カテゴリー「ことばの出会い」の110件の記事

2017年8月21日

憎しみをもって人は生まれてこないが・・・

アメリカではトランプ大統領が人種差別団体を擁護するかのような発言が国民の猛反発をかっています。

そして、その発言に対してのオバマ前大統領のツイートが反響を呼んでいます。オバマ前大統領が引用したのはアパルトヘイトと戦った南アフリカ共和国の政治家『ネルソン・マンデラ氏』の言葉を引用したツイートでした。

その引用は、マンデラ氏の自伝「自由への長い道」(Long Walk To Freedom)からです。

その内容とは>

 生まれたときから、肌の色や生い立ち、宗教を理由にして、他人を憎む人はいない。

憎しみは学ばなければ抱けないものだ。

そして、もし憎しみを学べるなら、愛することを教わることもできるはずだ。

愛は、その正反対の感情よりも、人の心により自然に生まれるものだから・

ネルソン・マンデラ氏の自伝の和訳より

もう、素晴らしいとしか言えない内容です。さすがに、アパルトヘイト制度を無くしノーベル平和賞を受賞した人物の言葉だと感動してしまいます。

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2017年6月12日

日本の雨

日本は雨が多い国です。それによって多くの恵みをいただき、多くの災害を被ってもきました。
住宅も、昔は夏の雨とその湿気対策が一番の課題でしたが、現在は冬の寒さ対策が主になっている気がします。

それだけに、雨を楽しむ風流な言葉が信じられないくらいあります。たぶん、ダントツで世界一でしょう。
そのかわり、あまりにも有り過ぎて日本人自身が知らない雨言葉も異常に多いです。

先日、地元紙のコラムにそれらのなかで珍しい言葉が載っていましたが、私の知っているのは一つ二つぐらいでした。

<朝刊記事に出ていたもの>

  1. 「桜雨[さくらあめ]」・・・花見の時季に降る雨
  2. 「緑雨[りょくう]」・・・初夏の青葉をつややかに見せる雨。
  3. 「白雨[はくう]」・・・夏の午後、地面をたたきつける雨
  4. 「栗花落[ついり・つゆり]」・・・梅雨の事
  5. 「卯の花腐し[うのくたし]」・・・ウノハナを腐らせるほどの長雨。梅雨。
  6. 「五月雨(さみだれ)」・・・梅雨と同じ意味になる。
  7. 「男梅雨」・・・晴天と激しい雨が繰り返すこと。
  8. 「女梅雨」・・・弱い雨がしとしと続くこと。

7番と8番については賛否・異論が起きそうですが、古の言葉として捉えればいいんじゃないでしょうかね(?)

地域によっても独特の言い方もありますし「ゲリラ豪雨」のように新たに作られたりと沢山あるところに、増える一方すね。

我が地域で「梅雨」を指す言葉と言うと、本来の意味からするとちょっと違いますが「にゅうばい(入梅)」というのが母などの高齢者を中心に一般的です。

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2017年6月 4日

「貯金」と「預金」の違いは・・

タイトルのようなことを突然に問われたら、たぶんこう答えることが一般的でしょう

「預貯金と言うのだから、同じことじゃないの?」

↑ですよね。

そしたら、広辞苑には、その違いが記されていました。

貯金(ちょきん)』

  • 金銭をたくわえること。
  • 特に、ゆうびん局に金銭を預けること。
  • または、その金銭。

預金(よきん)』

  • 金銭を銀行などの金融機関に預けること。
  • また、金銭。当座預金、普通預金、定期預金などの別がある。

つまり、郵便局では「貯金」で、それ以外の金融機関では「預金」という違いのようです。

そう言われて確かめたら・・・郵便局の通帳の記載では‘貯金’、銀行の通帳では‘預金’という名称が記載されていました。

さて、JA(農協)の通帳を確認したら、JPと同じく「普通‘貯金’」となっていました。

JAとJPの共通点は、金融業だけをやっているわけでは無く、業務内容が多岐に渡っているということでしょう。
だから、同じ言い方なのですかね?

この違いの理由は、所轄する官庁の違いなのかもしれませんね。

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2017年5月13日

竹酔日

タイトルの『竹酔日』とは、「ちくすいじつ」または「ちくすいにち」と読み、‘旧暦の5月13日’を指して言う言葉です。(今年は6月7日がその日に当たる

これは中国の俗説にある↓

  • この日は竹が酔っ払っていて植え替えられてもそのことに竹自身が気がつかない。

という意味から、竹の移植にはこの日が最適であることを言い表している言葉のようです。

かの有名な俳人の「松尾芭蕉」の一句

  • 「降らずとも 竹植うる日は蓑と笠」

この句の中に出てくる「竹植うる日」とは「竹酔日」のことで、「5月13日には天候に関わらず移植すべし」と言ったような句のようです。

移植しても直ぐに根付くのは、今頃はタケノコの季節でもあり、当然のような気がします。

竹はタケノコで食べられるし、竹細工の他に、葉などには喘息・去痰・肺炎の解熱・老人の不眠症などの薬効もあるらしく、近年は価値が見直されています。

セブンイレブンでつけてくれる割り箸は何年か前から「竹の割り箸」になりましたことはこのブログでも以前アップした気がしますが、竹林の手入れというのは面倒で荒れる一方です。

考える時が来ているのでしょうね。

そういえば、幼いころ「地震が来たら竹藪に逃げろ」とよく言われましたっけ。

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2017年5月 1日

金 正恩は‘クッキー’

アメリカのトランプ大統領がテレビ番組のインタビューで北朝鮮の最高指導者である「金 正恩(キム・ジョンウン)」について、MCに聞かれて答えて言った「“クッキー”」という表現を使ったことが、ちょっとした話題ですね。
(正確には「スモールクッキー」という言い方をしている)

クッキーは、アメリカでは一般的なお菓子ですが、別の意味があることを今回の事で知りました。

<クッキーを人物に対し蔑称とする場合の米語の意味>

  1. 奴(やつ)
  2. やっこさん
  3. かわいこちゃん
  4. 野郎(やろう)
  5. 兄ちゃん(にいちゃん・あんちゃん)

NHKは「奴」と和訳しましたが、本来はかなり小馬鹿にした意味が含まれているようですね。

こういう言葉づかいはアメリカですね。日本で総理大臣などがこんな言葉を使ったならマスメディアを中心に野党は大騒ぎでしょうね。

今回の事で知ったのですが、「オレオ・クッキー」という日本でもよく知られたものも、アメリカでは使い方によっては“白人のように振る舞う黒人”を指していう蔑称になるようです。

けっこう、アメリカの言葉にも危ない隠語があるんですね

ちなみに、日本などの東洋人に対する蔑称に、体型から発生した「ペンギン」という蔑称が存在するのは知っていました。

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2017年1月26日

‘生前退位’・・‘生前譲位’・・どっちが正しい?

あるサイトで↓

「現在メディアで使われている『生前退位』は、正しくは『生前譲位』(せいぜんじょうい)というもので・・・云々」

というのを目にしたのです。

昨年の皇后陛下誕生日になる2016年10月20日に、皇后陛下ご自身が宮内庁を通じて発表したお誕生日の談話に「生前退位」という報道についてのお言葉があったのを知っていたでしょうか?

皇后陛下の誕生日の談話より>

「新聞の一面に(陛下の)『生前退位』という大きな活字を見た時の(わたくしの)衝撃は大きなものでした。」

「それまでわたくしは、歴史の書物の中でもこうした表現に接したことが一度もなかったので、一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません。」

実は、昨年の天皇陛下がテレビで思いを伝える前に、その意向を関係者に示されたときに「退位」と言うお言葉無く、「譲位」という言葉しか使用されなかったことが判っているのです。

ですから、事前に知っていたはずの皇后陛下が報道を視たときの驚きと違和感を持ったことはわたしのような一般人でも理解できます。

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2016年12月 3日

“ 裏 流行語大賞”・・・?!

今年は「神ってる」が大賞に選ばれた「2016ユーキャン新語・流行語大賞」ですが、プロ野球を知らない人や視ない人には、まったく解からない言葉だったことでしょう。

野球など視ない、わが家の妻も「なにこれ?」と、全く知らない言葉でした。なぜ選ばれたのかと、その言葉を知っていた私もお思いました。

それはともかく、これとは別に「裏流行語大賞」というのが毎年話題になっていること、知っているでしょうか?

これは、流行語大賞にノミネートされた30語に入らなかったが話題になった30語から選ぶものです。

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2016年11月10日

「 腹は北山 」と秋の徒然

水戸黄門の再放送を視ていたら江戸っ子の八兵衛さんが、「あっしはもう‘腹は北山’だ」ということばを言ったのです。

わたしには初耳の言葉でしたが、ストーリーからその意味は直ぐに「腹がへってきた」と言うことを意味することだと、察することは簡単でした。

当初は「‘腹’が減って‘きた’」の言葉にかけた洒落言葉くらいに思いましたが、ちょっと意味を調べたら、もっと深い由来が有りました。

この言葉は「腹は北山時雨(きたやましぐれ)」とも言うのだそうで、時代劇のはこれをさらに短くした江戸っ子の言い方のようです。

ここでいう‘北山’とは、京都の北の方角に在る船岡山・衣笠山・岩倉山などの山々を指しています。

 京都の秋から初冬の天候というのは北山の方から崩れてくるのが常で、その時に降る霧の様な雨を、京都では「北山時雨(きたやましぐれ)」と呼ぶ。

この北山時雨が降るときは、北の山に霞がかかり、山々の輪郭がぼんやりと「透けて見える」ようになる。

その風景を言う「北山時雨で山の姿がだんだん透(す)いてきた」という言葉に、「だんだんすいてきた」を掛けて言った洒落が「腹が北山時雨」→(略して)「腹は北山」となったものである。

なるほどです。

いつもながら、古の人の洒落言葉は‘粋’です。粋以外に言葉は無いでしょう。

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2016年10月15日

秋晴れの朝の冷え込み

今朝の冷え込みは凄いものでした。たぶん、5~6℃くらいまでは下がったのではないでしょうか?

秋の日の快晴=放射冷却という気象現象を伴いますが、まさしく今朝がそれでした。

秋の雨が降れば 猫の顔が三尺になる
あきのあめがふれば ねこのかおが さんじゃくになる

↑のようなことわざがあります。

これは放射冷却が起る秋の晴れに対し、秋の雨の日は南から暖気が流れ込んで気温が上ってくることが多く、それによって秋は晴れの日よりも雨の日のほうが比較的暖かいことになります。

それを、寒がりの猫が暖かくてくつろぎ喜ぶ様子を「顔を長くして」という表現で例えたものです。

昔の人の洞察力と「顔を長くして」というような疑似表現のしかたは、うまいとしか言えないですね。

類義語に『冬の雨が降れば猫の顔が三尺のびる』というのもあるようですが、私とすれば冬の雨は、雪より冷たいというイメージだなぁ~・・

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2016年9月24日

中国人名は日本読み? 韓国人名は韓国読み?

昨日24日の記事「奄美群島・・・島民たちの名字」は「吉田かっちゃん」のコメントからの記事でしたが、きょうはその記事に頂いた「ましまさん」のコメントからの内容にいたしました。

ましまさんからのコメントは

中国人名の漢字は‘日本語読み’なのに、韓国人名の漢字は‘韓国読み’になるのは、どうしてなのか?

と言った内容でした。

そう言われて考えてみたら・・・確かにいつの間にか報道などではそうなっていたことに、改めて気づかされました。

調べましたら、その理由が判明しました。

中国と日本での人名漢字の読み方は、昭和47年の日中首脳会談での合意によるもの

  • 昭和47年(1972)9月、当時の田中角栄首相が中国を訪問し周恩来首相との日中国交回復の会談の際に、日中両国の人名(漢字)は、互いに、読む人の国の読み方を従来通りに継続することで合意。

理由としては、漢字文化を共有する中国と日本では、正しく名前を伝えるために相手の漢字を連想させるのが最も早い方法だとして、現地語の人名発音よりも漢字の読みを優先された結果だそうです。

今でも「周恩来」は中国読みでの「ヂョウ・オンライ」を使用せず、従来からの「シュウオンライ」というような読み方が継続されているのは、日中国交回復の副産物と言うことでしょうかね。

     

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