福島県と南達弁について

 <福島県とは
 東北地方の最南部に位置する福島県の面積は、日本で最も広い北海道、2位の岩手県に次ぐ全国で番目に広い県(※4位=長野県、5位=新潟県)で、その面積は「3782.48k㎡」になり東京都6倍以上、京都府の約3倍大阪府7倍以上もの面積になります。

あの世界最速の男ボルト選手が誕生したジャマイカ(10991k㎡)の国より広い面積なのです。

 福島県の地形は太平洋側になる東から標高1000メートル級の「阿武隈高地」(あぶくまこうち。阿武隈山地)、中央には東北を縦断し2000メートル級の山が連なる日本最長の「奥羽山脈」、そして最西端にある新潟県との県境で日本アルプスの北東に位置し2000メートル級の山が連なる「越後山脈」、この3つの南北に縦断する山脈によって東西を縦割りにするように東の太平洋岸、中央の内陸部、さらに西の会津盆地というように大きくつの地方にハッキリ分断・区分されています。

そのためミカンが取れる温暖な地域から、2~3メートルもの積雪が有る豪雪地帯の両方を有するという気候風土に違いがあるとともに、元々5つの旧県(会津県、二本松県、福島県、岩城県、仙台県)が合併した県のため、住む人の気質の違い、言葉の違いが有るという特徴がかなりハッキリしている県になっています。

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 あ - い

     方 言      意 味       語源、由来
あいのこ 混血児。ハーフ 蔑視の言葉の「合いの子」のこと
あいどご あぁいうところ、あんな場所 「あぁいうところ」が訛った言い方
あがい 明るい色だ、派手だ 「あかい(明かい)」が訛ったもので「赤色」ではない
あかんない。あがんね どうしても開かないこと 「開かない」が訛ったものだが、非常に開き難くどうしてもだめの場合に使う言い方。
あぐ 古い標準語の言い方「あく(灰汁)」が転じ訛った
あぐで、あぐでぇ 悪態のこと 「あくたい(悪態)」の江戸弁「あくてえ」が訛ったもの
「悪態を吐く(つく)」などは「あぐでぃつぐ」となる
あぐど 足のかかと 古い東日本の言葉「あくと(あぐと)」が訛った
あげづ、あぎづ トンボ トンボの古代名「あきつ・あきづ(秋津・蜻蛉)」が転じた
あさざ 朝の仕事、朝食前の仕事 朝に行うお勤めを指す仏教用語の「朝座」が転じた
あしと 足跡 「あしあと」の略が訛った
あずぐ、
 あすく 、あすこ
あそこ 「あそこ」が地域独自の訛ったことば。
あずぐんどご あそこの所 「あそこのところ」が訛った言い方
あだ・・ あんな・・。あのような・・・。 「あんな」が転訛したことば
あだがな あんなもの、 「あんな もの」が転訛した
あだりめ 常識、普通のこと、当たり前 「当たり前」の江戸弁「あたりめぇ」が転訛した
あぢ、あぢぃ 熱い。暑い 「あつい」が訛った
あちゃら あちら、遠く離れたところ 「あちら」が転訛したことば
あちゃらことば 外国語、遠方のことば、別世界の言葉 遠方を指す「あちら」に「ことば」付いて転訛した
あっきゃ 空き家、納屋 「あきや」が訛った
あったげ 暖かい、温かい 江戸弁「あったけぇ」が訛った
あったもんでね (・・も)あったものじゃない 江戸弁「(・・も)あったもんじゃねぇ」が訛った
あっちが
 ※[が=濁音
あっちなの? あっちなのか 「が」が濁音の場合「あっちなのか?」が転じ訛ったもの
あっちが
 ※「が」=鼻濁音
迎え側、向こう側、あちら側 「あちらがわ(側)」が訛った江戸弁「あっちがわ」が転じた言い方
あっちゃ あっちへ、離れた遠くに 「あちら」の訛の江戸弁「あっち」浪花弁「あっちゃ」の転じ
あっつい 非常に熱い・暑い 「あつい」の強調形
あっと ・・・あるそうだ、・・あるって 「・・が有る」に助詞「と」がついた言い方が訛った
あっぱい あります、あるでしょう あるよの意の「あっぺ」の丁寧語
あっぱぐち ポカーンと開いた口 「アッパ」は開口した様子の擬音+口(くち)
あっぱとっぱ あわてる、あたふた 「あたふた」の地域による異言
あっぺなし でたらめ 「有る」の言葉を「無し」で打ち消し合った言葉使い
あっぽ 帽子 主に赤ちゃんや幼児に向かっての場合の言葉
あっぽ 大便、くそ野郎、汚い奴 大便と似た形状とみた「あん餅」の言葉の転訛か?または単に排便時の擬態語の転訛か?
あでこすり
 あでこっすり
当て付け、皮肉な態度 「当て擦り(あてこすり)」が訛った
あでずっぽ あて推量、根拠の無い推定 標準語の「あてずっぽう(当寸法)」が訛った
あどおっか 後添い、後妻 「あと(後)のおかか(御母、御嬶)」が転じた
あどしっちゃり 後ずさり 古語の「あとしざり」が転じ訛った
あねさま お嫁さん、気が強い女性を指すこともある 「姉様」が転じたもので、特にその家の若い嫁さんに使われる
あねちゃん 姉さん、娘、上の娘、 「あね(姉)」の言い方の独特の使い回し
あばげる 騒ぎ暴れる、ふざけ騒ぐ 古言の「あぶ(溢)れる、あだける」の言葉が転じた
あばちゃん おばさん 「おばちゃん」が訛った
あばっちぇる 暴れている、冗談じゃないよ 「暴れて」が転じ訛った
あぶぐ 泡(あわ) 古語の口から泡吹く様子「あぶく(口沫)」が転じた
あふらあふら 何もせずブラブラしている様子
仕事を怠けている様子、怠惰
「ブラブラ」や「フラフラ」と同じよな意味の擬態語
あまさっちゃ 邪慳にされた、疎んじられた 使われなくなった古語「余された」が転じ訛った言葉
あまされる のけ者にされる この意味で使われなくなった古い標準語「余される」のこと
あます 邪けんにする、うとんじる 「余す」の古い意味が転じた言葉
あまちこい 甘ったるい、変に甘い 「甘い」、「濃い」、が合わさった言葉
あまちっこい くどく甘ったるい、嫌な甘み 上記「甘ちこい」の強調形
あまんぼ 氷柱(つらら) 雨水が凍ってできる雨棒(あまぼう)が転じた
あやまる、あやまった 閉口する、困る、困った 「謝(あやま)る」を古語の意味使いで使用
あららら、
 あららららら・・
あら~、あらま~、え~ 「あら!」という感嘆の言葉だが、「ら」伸ばすのではなく「ら」を多く言うことで感嘆の度合いを強める独特の言い方
あらかだ、あらがだ おおよそ、おおかた、大たい 粗方(あらかた)の濁音使い
あらっぱ 粗暴で雑な人、荒々しい人 荒い気質の者の意の「荒肌者(あらはだもの)」が転訛
あらほど あんなに、あのように 「あれ ほど」転訛
あらまし ひととおり、おおかた 標準語だが、ちょっと意味合いと言葉遣いが異なる。
あるぐ 移動する、動き回る(廻る) 「歩く」の別意「あちこち移動する(廻る)」で使用
あるってあるぐ あちこち廻る、訪ね廻る 同上の意味で地域独特の言い回し方
あるってぐ あるいていく。徒歩にする。 同上
あんちゃ ①兄、息子、長男
②男性、先輩や年上の男性
「兄(あん)ちゃん」が訛ったものだが、男性に対する丁寧語、謙譲語としてもよく使われる
あんにゃ 兄さん、長兄 「兄じゃ、兄や」が転じ訛った
あんね、あねぇ 年上女性やお嫁さんへの敬称 、姉 「あね(姉)」が転じたもので、「花子あね」などと使われる
あんべ 調子、具合、塩梅(あんばい) 加減を意味する「塩梅(あんばい)」の江戸弁「あんべぇ」の転訛を使用
あんべわり 具合が悪い、調子が悪い 江戸弁「あんべぇわりぃ」の言葉を使用
あんまし、あんま それほど・・、さほど・・ 「あんまり・・・(でない)」が訛った
あんめ、あんめー 無いだろう 江戸弁の「あるめぇ」が転じ訛った
あんめした、あんめま 有る訳が無いだろう 同上に「した、ま」が付き念を押しした言い方になった
いぃっぷり ものを言う様子。話す態度。
言い振り。
「言い振り(いいぶり)」が訛った。
いが ①良いか?。大丈夫か?
②イカ(魚)
①「いいか?」が訛った
②魚の「イカ」が訛った
いがる
 ※「が」=鼻濁音
怒(おこ)る、憤慨する 「いかる(怒る)」が訛った。
いぎなし いきなり、突然に 「いきなり」が転訛した
いぎばる 威張りくさる。威張る。
大きな態度の様子。
「威張る、気張る(いばるきばる)」が転じ訛った。
ただ、意味は異なるが標準語の「息張る」とは同じ言い方なので、同じ言葉かもしれない。
いく゜ね、えく゜ね
 ※「ぐ」=鼻濁音
主に杉の巨木の住宅用防風等の目的で家の周りに植えられた「屋敷林」(やしきりん) 「久根(くね)」とは垣根のことで、古くは「垣根」という漢字も「くね」と読んでいることから、これらに「家」または「居」が付いて「家垣根(いぇくね)」「居垣根(いぐね)」などが「いぐね」になったとも考えらる。
宮城県の仙台弁や、岩手県にも同じものを指して「居久根林(いぐね・りん)」、「いぐね(居久根)」という言い方があるので、東日本に共通するものらしい。
いぐね
 ※「ぐ」=濁音
良くない、 「いい(良い)くねぇ」が転訛
いげる 土の中に埋めること。 「いける(埋ける)」が訛ったことば。
主に野菜などを保存の為、土に埋める時に使う。
いごがす
 ※「ご」=鼻濁音
動かす、移動させる 「うごかす」が転訛した
いごぐ
 ※「ご」=鼻濁音
動く、移す 「動く」の古い言い方「いごく(動く)」が転訛した
いだまし おしい、もったいない 「いたましい(痛ましい、傷ましい)」の意味が拡大使用されてさらに転じ訛った
いだよでね、
  いだよぉでね
いたたまれない、じっとしていられない、落ち着かない 「(落ち着いて)居られた様子ではない」の言い方が転じ訛った
いっかいぎり
 ※「ぎ」=鼻濁音
いちいち、一回ごとに、
そのつどそのつど、
「いっかいきり(一回切り・限」が転じ訛った
いっきゃう 逢う、遭う、見かける 「行き会う」が転じ訛った
いっしょくた 混ぜ合わせて一つにすること あまり使わなくなった標準語「一緒くた」、名古屋弁でも使う
いっしょけんめ 一所懸命、一生懸命 標準語の「いっしょけんめい」の転じ
いったきた 往復、行ったり来たり 「行った」と「来た」が合わさった
いづだがに いつ頃だったかに 「いつだかに」が訛った
いづだがの いつ頃だったかの 「いつだかの」が訛った
いづだがも いつ頃だったかも 「いつだかも」が訛った
いづだなし いつとはなしに、しょっちゅう、
絶えずに、四六時中
「何時とはなし(いつとはなし)」が転じ訛った
いっちこたっちこ 服などのボタンを掛け違えて変な合わせになった様子
互い違いに合さりあった様子
福井や沖縄県に「いっちくたっちく」という同じ言葉づかいの古い童歌がみられる。沖縄のは「南洋語から出た言葉で意味は無い」とあり、擬音語か?それとも沖縄はなど日本の南の諸島はもとはヨーロッパの人が住んでいたため英語などの地名や言葉が残っているので、その外国語の引用かもしれない
いっちま 行ってしまう。言ってしまう。
逝ってしまう
「いく」、「言う」に「しまう」の方言助詞「ちまう」が合わさった
いっちょぐ 入れておく、詰め込んでおく 「入れておく」が訛った言葉
いっちょげ 入れておけ 上記の命令形
いっちょいだ 入れておいた、 「入れておいた」が訛った言葉
いっちょめ 一人前、一丁前 一丁前の江戸弁「いっちょうめえ」が転訛した
いっつも いつも、 「いつも」ということはほとんどなく「っ」つかる
いってぇ、いっでぇ とても痛い 「いたい」の強調形
いづのこまに いつのまにか 江戸町言葉の「何時のか間に」が転訛した
いっぱし 一人前、人並み 「いっぱし(一端)」は標準語だが、最近は使用が減少
いっぷし 一角の信念、違う考え、 一筋(ひとすじ)の別読み「いっぷし」が転じた
いっぺんに 一回に、一度に、一気に 一回にの別言い「一遍に」のこと
いへもぢ 長男、跡継ぎ、 親の葬儀の際に跡継ぎが喪主=‘位牌持ち(いはいもち)’を務めることに由来し、その「いはいもち」の言葉が訛ったもの
いまっと もっともっと、もっと多く 「もっと」の古い標準語「まっと」に「い」が付いた言葉
いまぶんでは、
 いまのぶんでは
今のところ、現状では 「今時分(いまじぶん)」が転訛し、さらに意味が転じた
いや、いや~ えっえ~!、おっとっと!、
うわぁ!う~んと、え~と
地域独自の感嘆詞のことばで、話始まりやいろいろな場面で使われる
いやいやぁ いやはや、あらまぁ、うわ~、 古い感嘆詞の言葉で、話すときにほんとうによく使われる
いやし

意地汚い。さもしい。
特に食に対し品が無いこと。

「いやしい(卑しい)」の転訛だが、意味使いが標準語と違う
いやしこ つまみ食い、食に卑しい奴 食い意地が張った‘卑しい’食べ方が転じた
いらっちゃもんでね 居られたものじゃない、居られものではない 「いられたものじゃない」が訛った言い方
いるり 囲炉裏のこと 標準語の「いろり(囲炉裏)」が訛ったもの
いんがみる
 ※「が」=鼻濁音
苦労する(因果見る) 仏教用語「因果応報」の意味の一つで、過去の悪い「因果」で苦労を「見る」が転じた
いんこ 「犬公、犬っころ」が転訛した
いんごぐ
 ※「ご」=鼻濁音
   「ぐ」=濁音
動く、体を動かす、ぐら付く 古い言い方「いご・く(動く)」という訛りがさらに訛った
いんごがね
 ※ご=鼻濁音
 ※が= 濁音
動かない 上記の否定形
いんね いらない、必要無い 「いらない」の江戸弁「いらねぇ」がさらに訛ったもの
     
     

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