石川県「大同工業」の世界技術
能登の大地震と洪水被害のダブル災害に見舞われた石川県の加賀市に在る「大同工業」という企業を知っている人は極々稀どころか、知らない人が大半ではないでしょうか?私も知らに一人でした。
今年の3月に香港で開催された「2024ネーションズカップ」、そして同じく今年の7・8月に行われた「パリオリンピック・パラリンピック」、それに出場した自転車競技(トラック)日本代表の躍進に向け、その自転車を開発作成したのは「東レ・カーボンマジック(TCM)」なのですが、その競技用自転車のチェーンの開発作成を担ったのが「大同工業」なのです。
同社はチェーンやベルトコンベアーなどを手掛ける会社ですが、2022年4月からトラック競技用の自転車チェーンの開発に着手出来上がったのが、特殊なコーティングを施し自転車チェーンが動く際に発生する摩擦と空気抵抗を軽減させることに成功したことが認められ、日本自転車競技連盟とトラック競技用の自転車チェーンのオフィシャルサプライヤー契約を結ぶことになったそうです。
世界一のチェーンを装備した自転車(1台=1985万円)でネーションズカップでは日本代表が、金メダル5個など計11個のメダルを獲得しましたが、パリ五輪ではメダルは得とくならず入賞者のみになりました。
同社は、次の2028年ロサンゼルス五輪でも自転車競技の開発に携わることが決まっています。
世界最高の技術が詰まった競技用バイクが、地方の企業が担うという日本の技術力のすそ野の広さに驚かされます
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