遊びは今から120年ほど前の東京の子どもの遊びとして発生したようで、それが現在のような意味の使われ方が出てきたようです。

さて、私の幼いころに「お山の大将」に似たような遊びは有ったかと思い出してみましたが・・・、田んぼに積み上げられた稲わらを登り競い合った遊び近い気がしました。ただし、この遊びは稲わらをめちゃくちゃにするので、親には激しく叱られる遊びでした。
いずれにしても、皆がやっていたことではないので、やはり近い遊びは無かったと思います。

現在、「お山の大将」や「軍人合わせ」などの遊びをさせていたら、世論やマスコミが騒ぐでしょうね。

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2019年4月 4日

スーツの袖からシャツを出す意味

スーツを着たときに、中のワイシャツ(カッターシャツ)の袖をスーツの袖から1cmほど出すのが、紳士でなくても着こなしの常識としてしっていることでしょう(?)。

ただ、私の場合は最近は出さないで着ています。そのことをどうこう言う人は、私の周りではお目にかかったことが有りませんので、気にしないで着ています。
だいたいにおいて、シャツを出して着る理由を知らなかったし、知ろうとも思いませんでしたので致し方ありません。
昔も今も、イギリス(紳士)ではワイシャツは下着という認識で、原則として表側にシャツは人前に出さないというのが、紳士の心得だそうです。

これは以前に記事にしましたが、ワイシャツの下部のデザインはパンツ(ふんどし)だった名残ですね。

ただし、そんな下着扱いのワイシャツでも、衿(カラー)と袖(カフス)の2つの箇所だけは見せても良かったそうです。

中世のヨーロッパの紳士がタキシードを着る時のベストについていたヒラヒラ布のプリーツはシャツを隠す意味があったそうです。

上記をふまえ、その理由には現実的な意味があったのです

  • 中世の時代、スーツは洗えないもの、それに対しシャツはその時代から洗えるものであったことで、スーツから少しシャツの袖を出すことでスーツに肌が直接触れないようにし、スーツの袖部分が汚れるのを防ぐ目的があった。

何年前からか、「暑いなら上着を脱いだ方がいいじゃないか?」という声をよそに、夏に国会議員などがネクタイだけ外すのに上着は着ている理由は‘紳士’の身だしなみだったのです。

だから、安倍総理らは「‘真摯’に・・・」を口癖のように繰り返すのでしょうか?

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2019年3月12日

右回り、左回り

右回りと、左回り、間違いなく回転方向が逆なのに、その違いについて聞かれるとその時の物や様子などで変るため、これほど難しいものはないのです。

180pxtomoe例えば、この三つ巴の紋

三つ巴には右三つ巴と左三つ巴があるのですが
←これは、どっちでしょうか?

A、三つ巴

B、三つ巴

答え

A」の‘右三つ巴’になります。

ただし、この三つ巴の家紋は使っている家によっては、これを「左三つ巴」としているところもあるのです。

最近では、時計回りを右回り、反時計回りを左回りとすることが多くなりましたが、渦巻などは中心からか、外側からかでは違うので迷います。

つまり、気にしないことが一番ですが、いざ支持されたときには困ります。

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2019年2月25日

草 餅

もう少しで、3月3日のひな祭りですが、そこに飾られる菱餅にはどんな意味があるのか?私もよく解らないまま飾って眺めていました。

ただ、これには女の子の健やかな成長や厄除け、子孫繁栄、長寿を願って飾られているのはなんとなく想像していました。

これには諸説あるようですが、色や重ね方、そして菱形にはだいたい↓のような由来と意味があるようです。

三色の意味は

  • の餅=山梔子(クチナシ)の実入り
     魔除け、解毒作用、そしてイメージは桃の花
  • 白の餅=菱(ヒシ)の実入り
     子孫繁栄、長寿、そして清浄、イメージは雪
  • の餅=ヨモギの葉入り
     厄除け、増血作用、そしてイメージは新緑

この3色を重ねる順番2つあって、それぞれで春の情景をあらわしている。

  1. 下から‘白・赤’の順番→“雪の中から新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲く”
  2. 下から‘・白・赤’の順番→“雪の下には新芽(蓬)が芽吹き、桃の花が咲く”

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2019年2月 3日

「消しゴム」にも日本技術

消しゴムと言っても、私が小学生だったころに主流だった『生ゴム』を原料とする『ラバー消しゴム』に取って代わり、現在は『ポリ塩化ビニル』を原料とした『プラスチック消しゴム』が当たり前になりました。

最初に出たときに買って使った時、あまりにもきれいに消えるので感動した覚えがあります。

Img_3478←そのなかでも、文具メーカーの「株式会社トンボ鉛筆」が販売する「MONO」は、市場のほとんどを占めているそうで、実際にどこの売り場でもこれしかない気がします。

この消しゴムの紙カバーの正式名称は「スリーブ」といいますが、本来は衣服の袖(そで)などを意味する言葉 (sleeve)だそうです。

スリーブには、消しゴムの“たわみ”を補強(ほきょう)して消す時に力が入り使いやすくする役割を持たしているので、ただのパッケージではありません。

Uimg_3479このMONOのスリーブには、日本人ならではの細かいこだわりの技術が入っています。

角隅に「Uカット」という加工がほどこされていて、ゴシゴシと消しゴムを動かしたときに、消しゴムがスリーブに食い込み切れやすくなるのを和らげているんだそうです。

こんな見えないところに、一見無駄とも思えるような心憎い工夫をする、これは世界中で日本人だけでしょうね。

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2019年1月 6日

銭の穴 と 表裏

お正月と言えば、普段は宗教な無関心な人でも神社仏閣にお参りに行くのが日本人の慣習でしょう。
そしてその際の必需品と言ったら‘お賽銭’です。その際になるべく「‘ご縁’がありますように」の願いを込め「五円(ごえん)玉」を準備するのが、わが家の通例です。

たぶん、本来は意味は無いのでしょうが、縁起担ぎです。

ちなみに、賽銭箱を社の前に置く習慣は日本神道と古代ユダヤ教だけのようです。

さてここで五円玉を見てフッと思ったのです

  • なぜ、五円玉には○穴が有るのだろう?
  • ○穴が有る理由は何だろうか?
  • 外国のコインに穴開きが有っただろうか?

穴開きコインを発行している国は日本以外ではノルウェー、デンマーク、スペイン、フィリピンなど数か国しか無く、非常に稀であることは判りましたが、穴を開けた理由です。

日本には穴が有る貨幣は「5円玉」と「50円玉」の2種類ですが、その主たる理由には違いあがありました。

Photo_2 ←「五円玉」は、発行された当時が戦後の物資不足だったことから材料節約の為に穴が有るデザインになったようです。

Photo_3それに対し「50円玉」は当初(昭和33年まで)のデザインと大きさが100円硬貨と似ていたため、それと区別するために穴が設けられたそうです。

結果として、穴を開けたことでどちらも偽造防止効果にもなったようですから、穴は一石二鳥だったようです。

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2019年1月 4日

お役所の年末年始休日

3日の「元始祭」の記事に、もうぞうさんから頂いたコメント↓

>ところで役所などで恒例の年末年始のお休みは、
御用納めと御用始めの間のお休みですが・・・
祝日でもないのに、お休みが続いているところが不思議です。

言われてみて、そう言えばどうしてなのだろうと興味が出てリサーチしてみてたら、私としては意外な理由であることが判りました。

休日が12月29日~1月3日になっている理由は、簡単に言えば‘法律で定められているから’になるようです。

行政機関の休日に関する法律
裁判所の休日に関する法律
国会に置かれる機関の休日に関する法律

↑の3つの法律は、いずれも昭和63年(1988)に施行された休日に関する法律ですが、その全ての第一条は同じ文面↓

(・・・・・の休日)
第1条 次の各号に掲げる日は、・・・・・・の休日とし、・・・・・・の執務は、原則として行わないものとする。

  1. 日曜日及び土曜日
  2. 国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日
  3. 1229日から翌年の日までの日(前号に掲げる日を除く。)

‘・・・・’の所にはそれぞれ、行政機関、裁判所、国会に置かれる機関、という名称が入るだけで後は‘コピペしたかのように同じです。

つまり、現在の役所の年末年始休日は、この法律を順守しているだけと言うことになります。

さてそうなるともう一つの疑問は「いつ頃から定着したのでしょうか?」です。

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2018年12月30日

LED電球のワット数

平成30年も終わる今頃になって気が付いたことがありました。それは、LED電球についてです。

蛍光灯もそうですが、LED電球の明かりの色には種類があります。白色系の「昼光色」または「昼白色」、そして赤系統の「電球色」の二つになりますね。

この2種類を比較するとある違いがあったのです。たとえば、明るさ同じものでの比較

  • 60型昼光色・810lm=7.3w
  • 60型電球色・810lm=7.8w

    (※パナソニック製品参照)

0.5wの差が在るのがわかりますが、この差はメーカーが違っても同じでした。

つまり、光の色でワット数に差が在るのです。私は今まで「明るさが同じならワット数も同じ」ととばかり思っていたので驚きました。

その理由は解りませんでしたが、電球色というのは少し明るさが落ちるので、同じ明るさにするためワット数が高くなるんだと考えました。

僅かな差ですが、少しでも節電したい人には気になる数値ではないでしょうか(?)

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