カテゴリー「ことばの出会い」の105件の記事

2017年1月26日

‘生前退位’・・‘生前譲位’・・どっちが正しい?

あるサイトで↓

「現在メディアで使われている『生前退位』は、正しくは『生前譲位』(せいぜんじょうい)というもので・・・云々」

というのを目にしたのです。

昨年の皇后陛下誕生日になる2016年10月20日に、皇后陛下ご自身が宮内庁を通じて発表したお誕生日の談話に「生前退位」という報道についてのお言葉があったのを知っていたでしょうか?

皇后陛下の誕生日の談話より>

「新聞の一面に(陛下の)『生前退位』という大きな活字を見た時の(わたくしの)衝撃は大きなものでした。」

「それまでわたくしは、歴史の書物の中でもこうした表現に接したことが一度もなかったので、一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません。」

実は、昨年の天皇陛下がテレビで思いを伝える前に、その意向を関係者に示されたときに「退位」と言うお言葉無く、「譲位」という言葉しか使用されなかったことが判っているのです。

ですから、事前に知っていたはずの皇后陛下が報道を視たときの驚きと違和感を持ったことはわたしのような一般人でも理解できます。

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2016年12月 3日

“ 裏 流行語大賞”・・・?!

今年は「神ってる」が大賞に選ばれた「2016ユーキャン新語・流行語大賞」ですが、プロ野球を知らない人や視ない人には、まったく解からない言葉だったことでしょう。

野球など視ない、わが家の妻も「なにこれ?」と、全く知らない言葉でした。なぜ選ばれたのかと、その言葉を知っていた私もお思いました。

それはともかく、これとは別に「裏流行語大賞」というのが毎年話題になっていること、知っているでしょうか?

これは、流行語大賞にノミネートされた30語に入らなかったが話題になった30語から選ぶものです。

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2016年11月10日

「 腹は北山 」と秋の徒然

水戸黄門の再放送を視ていたら江戸っ子の八兵衛さんが、「あっしはもう‘腹は北山’だ」ということばを言ったのです。

わたしには初耳の言葉でしたが、ストーリーからその意味は直ぐに「腹がへってきた」と言うことを意味することだと、察することは簡単でした。

当初は「‘腹’が減って‘きた’」の言葉にかけた洒落言葉くらいに思いましたが、ちょっと意味を調べたら、もっと深い由来が有りました。

この言葉は「腹は北山時雨(きたやましぐれ)」とも言うのだそうで、時代劇のはこれをさらに短くした江戸っ子の言い方のようです。

ここでいう‘北山’とは、京都の北の方角に在る船岡山・衣笠山・岩倉山などの山々を指しています。

 京都の秋から初冬の天候というのは北山の方から崩れてくるのが常で、その時に降る霧の様な雨を、京都では「北山時雨(きたやましぐれ)」と呼ぶ。

この北山時雨が降るときは、北の山に霞がかかり、山々の輪郭がぼんやりと「透けて見える」ようになる。

その風景を言う「北山時雨で山の姿がだんだん透(す)いてきた」という言葉に、「だんだんすいてきた」を掛けて言った洒落が「腹が北山時雨」→(略して)「腹は北山」となったものである。

なるほどです。

いつもながら、古の人の洒落言葉は‘粋’です。粋以外に言葉は無いでしょう。

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2016年10月15日

秋晴れの朝の冷え込み

今朝の冷え込みは凄いものでした。たぶん、5~6℃くらいまでは下がったのではないでしょうか?

秋の日の快晴=放射冷却という気象現象を伴いますが、まさしく今朝がそれでした。

秋の雨が降れば 猫の顔が三尺になる
あきのあめがふれば ねこのかおが さんじゃくになる

↑のようなことわざがあります。

これは放射冷却が起る秋の晴れに対し、秋の雨の日は南から暖気が流れ込んで気温が上ってくることが多く、それによって秋は晴れの日よりも雨の日のほうが比較的暖かいことになります。

それを、寒がりの猫が暖かくてくつろぎ喜ぶ様子を「顔を長くして」という表現で例えたものです。

昔の人の洞察力と「顔を長くして」というような疑似表現のしかたは、うまいとしか言えないですね。

類義語に『冬の雨が降れば猫の顔が三尺のびる』というのもあるようですが、私とすれば冬の雨は、雪より冷たいというイメージだなぁ~・・

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2016年9月24日

中国人名は日本読み? 韓国人名は韓国読み?

昨日24日の記事「奄美群島・・・島民たちの名字」は「吉田かっちゃん」のコメントからの記事でしたが、きょうはその記事に頂いた「ましまさん」のコメントからの内容にいたしました。

ましまさんからのコメントは

中国人名の漢字は‘日本語読み’なのに、韓国人名の漢字は‘韓国読み’になるのは、どうしてなのか?

と言った内容でした。

そう言われて考えてみたら・・・確かにいつの間にか報道などではそうなっていたことに、改めて気づかされました。

調べましたら、その理由が判明しました。

中国と日本での人名漢字の読み方は、昭和47年の日中首脳会談での合意によるもの

  • 昭和47年(1972)9月、当時の田中角栄首相が中国を訪問し周恩来首相との日中国交回復の会談の際に、日中両国の人名(漢字)は、互いに、読む人の国の読み方を従来通りに継続することで合意。

理由としては、漢字文化を共有する中国と日本では、正しく名前を伝えるために相手の漢字を連想させるのが最も早い方法だとして、現地語の人名発音よりも漢字の読みを優先された結果だそうです。

今でも「周恩来」は中国読みでの「ヂョウ・オンライ」を使用せず、従来からの「シュウオンライ」というような読み方が継続されているのは、日中国交回復の副産物と言うことでしょうかね。

     

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2016年8月17日

哀悼の誠

今年も8月15日に「全国戦没者追悼式」が行われ、安倍総理からは式辞がありましたが、その内容は昨年の平成28年(2015)の式辞とほぼ同じ、というよりまるで‘コピペ’文章でした。

そこでも、使われましたが「哀悼の誠」という言葉、「遺憾の意」という言い方と同じく、わたしにはなんとも耳障りな言葉なのです。

「哀悼の誠」という造語を最初に使ったのは「小泉総理」だそうですが、それ以来閣僚や国会議員を中心に、常用の言葉となりました。

これは、もともと日本語には無い言い方だったので、意味も確定したものはまだ無いようですが、世界に知らせるのには英訳する必要が有ります。

さて、英語ではどうするのだろうと外務省などのHPを視ましたら、有りました

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2016年7月 6日

ギヤマン

今から9年ほど前の、当ブログ記事に「江戸言葉と我が村の方言」というタイトルのものをアップしました↓
http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2007/03/post_8095.html

1_img_2899←そこに出てきた「ギヤマン」です。

わが母親が、漬物用に宝物のように大切にしているものです。(注、梅干しには使いません

Img_2900

よく見たら、蓋にひびが見つかりましたが、まだまだ使えそうです。

今の時期になると、戦前生まれの女性達を中心に
OOはギヤマンで漬けると味が良い」とか「焼酎梅はギヤマンでないとだめだ。」
と言うのを、幼い時から何度も聴かされて育った私です。

ただ、「ギヤマン」と言う呼び名とともに今でもこれを持っている家は殆ど無くなってきています。

それだからこそ、貴重です。

さて、わが家のギヤマンは何十年使われているのか?蓋の模様から見てもその古さ(昭和20年前後?)、判る気がします。

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2016年6月28日

「のうさくもつ」だと、ズ~っと思っていた

朝の報道番組を見ているときに、今年の天候不順で‘農作物’に影響が出ていて、値上がりが起っているというようなリポートが放送されていたのですが、そのときにリポーターが「のうさくぶつ(農作物)」を連呼するので気になってしょうがなかったのです。

そしたら、スタジオのMCも「のうさくぶつ」というではありませんか。

私にとって「農作物」は「のうさくもつ」と読むのが常識でしたので、耳障りでしょうがなく「こいつらちゃんと読めないのか?angry」と、頭に来てしまったのです。

ところが・・・「農作物」の読み方は↓

のうさくぶつ」 ⇒ ○ (正解)

のうさくもつ」 ⇒ ☓ (誤り)

だったことが後で判明しました。

つまり、わたしはズ~っと間違った言い方をしていたのです。これは、ちょっと衝撃でしたね。

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2016年6月27日

にゅうばい

質問> あなたの地域では「梅雨(つゆ)」のことを何と言いますか?

私の答えは↓です

  • わたしは普通に「梅雨(つゆ)」ですが、母親や、70代以上の多くは「にゅうばい(入梅」と言うのが一般的です。

ネットで検索したところ、東京や神奈川でも昔は梅雨(つゆ)と言わずに「にゅうばい」と言っていたとの記載を見つけました。

私が所持する「大辞林」と「日本語大辞典」には「入梅」について↓のような解説が記載されていました。

<にゅうばい(入梅)>

  1. 雑節の一。太陽黄経が80度に達した時。暦の上で梅雨期に入る日で、6月11日頃。また、梅雨の季節になること。つゆいり。
  2. 梅雨期を表す、東日本(関東や東北)などでの言い方

つまり、元々は関東や我が地域では「つゆ」という言い方は稀だったか、無かったか、だったようです。

では、「つゆ(梅雨・黴雨)」というのは、どこの言い方だったのか?

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2016年6月13日

機微(きび)・・・とは?

きょうの東京都議会での舛添知事に対する集中質疑で、「会議をしていたとされる相手を答えてください」という質問に対し、舛添知事が答弁した内容に、耳新しい言葉がありました。

「会議をした相手については‘機微(きび)’な事でありますので、お答えすることはできません・・云々」

字幕テロップが無かったら、「きび」の漢字すらも解かりませんでした。学のある人は、難しい言葉をさらっと言いのけるもんだと、ちょっと感心もしてしまいましたが、凡人の私には初めての言葉でもありますし意味が不明でしたので、直ぐに調べました。

辞書には↓

機微(きび)とは・・
「容易には察せられない(表面からは知りにくい)微妙な・事情・心の動き・おもむき。」

と、書かれていましたが、舛添知事の使い方とは少し違うようなので、さらに調べてみました。

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