誹謗中傷等や宣伝広告及びそのサイトへの誘導など、内容が迷惑なものと判断したコメントは削除いたします

フォト

福島のシンボルとキャラクター

  • 福島県の木=ケヤキ
    県の花=ネモトシャクナゲ
    県の鳥=キビタキ

    Photo
無料ブログはココログ

福島県と南達弁について

 <福島県とは
 東北地方の最南部に位置する福島県の面積は、日本で最も広い北海道、2位の岩手県に次ぐ全国で番目に広い県(※4位=長野県、5位=新潟県)で、その面積は「3782.48k㎡」になり東京都6倍以上、京都府の約3倍大阪府7倍以上もの面積になります。

これを国家面積と比べるとクウェートの国の面積とほぼ同じであり、あの陸上界最速と言われたボルト選手が誕生したジャマイカ(10991k㎡)より広い面積になります。

 福島県の地形は太平洋側になる東から標高1000メートル級の「阿武隈高地」(あぶくまこうち。阿武隈山地)、中央には東北を縦断し2000メートル級の山が連なる日本最長の「奥羽山脈」、そして最西端にある新潟県との県境で日本アルプスの北東に位置し2000メートル級の山が連なる「越後山脈」、この3つの南北に縦断する山脈によって東西を縦割りにするように東の太平洋岸、中央の内陸部、さらに西の会津盆地というように大きくつの地方にハッキリ分断・区分されています。

そのため林業や山菜を始め、山のものからコメに野菜果物に海産物にも恵まれる県です。

そのためミカンが取れる温暖な地域から、2~3メートルもの積雪が有る豪雪地帯の両方を有するという気候風土に違いがあるとともに、元々5つの旧県(会津県、二本松県、福島県、岩城県、仙台県)が合併した県のため、住む人の気質の違い、言葉の違いが有るという特徴がかなりハッキリしている県になっています。

» 続きを読む

 あ ~ お

方 言 意 味 語源、由来
あいのこ 混血児。ハーフ 蔑視の言葉の「合いの子」のこと
あいどご あぁいうところ、あんな場所 「あぁいうところ」が訛った言い方
あがい 明るい色だ、派手だ 「あかい(明かい)」が訛ったもので「赤色」ではない
あかんない。あがんね どうしても開かないこと 「開かない」が訛ったものだが、非常に開き難くどうしてもだめの場合に使う言い方。
あぐ(ぐ=濁音) 古い標準語の言い方「あく(灰汁)」が転じ訛った
あぐ(ぐ=鼻濁音) 顎(あご) 「あご」が訛ったもの
あぐで、あぐでぇ 悪態のこと 「あくたい(悪態)」の江戸弁「あくてえ」が訛ったもの
「悪態を吐く(つく)」などは「あぐでぃつぐ」となる
あぐど 足のかかと 古い東日本の言葉「あくと(あぐと)」が訛った
あげづ、あぎづ トンボ トンボの古代名「あきつ・あきづ(秋津・蜻蛉)」が転じた
あさざ 朝の仕事、朝食前の仕事 朝に行うお勤めを指す仏教用語の「朝座」が転じた
あしと 足跡 「あしあと」の略が訛った
あずぐ、
 あすく 、あすこ
あそこ 「あそこ」が地域独自の訛ったことば。
あずぐんどご あそこの所 「あそこのところ」が訛った言い方
あだ・・ あんな・・。あのような・・・。 「あんな」が転訛したことば
あだがな あんなもの、 「あんな もの」が転訛した
あだりめ 常識、普通のこと、当たり前 「当たり前」の江戸弁「あたりめぇ」が転訛した
あぢ、あぢぃ 熱い。暑い 「あつい」が訛った
あちゃら あちら、遠く離れたところ 「あちら」が転訛したことば
あちゃらことば 外国語、遠方のことば、別世界の言葉 遠方を指す「あちら」に「ことば」付いて転訛した
あっきゃ 空き家、納屋 「あきや」が訛った
あったげ 暖かい、温かい 江戸弁「あったけぇ」が訛った
あったもんでね (・・も)あったものじゃない 江戸弁「(・・も)あったもんじゃねぇ」が訛った
あっちが
 ※[が=濁音
あっちなの? あっちなのか 「が」が濁音の場合「あっちなのか?」が転じ訛ったもの
あっちが
 ※「が」=鼻濁音
迎え側、向こう側、あちら側 「あちらがわ(側)」が訛った江戸弁「あっちがわ」が転じた言い方
あっちゃ あっちへ、離れた遠くに 「あちら」の訛の江戸弁「あっち」浪花弁「あっちゃ」の転じ
あっつい 非常に熱い・暑い 「あつい」の強調形
あっと ・・・あるそうだ、・・あるって 「・・が有る」に助詞「と」がついた言い方が訛った
あっぱい あるじゃないですか。
ありますよね。
あるよの意の「あっぺ」の丁寧語
あっぱぐち
 ※「ぐ」は鼻濁音
ポカーンと開いた口 「アッパ」は開口した様子の擬音+口(くち)
あっぱとっぱ あわてる、あたふた 「あたふた」の地域による異言
あっぺなし でたらめ 「有る」の言葉を「無し」で打ち消し合った言葉使い
あっぽ 帽子 主に赤ちゃんや幼児に向かっての場合の言葉
あっぽ 大便、くそ野郎、汚い奴 大便と似た形状とみた「あん餅」の言葉の転訛か?または単に排便時の擬態語の転訛か?
あでこすり
 あでこっすり
当て付け、皮肉な態度 「当て擦り(あてこすり)」が訛った
あでずっぽ あて推量、根拠の無い推定 標準語の「あてずっぽう(当寸法)」が訛った
あどおっか 後添い、後妻 「あと(後)のおかか(御母、御嬶)」が転じた
あどしっちゃり 後ずさり 古語の「あとしざり」が転じ訛った
あねさま お嫁さん、気が強い女性を指すこともある 「姉様」が転じたもので、特にその家の若い嫁さんに使われる
あねちゃん 姉さん、娘、上の娘、 「あね(姉)」の言い方の独特の使い回し
あばげる 騒ぎ暴れる、ふざけ騒ぐ 古言の「あぶ(溢)れる、あだける」の言葉が転じた
あばちゃん おばさん 「おばちゃん」が訛った
あばっちぇる 暴れている。ふざけてる。 「暴れて」が転じ訛った。
あばちぇんでね 暴れているんじゃないよ。ふざけんじゃないよ。冗談じゃないよ。 上記の否定形だが、「冗談じゃない」という言い回しにも使う。
あぶぐ 泡(あわ) 古語の口から泡吹く様子「あぶく(口沫)」が転じた
あふらあふら 何もせずブラブラしている様子
仕事を怠けている様子、怠惰
「ブラブラ」や「フラフラ」と同じよな意味の擬態語
あぶらいり 油炒めのこと。油炒り。 「油炒り」は、現代では使われなくなった標準語。
あまさっちゃ 邪慳にされた、疎んじられた 使われなくなった古語「余された」が転じ訛った言葉
あまされる のけ者にされる この意味で使われなくなった古い標準語「余される」のこと
あます 邪けんにする、うとんじる 「余す」の古い意味が転じた言葉
あまちこい 甘ったるい、変に甘い 「甘い」、「濃い」、が合わさった言葉
あまちっこい くどく甘ったるい、嫌な甘み 上記「甘ちこい」の強調形
あまんぼ 氷柱(つらら) 雨水が凍ってできる雨棒(あまぼう)が転じた
あやまる、あやまった 閉口する、困る、困った 「謝(あやま)る」を古語の意味使いで使用
あららら、
 あららららら・・
あら~、あらま~、え~ 「あら!」という感嘆の言葉だが、「ら」伸ばすのではなく「ら」を多く言うことで感嘆の度合いを強める独特の言い方
あらかだ、あらがだ おおよそ、おおかた、大たい 粗方(あらかた)の濁音使い
あらっぱ 粗暴で雑な人、荒々しい人 荒い気質の者の意の「荒肌者(あらはだもの)」が転訛
あらほど あんなに、あのように 「あれ ほど」転訛
あらまし ひととおり、おおかた 標準語だが、ちょっと意味合いと言葉遣いが異なる。
あるぐ 移動する、動き回る(廻る) 「歩く」の別意「あちこち移動する(廻る)」で使用
あるってあるぐ あちこち廻る、訪ね廻る 同上の意味で地域独特の言い回し方
あるってぐ あるいていく。徒歩にする。 同上
あんちゃ ①兄、息子、長男
②男性、先輩や年上の男性
「兄(あん)ちゃん」が訛ったものだが、男性に対する丁寧語、謙譲語としてもよく使われる
あんにゃ 兄さん、長兄 「兄じゃ、兄や」が転じ訛った
あんね、あねぇ 年上女性やお嫁さんへの敬称 、姉 「あね(姉)」が転じたもので、「花子あね」などと使われる
あんべ 調子、具合、塩梅(あんばい) 加減を意味する「塩梅(あんばい)」の江戸弁「あんべぇ」の転訛を使用
あんべわり 具合が悪い、調子が悪い 江戸弁「あんべぇわりぃ」の言葉を使用
あんまし、あんま それほど・・、さほど・・ 「あんまり・・・(でない)」が訛った
あんめ、あんめー 無いだろう 江戸弁の「あるめぇ」が転じ訛った
あんめした、あんめま 有る訳が無いだろう 同上に「した、ま」が付き念を押しした言い方になった
いぃっぷり ものを言う様子。話す態度。
言い振り。
「言い振り(いいぶり)」が訛った。
いが ①良いか?。大丈夫か?
②イカ(魚)
①「いいか?」が訛った
②魚の「イカ」が訛った
いがる
 ※「が」=鼻濁音
怒(おこ)る、憤慨する 「いかる(怒る)」が訛った。
いぎなし いきなり、突然に 「いきなり」が転訛した
いぎばる 威張りくさる。威張る。
大きな態度の様子。
「威張る、気張る(いばるきばる)」が転じ訛った。
ただ、意味は異なるが標準語の「息張る」とは同じ言い方なので、これが転じたかもしれない。
いぐね、えぐね
 ※「ぐ」=鼻濁音
主に杉の巨木の住宅用防風等の目的で家の周りに植えられた「屋敷林」(やしきりん) 「久根(くね)」とは垣根のことで、古くは「垣根」という漢字も「くね」と読んでいることから、これらに「家」または「居」が付いて「家垣根(いぇくね)」「居垣根(いぐね)」などが「いぐね」になったとも考えらる。
宮城県の仙台弁や、岩手県にも同じものを指して「居久根林(いぐね・りん)」、「いぐね(居久根)」という言い方があるので、東日本に共通するものらしい。
いぐね
 ※「ぐ」=濁音
良くない、 「いい(良い)くねぇ」が転訛
いげる 土の中に埋めること。 「いける(埋ける)」が訛ったことば。
主に野菜などを保存の為、土に埋める時に使う。
いごがす
 ※「ご」=鼻濁音
動かす、移動させる 「うごかす」が転訛した
いごぐ
 ※「ご」=鼻濁音
動く、移す 「動く」の古い言い方「いごく(動く)」が転訛した
いだまし おしい、もったいない 「いたましい(痛ましい、傷ましい)」の意味が拡大使用されてさらに転じ訛った
いだよでね、
  いだよぉでね
いたたまれない、じっとしていられない、落ち着かない 「(落ち着いて)居られた様子ではない」の言い方が転じ訛った
いっかいぎり
 ※「ぎ」=鼻濁音
いちいち、一回ごとに、
そのつどそのつど、
「いっかいきり(一回切り・限」が転じ訛った
いっきゃう 逢う、遭う、見かける 「行き会う」が転じ訛った
いっしょくた 混ぜ合わせて一つにすること あまり使わなくなった標準語「一緒くた」、名古屋弁でも使う
いっしょけんめ 一所懸命、一生懸命 標準語の「いっしょけんめい」の転じ
いったきた 往復、行ったり来たり 「行った」と「来た」が合わさった
いづだがに いつ頃だったかに 「いつだかに」が訛った
いづだがの いつ頃だったかの 「いつだかの」が訛った
いづだがも いつ頃だったかも 「いつだかも」が訛った
いづだなし いつとはなしに、しょっちゅう、
絶えずに、四六時中
「何時とはなし(いつとはなし)」が転じ訛った
いっちこたっちこ 服などのボタンを掛け違えて変な合わせになった様子
互い違いに合さりあった様子
福井や沖縄県に「いっちくたっちく」という同じ言葉づかいの古い童歌がみられる。沖縄のは「南洋語から出た言葉で意味は無い」とあり、擬音語か?それとも沖縄はなど日本の南の諸島はもとはヨーロッパの人が住んでいたため英語などの地名や言葉が残っているので、その外国語の引用かもしれない
いっちま 行ってしまう。言ってしまう。
逝ってしまう
「いく」、「言う」に「しまう」の方言助詞「ちまう」が合わさった
いっちょぐ 入れておく、詰め込んでおく 「入れておく」が訛った言葉
いっちょげ 入れておけ 上記の命令形
いっちょいだ 入れておいた、 「入れておいた」が訛った言葉
いっちょめ 一人前、一丁前 一丁前の江戸弁「いっちょうめえ」が転訛した
いっつも いつも、 「いつも」ということはほとんどなく「っ」つかる
いってぇ、いっでぇ とても痛い 「いたい」の強調形
いづのこまに いつのまにか 江戸町言葉の「何時のか間に」が転訛した
いっぱし 一人前、人並み 「いっぱし(一端)」は標準語だが、最近は使用が減少
いっぷし 一角の信念、違う考え、 一筋(ひとすじ)の別読み「いっぷし」が転じた
いっぺんに 一回に、一度に、一気に 一回にの別言い「一遍に」のこと
いへもぢ 長男、跡継ぎ、 親の葬儀の際に跡継ぎが喪主=‘位牌持ち(いはいもち)’を務めることに由来し、その「いはいもち」の言葉が訛ったもの
いまっと もっともっと、もっと多く 「もっと」の古い標準語「まっと」に「い」が付いた言葉
いまぶんでは、
 いまのぶんでは
今のところ、現状では 「今時分(いまじぶん)」が転訛し、さらに意味が転じた
いや、いや~ えっえ~!、おっとっと!、
うわぁ!う~んと、え~と
地域独自の感嘆詞のことばで、話始まりやいろいろな場面で使われる
いやいやぁ いやはや、あらまぁ、うわ~、 古い感嘆詞の言葉で、話すときにほんとうによく使われる
いやし 意地汚い。さもしい。
特に食に対し品が無いこと。
「いやしい(卑しい)」の転訛だが、意味使いが標準語と違う
いやしこ つまみ食い、食に卑しい奴 食い意地が張った‘卑しい’食べ方が転じた
いらっちゃもんでね 居られたものじゃない、居られものではない 「いられたものじゃない」が訛った言い方
いる ①油などで炒めるこ。
②鍋であぶること。
①「炒る(いる)」のこと
②「煎る」または「熬る」こと。
いるり 囲炉裏のこと 標準語の「いろり(囲炉裏)」が訛ったもの
いんがみる
 ※「が」=鼻濁音
苦労する(因果見る) 仏教用語「因果応報」の意味の一つで、過去の悪い「因果」で苦労を「見る」が転じた
いんこ 「犬公、犬っころ」が転訛した
いんごぐ
 ※「ご」=鼻濁音
   「ぐ」=濁音
動く、体を動かす、ぐら付く 古い言い方「いご・く(動く)」という訛りがさらに訛った
いんごがね
 ※ご=鼻濁音
 ※が= 濁音
動かない 上記の否定形
いんね いらない、必要無い 「いらない」の江戸弁「いらねぇ」がさらに訛ったもの

» 続きを読む

 か ~ こ

方 言 意 味 語源、由来
かぁ 川、河 「かわ(川)」が訛ったもの
かぁら 川原、河原 「かわら(河原)」が訛ったもの
かぁばだ 川べり、川沿い 「かわばた(川端)」が訛ったもの
かい、かいい かゆい、 「かゆい」が訛ったもの 
がおる 困る、病気になる 古語「閉口する」の意の「がおる(我折る)」が転じた
がおった 困った、病に伏せった 古語「閉口する」の意の「がおる(我折る)」の変形
かがらし うっとおしい、煩わしい たずさわる事の意「関(かか)わりし」が転じた
かがりご 世話を掛ける子供、跡取り
親が老後に頼りとする子供
古い日本語の「かかりこ(掛かり子)」が転訛したもの
がげ 崖(がけ) 「がけ(崖)」の「け」が濁音に訛ったもの
がげ
 ※ が=鼻濁音
・・・たて、
・・・(し)たところ
・・・し終えた直後
「掛け」が転じたものだが、「・・・し始め」ではなく「・・し終えた」の意味になる。「が」は鼻濁音になる。
例、「搗きたて餅」⇒「搗きがげ餅」となる
・・・かげ ・・・かけ、・・・途中 「かけ(掛け」が転じたもの。「け」だけ濁音になる
がさばる かさばる、かさむこと 「かさばる(嵩張る)」が訛ったもの
がさやぶ ひどく混み茂った藪 古語の荒れた藪の「こさやぶ(木障藪)」が転じた
がさもぐ ガサガサしたゴミ・物 ガサついたごもく(芥)が転じた言葉
かす 余計なこと。つまらないこと。
無駄なこと。
「滓(かす)」の別の意味
かすかだり 解ったようなことを言う奴
知ったかぶりをする奴
生意気なことを言う奴
江戸弁の「こごと」の意「かす」の言葉に、「かたり(語り)」が付いて転じ訛ったことば
かすかだんでね 生意気を言うな。知った風なことを言うな。余計なことを言うな。無駄口をたたくな。うるさいぞ 同上の「かす」に「語るんじゃない」の訛りことばが付いて転訛した言い方
かすげ 鎹(かすがい) 「鎹(かすがい)」の江戸弁が転訛
かずげる 嫌なことを押しつける。責任転嫁する 「被(かず)ける」という標準語が訛ったもの
かせぐ 働く、労働する 「稼ぐ」の意味が転訛
かせがさんしょ
 ※ が=鼻濁音
お仕事がんばってください 「お稼ぎください」の転訛
かせがせ
 ※ が=鼻濁音
仕事がんばって   同上
かせる (漆などに)かぶれること、 「かせる」はあまり使われなくなった古い標準語である
かだかだ 二つ揃いの物が片方しか無いこと、違うものが二つ並んだ様子 古い言い方「かたかた(片方)」が訛ったもの
かだくそ ケチくそやろう、どケチ 「かたい(堅い)」に感動詞の「くそ」がついた罵りの言い方
かだし 倹約主義。ケチ。無駄なことが嫌いで几帳面なこと。 「(生活や性格が)かた(硬、堅、固)しい」が転訛した。
かだちんば 左右が不揃い、片方が無い 片足が無いことの「片ちんば」が転訛
かだほ、かだっぽ 片方 「かたほう」が訛った
かだる 話す、お話しをする 「話す」=「かたる(語る)」が訛ったもの。高齢者ほど「話す」という言葉より多用される
かだれっ! 何とでも言ってろ、勝手なことを言うもんだ 話せ=「語れ」が訛ったものだが、言い方で意味が変化する
かだわ 心身障碍者またはそれに相当する半端者 「かたわもの(片端者)」が転訛した侮蔑言葉
かっくらすける 殴るなどしてこらしめること、鉄拳制裁を食らわすこと 「食(く)らわしつける」が転じ訛った言葉に強調接頭語「かっ」がついたもの
かっくりげ~す 荒っぽくひっくり返すこと 「ひっくり返す」に強調する語「かっ」が付いた言葉
かっける 書き換える 江戸弁の「書きけぇる」が訛った
かっけ ①書き換えのこと。
②脚気
③かっこいい
①江戸弁「書きけぇ」が訛った
②かっけ」そのもの
③「かっこいい」の「こいい」が訛った
かったい とても硬い、硬~い 「かたい(硬い)」の言い方に「っ」を入れた強調形
かっちゃ ①借りた
②枯れた
③刈れた
全て、訛って同じ発音になる
がっちら、がっちし がっちりと、抜け目無くしっかりと 「がっちり」が転訛したもの
かっちらがす ひどく散らかす 「散らかす」に「かっ」が付け様子の強調
かっつぁぐ 引っ掻く、爪を立てる 「掻き裂く」が訛った
かっつぇわし ひどく忙しい(忙しない状態)
なんとも落ち着がない様子
「忙(せわ)しい」の語頭に「かっ」を付け強調
かってこ ①買ってこいよ。
②刈ってこいよ。
どちらも同じ発音で「かってこい」の言い方が訛った。
「あだま(頭)かってこ」とは、「散髪してこい」となる。
かっぱぐ 堀り掻き払う動作 関東方言で「かきはらう」が転じた言葉
かっぺる(かっぺった) 河沼などに填る、落ちる 「川(かわ)に入(はい)る」が訛った
かっぽる 素早くちょっと掘ること 「ほる(掘る)」に接頭語の「かっ」が付いて転訛した
かっぽじる 指などで穿ること 「ほじる(穿る)」に接頭語の「かっ」が付いて転訛した
かなね かなわない 江戸弁「かなぁね」が訛った
かねじゅ 家族全員 「家内中(かない・ちゅう」が転じ訛ったもの
・・・かねね ・・・かねない。しかねない。 「・・かねない」が訛った
かばね 体、ずうたい、なり 姓(かばね)と「かばね(屍・尸)」が転じた言葉
かぶづぐ かぶりつく、かみつく 「かぶりつく」が訛った
かまな、かまーな 関わるな。世話するな 「かまうな」の転訛
かまね ①構わない。お構いしない
②噛まない。
江戸言葉「かまわねぇ」、「かまねぇ」が訛った
がもしんにぇ ・・かもしれない 「・・かもしれない」が訛った
かみっぱじ 紙切れ、紙片 「紙端(かみはし)」が転訛した
かみっぺら 紙片、紙切れ 紙幣や薄い紙を意味する「ぺら(片羅)」、または「半ぺら」の略語の「ぺら」の言葉の前に「紙」が付いて転訛した
(匂いを)かむ (匂いを)嗅ぐ 「かぐ(嗅ぐ)」の東関東独自の言い方の転訛
(匂いを)かむな (匂いを)嗅ぐんじゃない 「嗅ぐな」    同上
かむげ 川向の地域 江戸弁「かわむけぇ(川向)」が訛った
からがみ 襖(ふすま)、唐紙(からかみ) 唐紙(からかみ)を張った唐紙障子が転じた
からくぢ(で食う) おかず(副菜)にしないこと。お茶請けやおつまみ的に。 口に何も入っていない様子を意味する「空口」が転じ訛った独特の言い方
からっつね(からつね) 肌着も何も着けない脚 「空の脛」が転じ訛った
からて、からてっちり 手ぶら。てみやげ無し。 手に何も持たない「空手」のこと。
からびる 乾き涸れる(枯れる)こと。干からびる 「からびる(涸びる)」は今単独では使わなくなり、文頭に「乾・干」の言葉がつき「干乾びる・乾涸びる」が常となった。
・・・からまり ・・・頃、・・・あたり 「・・がらみ(絡み)」と「・・あたり」が混じって転訛
がらり ただちに、即座に、直ぐ様 戸を急に開ける古い擬音語「ぐゎらり」の転訛
ガラガラしてる 勝気で荒々しい性格の様子 地域独特の擬態語
かれっぱ 枯れ葉 「枯れ」に「葉」がついた言葉
かれっぽ 枯れ枝。枯れたもの 「枯れ」に物を意味する「ぽ」が付いた言葉
がわ 外側、周り、傍で暮らす人々 「かわ(側)」が転じたものだが「が」は濁音
かわおび ベルト 皮の帯=ベルト
・・がい、・・がん ・・・ですか、・・・でしょうか 「・・が」の丁寧語
かんげなし 思慮が無い、無鉄砲 「考え無し」が訛ったもの
(匂いを)かんだ (匂いを)嗅いだ 「嗅いだ」の東関東独自の言い方の転訛
(匂いを)かんでる (匂いを)嗅いでいる 「嗅いでいる」  同上
がんで 棺(ひつぎ)を運ぶ台 ご遺体を載せる台の古称「棺台(がんだい)」が訛った
かんでみ ①(物を)噛んでみなさい
②(臭いを)嗅いでみなさい
「噛んで」と「嗅いで」を同じく発音する。「み」は「みなさい」とか「みて」などの接尾語の転訛
がんばご 「ひつぎ(柩・棺)」のこと 「棺箱(がんはこ)」が訛った
かんばん 昔職人が着た名入れ半纏 職人の「看板入り半纏」が転じた
かんぷら、かんぽらいも ジャガイモ、馬鈴薯  オランダ語の「aardappel」(大地のりんご)の発音に由来する
かんぺ 疳の虫 「疳のむし」が訛った
かんます、かんまがす かきまわす、かき混ぜる、混乱させる、 「掻き回す(かきまわす)」が訛った
かんまぜる かき混ぜる 「掻き混ぜる」が訛った
きぃもむ、きーもむ 焦る、気を揉む 「気を揉む(きをもむ)」が転じ訛った
きかっと 直角になっている様や物 きちんと。はっきりと。きっかと。などを意味表す古い言葉の「きか と」が転じ訛った言葉
きかね、きかない 気が強い、強情 江戸弁、言うことを‘聞かねぇ’が転じた
きかんぼ 気が強い子、 「利かん坊」が訛った
きしゃみぢ 鉄道線路のこと 「汽車が通る道」→「汽車道」が訛ったもの
きしぇわり 気持ち悪い、何とも不快だ 「気色悪い」または「気障り」が転じたか? 
きたい 不思議 少し古い言葉「稀代(きたい)」のこと
きぢげ 狂人、・・狂い、マニア 「気違い」が訛った。昔は「幾知可比(きちがい)」と書いた。
きづまらし のびのびしない、窮屈だ 「気詰り」が転じた言葉
きったね 汚い。 「きたない」が転訛した
ぎっちょ(ひだりぎっちょ) 左利きの人 「左利(ひだりぎっちょ)」、「左器用(ひだり・ぎっちょ)」の「左」が省かれたもの。
ぎっちら、ぎっちし ぎっしり、たっぷり 同じ意の「ぎっちり」が転訛した
きっつぁし 挿し木、指し芽 枝などの「切り挿し(きりさし)」が訛った
きっつまらし 非常に狭くて窮屈だ 「きづまらし」の強調形
きっとしてる 動かない様子、じっとしている、おとなしくしている、 強く引き締まってゆるみや隙がなく落ち着いた様を表す「きりっと」または「きっと(屹度)」が、動ないことの意味に転じたと思われる
きっとしてらんにぇ じっとしていられない、 上記の否定形
きっぱ 小さな切り込み。小切傷。小さな切跡。 「はっぱ(葉っぱ)」や「こっぱ(木っ端・木片)」などのように、「切る」という言葉に些細・小さなを意味する「・・っぱ」が付いたことば。
または「切刃(きっぱ)の跡」が転訛したかもしれない。
きっぱつけ 刃物等で切って印にすること 同上に「付け」がついた動詞形
きど(きどみち) 家の玄関に通じる通路または敷地を指す、木戸道とも言う 「木戸」のことだが、本来の「木戸」のことだが、本来の門や通用口の意味が転じてそこに通じる「私道」や敷地に入る通路地そのものを指すようになったもの。
冠婚葬祭用の本木戸と、それとは別の場所を意味する裏木戸の言い方がある
きどごろね うたた寝、ごろ寝 古語「着所寝」着物のまま寝ることから転じた
きまま わがままなこと。 標準語「気まま」と同じだが使いどころと意味が少し違う。
きめっこ、きめこ いじけること、すねること 「気が滅る(きがめる)」が転訛した言葉で主に幼児語として使われるため接尾語に「こ」がついた
きもすけわり 薄気味悪い、気色悪い 腹底からの意味で「肝助(きもすけ)が悪い」が転じた
ギヤマン 蓋付きガラス大瓶 ガラスの古称「ギヤマン」が転じた
ぎゃぐす 食べたのを戻すこと。吐く。 「戻す」と同じ状態の「逆す(ぎゃくす)」を使った言葉
きゅうろ 黄色 「きいろ」が訛った
きりし 霧雨、小糠雨 「霧時雨(きりしぐれ)」が転じたと思われるが、「霧之雨(きりしあめ)」が転じたとも考えられる
きれ 嫌い 「嫌い」の江戸弁の「きれぇ」がさらに訛った
ぎんちょ、ぎんちょも けれど、けれども 「けれど」、「けれども」が訛ったもの。
ぎんながし 遊び人 江戸七夕の銀メッキかんざし「銀ながし」から転じた
きんにょ 昨日、きのう 古い大阪弁「きんにょう」と古い尾張弁(名古屋)の「きんのぅ」の言い方が混じって転訛した

» 続きを読む

 さ ~ そ

方 言 意 味 語源、由来
さぁる さわる(触る、障る) 「さわる」が訛ったもの
ざい 山里、在郷、在所 「ざい(在)」は標準語だがあまり使われなくなった
さいなら さようなら 「それでは・・」の意の「さいでしたなら」が語源
さかさごと 我が子の死、年下の死 仏教の「逆縁」が転じた言葉、「逆さ事」
さがり 体力旺盛な時期、発情期 「盛り」が訛った
さぎおどどい、
 さぎおどで
一昨昨日。一昨日の前日 「さきおとつい」の言い方が訛った
さぐい 気軽。気やすい 古語、気さくである、の意「さくい」が訛った
ササギ サヤインゲン(鞘隠元豆) 大角豆(ササギ、ササゲ)のことではなく、わが地域の独自語である
ササグマ ニホンアナグマのこと 雑食の狸とハクビシンの中間、狢(むじな)のこと
さざほざ 無茶苦茶なこと、散々な様子、大変なことの様子 古い標準語の「ささほうさ・ささほさ」が訛った。「簓先穂(ささらさっぽう)」や「茶茶ほうちゃ(ちゃちゃほうちゃ)」という言葉も同じ意味の古い標準語
ざざんぼ 葬式 昔の葬式の際の野辺送りには、シンバルのような楽器を鳴らして行列が墓地に向かった。その時のなりものの音が「ザザンボン」聞こえたことが呼び名になった。
さすけね 大丈夫、なんでもない 「差し支えない」が訛った
さだめのめし、さだめ 結納、仮祝言、 婚儀定めの召し会(めしかい=招待会)」が転じたか?
さっかさんねが 接触寸前の様子 「触(さわ)るか触(さわ)らないか」が転訛した
さっきな 先ほど。今しがた。ついさっき 「さっきなる」が転じた東北独自語
さっきなっから 先程から。今さっきから。 上記の「から」がついた言い回し方。
ザック お手玉のこと。 お手玉には小豆などが入るためザックザックと音がすることから出た呼称。
ざっこすぐい 小川などで枠付き網を使う漁法、またはその時に使う枠付きの網 枠の付いた網に、魚などを足でザッコザッコと追い込みすくいあげる様子から、または「雑魚すくい」が訛った。または「沢っこすくい」が訛ったか?
さっちゃ ・・・された 「・・・された」が転じ訛った
さっつら 顔つき、顔色 顔の古語の面(つら)に「さ」つけた独特の言い回し
さってばさ 素早く、即決実行、てきぱき 「さっと言えばササとやる」の言い方から転じた擬態語
さぶ 寒い 「寒い」の古い言い方「さぶい」が訛った
さぶし 寂しい、淋しい 「さびしい」の古い言葉遣いの「さぶし(寂し、淋し)」が今でも使用されている
さみー 寒いなぁ~ 「さむい」が訛った
さむいぼ 鳥肌が立った様子、鳥肌 「寒さでなる肌の小さなイボ」から転じた。関西でも言う
さむざむし 寒そうな様子や状態 「寒々しい」が訛った
さもね 大した事でないこと、粗末 「然も無し」が転じたこと
されおぢる 滑り落ちる 「落ちる」を「され」を付けてひどい様子を強めた
されがまね 一切構わない。気にも留めないこと。 「更々構わない」と「然(さ)り構わない」が転じた
さわっち 触れたい 江戸弁「さわりてぇ」が訛った
さわっちゃぐね さわりたくない 江戸弁「さわっちくね」が訛った
さんくるげ 真逆さま、上下逆になる様 畑の土を耕し返すの古意「さくる」が転じた
さんしょ ・・なさいな、・・らっしゃい 古い敬愛表現の助動詞「しゃんせ」が訛った
ざんぞ 陰口、悪口 陰口を意味する古語の「ざんそ(讒訴)」、または告げ口や中傷を意味する古語「ざんそう(讒奏)」の混用が訛った
さんたろう おおバカ、 江戸言葉の「大馬鹿三太郎」の略語
ざんぶくぐり 頭からもぐること、頭から全身に何かを被り潜り込んだ様子 水などに飛び込む様子の擬音「ざんぶ」と「潜る(くぐる)」が合わさった言葉
じぇ 良い、OK、いい、結構(断) 「いい」が訛った。「とっても良い」の場合は「じぇー」、または「じぇーじぇ」となる
じぇ 「いえ」が訛ったもの。言い方は「良い」の「じぇ」と同じ
じぇあんべ、
 じぇやんべ
適量、好い加減、適当、程々 良い按配/塩梅(よいあんばい)が訛ったもの
じぇぐね 良くない 「いいくない(良くない)」が訛ったもの
しかだなし しょうがなく。しかたなく。 「仕方なしに・・」が転訛した
しかにも なお更に、断然に 「しかも(然も)」の意味が転じ訛った
しかねね するかもしれない。ありえる。 「・・・しかねない」が転訛した
しがみつら
 ※「が」=鼻濁音
しかめた顔、渋面 「しかめ(顰め)」が転じ訛った「しがみ」に、「顔」の古い標準語「つら(面)」が付いた言葉
しがみっつら
 ※「が」=鼻濁音
しかめっ面 「っ」を足した同上の強調形
じぎ、ぢき すぐ、もうすぐ、 あまり使わなくなった標準語の「じき(直)」が訛った
・・しぎんにぇ しきれない。やりきれない 「仕切れない」な訛ったもの。
しぐ
 ※「ぐ」=鼻濁音
死ぬ 一見すると「しぬ(死ぬ)」が訛ったようにも感じるが、万葉の頃死ぬことを「すぐ(過ぐ)」と言っていたらしく、この「すぐ」が訛った言葉の様である。
じぐす 熟れる、熟す 「じゅくす(熟す)」が訛ったもの
じぐたぐ
 ※「ぐ」=鼻濁音
代わる代わる、入れ替わり立ち代り 「値遇反遇(ちぐうたんぐう)」に由来か?
しけっぽい 湿気っぽい。しめっぽい 「湿っぽい(しめっぽい)」のほうが多用されてる
しける 湿気る(しける)。湿る(しめる)。 「湿る(しめる)」のほうが多用されている
しこ 曾孫、ひいまご、そうそん 「曾孫」の読み方と言い方には「ひこ。ひまご。そうそん」とある。そ中であまり使われなくなった「ひこ」が訛ったもの
じごだま 太く短くて醜い様。ずんぐりむっくり。 短く太いさまの擬態語「ジコッ」に、奴の意の「玉」が付き転じた
しごど 仕事。作業。職業 「仕事(しごと)」が訛った
しごっと 仕事。作業。職業 「仕事(しごと)」が訛った
しさんな ・・・しないで。・・・やらないで 古い言葉「しさる(退る)」の打消し「しさるな」が転訛した
じしびぎ 地響き 「じひびき(地響き)」が訛った
しじゃかぶ
 ひざかぶ
脚の膝(ひざ) 古い言い方「ひざかぶ(膝頭)」が訛った
しずがに ①静かに、うるさくなく
②落ち着いて、慎重に、穏やかに
①「しずかに」が濁音化したもの
②同上で、「静か」のもう一つの意味
しずが おとなしい様、引っ込み思案、おだやかな性格や様 「静か」の言い方が訛ったもの
しずがなひと おとなしい人、穏やかかな人
あまり口出しをしない人
「静かな人」が訛ったもの
した・・ でもなあ、だけどなあ、・・だよね、・・でしょう、だけど何だなあ、 これに続く、言葉を打ち消す意味を含むように使用される独特語。「・・・で‘した’けれど」や「・・をやりま‘した’が」の意味が「した」の部分に凝縮し転訛された言葉で、接尾語でも単独語でも使用
・・・した ・・じゃない。・・だよね。・・じゃないかしらね 接尾語になった場合は、前の内容を肯定する言葉になる。「・・だべした。」「・・ぺした」
したぎ つば、唾液 `噛みしだき'をすると唾液がたまることから転じたか?
したぢ、しったぢ 人たち、人々、彼・彼女ら 「ひとたち(人達)」が訛ったもの
したっけ そうしたなら・、そうした結果 古語の「・・・したるける」が転訛したもの
したっけが
 ※「が」=鼻濁音
そうしたならば、・・・したなら 同上の「したっけ」に、「けれども」の意の助詞「が」が付いたもの
したら そうしたら、 「そしたら」が転じた言葉
しっか ・・・をやるか? 関西の言い方「・・・しまっか?」が転訛した
しっかい ・・・をしますか? 「・・しまっか?」が転訛したものの丁寧語・敬語
しっかぐ、しっかいで (手を)引く、(〃)引いて 「引き抱える」が転じ訛った
しっかじ、しっかぢ 斜視、より目 「視近(しちか)」が訛ったものか?
しっからびる カラッカラに乾涸びる。 「乾涸びる」が訛ったものだが、それをもっと強調した場合に使う。
しっからまる まとわりつく様子 「引っ掛かる」と「絡まる」が合わさって、転訛した言い回し
しっきらんにぇ 鋸で切ることができない 「鋸で挽切る(ひききる)」が転訛した
しった (今まで)・・をやっていた 「・・していた」が転訛した
しったぐる めくりあげる、たぐり上げる 「引き手繰る(ひきたぐる)」が訛った
しったづ 立つ 「引き立つ」と「出立(しゅったつ)」が混同し転じた
しったった (以前に)・・をやってた 「・・していた」に「だった」が合わさった過去形
じっち 老人、年とった男、祖父 古標準語「じじ(爺)」が訛った
しっちがいる
 しっちげる
筋を違える。捻挫。
関節をねじる、痛める
「遣(や)り違える」転じ訛った
しっちめる 締めること、 「ひきしめる(引き締める)」が転訛した
しっちゃもん、しっちゃ それほどでないこと、たかが知れた事 「(たかが)知れたもの」が転じ訛った。
しっちらがす 酷く散らかす 「散らかす」に「し」を付けて強めた
しっつばる 引きつられ縮んでる 「引き攣り張る(ひきつりはる)」が転訛した
しっぱね 歩くと後ろに付く泥はね 泥の「しりはね(尻跳ね)」が転じた
・・しづれ ○○がし辛い。 「しづらい」の江戸弁「しづれぇ」と同じく訛った
して ・・・で、 今ではあまり使わない格助詞「して」で、数を表す言葉に付属して使用。「3人して」、「みんなして」など
してくんちぇ してください 江戸弁「してくんねぇ」が訛った
してくんにぇがい してくれませんか 江戸弁「してくんねぇかい」が訛った
しど 腐葉土 堆肥土(たいひ・ど)が転じ訛った
しな(に) ・・の折に、・・がけに 古語の接尾語「しだ(時)」が転じた
しなこい 柔らかいのに筋張って噛み切れない様子。よくしなること。 「撓う(しなう)」の転じと思われる
じに 金銭、お金 「ぜに(銭)」が訛った
じになる 慣れっこになること。麻痺してしまうこと。 独自の方言。「持(じ)する」の変化か?
しのなが 日中(にっちゅう)昼間 少し古い言い方、日中(ひなか・ひのなか)が訛った
しびたれ けちくさい奴、意地汚い奴 「しみったれ」の基の語「しみたれ」が訛った中傷言葉
しびたれめろ 意地汚い女 同上に「めろ=女」が合わさった中傷語
しびたれやろ 意地汚い男。意地汚いやつ 同上に「やろ=男」が合わさった中傷語で女にも使う
しびつ 蚕のサナギ(蛾のサナギ) 形が似てる古器、飯櫃(いひびつ)の名から転じた
しびらこい しつこいようす、諦めない 切れ難く干せた植物の「萎(しな)びる」から転じた
しぼ、しぼっこ 紐(ひも) 江戸弁「しも(紐)」がさらに訛った
しまーなし いつでもいつでも、引っ切り無 「しまなし」の強調形
しまくぅ 時間がかかること、手間取ること、モタモタと遅いこと 「暇食う」が訛った。この場合、暇が無くなることが転じ「余裕がなくなる」=「時間がかかった」と転じたようだ
しまだれ(ひまだれ) 大切な時間を割く、時間浪費 時間潰し’の古語「ひまたり(暇足り)」が転じた
しまづわり(わりぃ) 扱いにくい。たちの悪い。 「始末が悪い(しまつがわるい)」が転訛した
しまづんなんね 手におえない。持て余す 「始末にならない」が転訛した
しまなし(ひまなし) いつでも、何度も、しょっちゅう 「暇無し(ひまなし)」が転じたもの
しまに、(ひまに) ~の隙(すき)に 古語の「隙(ひま)に)」が転じた言葉
しみる 凍る 古語の「しみる(凍みる)」を使用
しみあがる 凍結してしっまたこと。凍ってしまった様子。 古語の「しみる(凍みる)」と「仕上がる。できあがる」が合わさって転訛した。または「凍上(とうじょう)」の訓読みが転訛したか?
じぇっこや 大きくない建物、小屋、粗末な家 「いえ(家)」が訛った「じぇ」、それに「小屋」の言葉が合わさった言葉
しゃ ・・・へ、・・・に 方言「・・さ」の変形語
じゃがたらいも ジャガイモの古称 「ジャガタラ(現ジャカルタ)伝来の芋」と言う意味
しゃごむ 腰を下ろす、座る、しゃがむ、かがむ 「しゃがむ」が訛った
しゃぁせ、しやっせ しあわせ。幸福 「しあわせ」が訛ったことば
しゃっけ、ひゃっけ 冷たい、 江戸弁「ひゃっけぇ」をそのまま使用
しゃっちょごばる 緊張して固くなった様子
遠慮がちな様子
「しゃちほこばる(鯱張る)」が転じ訛った
しゃってろ どいていろ、離れていろ、控えていろ 「去っていろ」が転じ訛った
しゃっぽ シャッポ。帽子 フランス語のラシャ生地帽子を指す「シャポー」から転じた古語
しゃで 古語の弟「しゃてい(舎弟)」が転じた
しゃね しょうがない、仕方ない 江戸弁「しょうがねぇ(仕様が無い)」が転訛した
しゃべぐる 話しまくる、まくしたてる 「しゃべる」と「まくる」が合わさって転訛したもの
しゃべちょ おしゃべりでうるさい奴、 「おしゃべり」にちょっと見下す者に使う接尾語の「ちょ」が付いた言い方
しゃら(ひゃら) ・・くらい、・・程度、・・など、
・・・なんか、
名詞の後に付け軽視した意を表すときの言い方。しゃらくさいことを意味する「しゃら(洒落)」が転じたものか?または「さら(更)」が転じ訛ったものかもしれない?
しゃれ どけ、離れろ、去れ、行け 古語の「立ち去(さ)れ」とが転じ訛った
しゃれこ オシャレな人。派手好き。 「お洒落」に「公」が付いて転訛したもので、揶揄する意味合いが強い。
じゅんぐり 順番に、交互に 標準語の「順繰り」だが、少し意味合いが広い
しょ 「しお(塩)」の言葉が訛った
しょあっか ①しょうが無いだろう。仕方ないだろう。
②塩、有るか?
①「(他に)仕様があるか」が転訛した
②「塩」の訛り「しょ」に「有るか」の訛り「あっか」が合わさった
しょあんめ 致し方ないな。しょうがない 江戸言葉の「しょうがあるめえ」が転訛した
しょうがっつぁま お正月様 歳徳神や大国主命などが書かれた三枚の半紙を言う
しょうちんあげ
 しょうじんあげ
精進落とし。精進明け。
精進上げ。葬儀終了の宴席
葬儀の最後の宴席を指す「精進上げ」の言い方が訛ったものと思われる。昔は、ここで料理に魚や肉を入れた。
しょ・う 担う。請け負う。背負う 背負うを意味する「しょ・う」が転じた
しょってる 担っている。引き受けている 「背負ってい居る」が転訛した
しょうね、 性格、性分 江戸言葉「しょうね(性根)」をそのまま仕様
じょうり 草履 古語の言い方「じゃうり(草履)」が転じた
じょご、じょっこ 背が低くて太い不格好な様子の人 潰れた様子の擬音「じょご」から発生したか?
じょった 上手だ 「じょうずだ」が訛った
しょっぺ 塩っ辛い、しょっぱい 「しほはゆい」または「しおばゆい」が転じた「しょっぱい」、それがさらに転訛した。江戸弁の「しょっぺぇ」ともで同じ。
しょね しょうがない 江戸弁「しょうがねぇ(仕様が無い)」が転訛した
しょね、しゃね しょうがない、仕方ない 江戸弁「しょうがねぇ(仕様が無い)」が訛った
しょねくて、しゃぁねくて 致し方なくて、しょうがなくて 「しょうがなくて」が訛った
しらっちゃ ①知られた。
②・・・された
①「知る」に「された」が訛った「らっちゃ」がついた
②「する」に「された」が訛った「らっちゃ」がついた
しりっぱだぎ 荒い激励、追い立て、催促 「尻叩き」が転じ訛った
しろ キノコや山菜が採れる特定の場所 本来はキノコが繁殖する特定の場所「キノコの代(しろ)」のことだが、山菜も含めて使われるようになった。
じんぎ 遠慮、辞退 「遠慮・辞退」の古い言葉の「じぎ(辞宜・辞儀)」の言葉が訛った。
じんぎする 遠慮する。へりくだって断る 同上「辞宜(じぎ)」の活用形
じんぎしさんな 遠慮しないでください 同上「じぎ(辞宜)」に、打消しの丁寧語方言「しさるな」が付いて転訛したもの。
しんぎる 一線を引く、警戒考慮する 現在はほとんど使わない古い言葉
じんぐたんぐ 代わる代わる、交互に 「順繰り互いに」が訛った
しんけ 気違い、狂人、・・狂い 不思議な精神の意「神気」が転じ訛った
しんけたがり 神経質な奴、狂人的な奴 「しんけ(神気)」に「たがり(者)」が付いたもの
しんしょ 財産、資産、家計、身代 少し古い標準語「身上(しんしょう)」が転じたもの
しんしょもぢ 金持ち、資産家、 「身上持ち(しんしょうもち)」が転じた
しんしょゆずり 家督を相続すること 隠居して「身上(一家の家計)」を跡継ぎに「譲る」ことが転じた
しんしょわだし  同上 隠居して「身上(一家の家計)」を跡継ぎに「渡す」ことが転じた
じんたもち 仙台や東京の「ずんだ餅」 糂粏餅(じんだもち)」の「だ」が「た」に訛ったものか?
仙台の「ずんだもち」は、上記以外に甚太餅(じんたもち)、陣太刀餅(じんだちもち)の「じ」が「ず」に訛ったのか?それとも豆打餅(ずだもち)が訛ったのか?
じんだら 地団駄踏む様な無茶な事 ジダンダの古語「地踏鞴(じたたら)」が転じた
しんちま、しんちまぁ 死んでしまう、死んじまう。 「死んじまう」の「じまう」が、「ちまう」に変わる言い方
しんちまった 死んでしまった、死んじまった 「死んじまった」の「じまった」が、「ちまった」になった
しんにぇ 知らない 江戸弁「しらねぇ」が訛った
しんにぇくて 知らなくて。知らずに 「しらなくて」が訛った
しんぬい 親戚、親類、親族、縁者 「しんるい(親類)」が転訛した
しんぬぐ 引き抜く 「ひきぬく」が単純に訛った
しんのみ 味噌汁の具 「しるのみ(汁の実)」が訛った
しんのめ 午前中、 江戸弁「しるのめぇ(昼の前)」が訛った
しんびらこい 柔らかいのになかなか噛み切れない様子。
しつこいこと。執念深いこと。
「撓う(しなう)」からの転じと思われる
しんぺ 心配 「心配」の江戸弁「しんぺぇ」が訛ったもの
しんぺね 心配ない、大丈夫だ 江戸弁の「しんぺぇねぇ(心配無い)」が訛った

» 続きを読む

 た ~ と

方 言 意 味 語源、由来
たぁ 水田。田圃(たんぼ) 水田の短縮形の「田(た)」
たあだ 何の意味もないこと 「ただ(徒、唯)」が訛って強調形
・・だがん、・・だがい ・・ですか?・・なのでしょうか? 「・・だ」に疑問符の「か?」が付属し転じた丁寧語
・・だぞい、・・だぞん ・・ですよ 標準語の「・・だぞ」に「い」・「ん」を付ける独特の丁寧語。語尾に「ん」を付けるのは主に75歳以上の高齢者なる。
・・だべ ・・・だろう(?)、・・だよな 東北地方に多い独自語尾
・・だべない ・・・でしょう(?)、・・・だよね(?)、 接続語の「・・・だもの・ね」が転訛し「・・だべ」の丁寧語。
・・だべん ・・・でしょう(?)、・・・だよね(?)、 接続語の「・・・だもの・ね」が転訛したものだが、こちらはもっと高齢者が使う「・・だべ」の丁寧語
・・だら ・・なら、 「・・・なら」が濁音化しさらに訛った
・・だんない ・・・ですよね(?) 接続語の「・・・だもの」に「ね?」が付随し転訛した丁寧語。
・・たんび そのつど、・・の度(たび) 古い尾張弁(名古屋)の「度」の言い方「たんび」が伝わる?
00:ちかん 00:時間 「じかん(時間)」が少し発音しにくいために清音した言い方
ダイカン(バチ) オオスズメバチ これより小さいキイロスズメバチは「チュウカン」
たいした 大変な、驚くべき、非常な 古い標準の「大した」のこと
たいしたきして
 たいしたきになって
分かった風な言い方で、偉ぶりやがって 「大した(人物の)気分で」の転訛。ちょっと大物気分で上から目線の態度をとる軽輩者に対する蔑称に使う言葉
たいしたふりして 偉ぶった態度で、分かった風な態度で 「大した(人物の)風で」が転訛した
だいった 誰だった、どなただった 「誰だった」が短縮され訛った
だいった 抱いていた 「抱いていた」が短縮され訛った
たいてぃ ふつうなら、おおよそ 「大抵」は標準語が、少し使い方が違う
たいんだ、たいぃんだ 大変だ、おおごとだ、
わざわざありがとう、お手数をかけましたね、
気を遣わせて悪かったね
「たいへんだ」が訛って転じたもので、「お礼言葉」としても使われる。
たがじょ 地下足袋 「甲高草履(こうたかじょうり)」が転じた
たがってる 病んでいる、頭や体がおかしくなっている、(虫やゴミが)付いている 「たかる(集る)」が転じて「悪い物がたかる(集る)」の意味が転じ訛った。
たがってる
 ※「が」=鼻濁音
・・・したいと強く思っている様子 助動詞の「たし」に「がる」が付いた接尾語。標準語
たがり 普通じゃない奴、病的な奴  集り(たかり)が転じ、主に変人、変わり者の悪口に使う
たがり
 ※「が」=鼻濁音
・・・者、・・・・のような人 「たしがり」が転訛した言葉
たがる 病む、おかしくなる、
(虫やゴミなどが)付く
「たかる(集る)」が転じて「悪い物がたかる(集る)」の意味が転じ訛った。
たがる
 ※「が」=鼻濁音
・・・したいと強く思う様子 助動詞の「たし」に「がる」が付いた接尾語。標準語
たきがげ、たきがけ
 ※「が」=鼻濁音
炊立て 標準語だと「炊きかけ」は途中だが、炊きあがってすぐを指す意味につかう。
たくさん いらない、結構、うんざり 「沢山(たくさん)」には元々そういう意味がある
たぐだまる たまる、滞る、とどまる 「手繰(たぐ)り溜まる」が訛った
たぐる
 ※「ぐ」は濁音
めくり上げる。たくしあげる。 標準語の「手繰りあげる」、まはは「たくしあげる」が、短くなった言い方。
たけ、・・・たげ ・・・だけ、それだけ 標準語の「・・・だけ」から濁音が消える独自方言。
濁音を使わなかったり、濁音位置が逆や違う言い方は福島弁には多い特徴である。
だげんとも、
 だげんちょ
だけれども、だけど 「だけれども」が訛ったもの
たしか たぶん、きっと、十中八九 標準語の「たしか(確か)」を副詞として使う場合には「まず間違いなく。おおかた。たぶん。」などの意味になる。
ただぎおぢる 高い所から(誤って)激しく落下・滑落sること。 「おっちゃ」は「落ちた」が訛ったもので、「ただぎ」は叩き付けられることを意味し、それが合わさった言葉
ただぎおっちゃ 高い所から(誤って)激しく落下・滑落した 上記と同じ意味だが、こちらはその有様を伝える時に使う。
ただくれ いい加減に、本気ではない 「徒くらい(ただくらい)」が転訛した
だだする 子どもがむずがってすねたり騒いだりす様子 あまり使わなくなった標準語の「駄駄する」。「駄駄」とは「地団駄」の転じで、こどもがわがままを言って‘地団太を踏む様子’からきた言葉の様である。
ただでなんね 礼も何もしないではだめだ
無料ではまずいだろう
「ただ(徒、常、只、唯)ではならない」が訛ったもの
だだわらし わがままな子ども 「駄駄する子供」が転じ訛ったもの
たち、たぢ、たじ 気質、性質、性格
※少し見下した場合に使う
古い言い方の「たち(質、性質)」が訛ったもの
だぢん 小さな子への褒美(金銭) 昔の駄荷への運賃「駄賃(だちん)」が転じた
たっけ とても高い、すごく高い 「高い」の強調形「高っかい」が転訛した
・・だっけ ○○だよなぁ。○○なんだなぁ。 独自の助詞の言い方。
・・だっけが? ○○だったかな? 同上の質問形
・・だっけな ○○だよな。○○だったよな。 同上の念押し形
たっしゃ 壮健なこと、しっかりしている 標準語の「達者」だが、意味使いが少し違う
たっちゃ ○○垂れた 「・・垂れた」が訛った
たっちぇる 垂れてる。漏れ垂れてる 「垂れて」に「(し)てる=ちぇる」の方言が付いた言い方
たっぴらになる 土下座 「平らに平たくなる」が転じた
たっぺすべり 凍った地面や氷上を靴のままで滑る遊び 「たっぺ」とは凍ったところという意味。北関東の古い方言でも霜柱を「立つ氷」で「たっぺ」と言ったらしくその流れか。
・・・だったったぁ ○○だったなぁ。 地域独自の方言語尾の言い回し。
だでね、・・だでねぇ ・・きれない。遂げられない。 接尾語「・・だて(立て)」に打ち消しの「ねぇ」が付き転訛
たでる ①ひびかせる、(風呂を)沸かす、(いびきを)掻く
②立てる、建てる
「たてる(立てる)」が、訛ったもの
だど ○○だってよ、そうだってさ。 助詞「・・だ」にさらに終助詞「と」と言う言葉が付き転訛
・・・だの ・・・など、・・・なんか 言葉自体は標準語だが、使い方や意味はそれとは少し違うところがある。
・・・だのに ①・・・などに。
 ②・・・なのに。
①上記の「・・・だの」に「に」がついた言い方
②「なのに」が転訛した
だばい、・・だべん ・・でしょ 「だろう」が転訛した「・・・だべ」の丁寧語
たへなし どうしようもないやつ 「たわいない奴」が転じた
だべした ①・・そうだろう。・・じゃないかい。・・・じゃないの。
②言った通りでしょ!
①「だろう」が訛った「だべ」に、「でも」などを意味する「した」がついて転訛したことば
②上記の意の進化形の使い方
たまげはる びっくり仰天、目を見張る 驚くの古語「たまぎる(魂消る)」の江戸弁「たまげる」を強調した言い方
たまげる 驚く 古語の驚く意の「たまぎる(魂消る)」の江戸弁「たまげる」がそのまま使われている
たまな キャベツ 「キャベツ」の別称「玉菜」のこと
たよっけねぇ 弱弱しい、貧弱 「頼りがいが無い」が転じ訛った
だら 糞尿肥料、糞尿、人糞 糞尿の状態を表した擬態語「ダラダラ」からきている
だらしね だらしない 単純に「だらしない」が訛った言葉
たれか 手抜きする、怠ける、さぼる
怠け者、ずるい奴
「だれる(垂る」に由来し「垂家」「誰か」が転じた
・・だわ ・・だな、その通りだな、・・だよ 女性言葉ではない
古い尾張弁(名古屋)の同じ意味「・・だわ」の言い方
たんいん 退院、 「たいいん」が言い難いため訛ったもの
たんがぐ
 ※「が」=鼻濁音
持ち上げる。抱える 「高くする」が転じたか。
「たがえる」の他動詞という説もある。
たんがいで 持ち上げてくれよ。抱えてくれよ。 同上の要望形
たんがげ もちあげろ。抱えろ。 同上の命令・指示形
たんががせ
 ※最初の「が」は鼻濁音で、後の「が」は濁音
持ち上げなさいよ。
抱えなさいよ。
同上の、目上に対する少し丁寧な言い方の指示
たんころ 痰のこと 「痰(たん)」に「ころ」がついたもの
だんごろ
 ※「ご」=鼻濁音)
だんごろごろ
※最初の「ご」だけ鼻濁
団子状なこと、混同し団子状になって転がる様なこと 「団子」に「ごろ」が付いたもの
だんじゃ 誰だ 古語「誰じゃ」が転じ訛った
だんじゃが 誰だか、どなただか 古語「誰じゃかが」が転じた。「誰かが」→「だんじゃがが」になるが、このばあい最初の「が」は濁音で末尾の「が」は鼻濁音になる
たんと 沢山 古語の多いことの意「たんと」をそのまま仕様
たんぼ 水田、田圃 古語の「田面(たのも、たおも)」が音変化した
・・・ちぇ ・・・さい、・・・さいな 福島県の独自な言い方の一つ
・・ちぇる ・・(し)てる。 同上
ちからくっちぇ 力を入れて、肩入れして 「力」に与えるの意の「呉れる」が合わさって転訛した
ぢぐたぐ
 ※ ぐ=鼻濁音
代わる代わる、入れ替わり立ち代り 「値遇反遇(ちぐうたんぐう)」に由来か?
ぢぐぢぐ
 ※ ぐ=鼻濁音
順々に、切れ間なく次々と めぐり合うという意味の「値遇(ぢぐ)」の繰り返し語の転じ
ちげね 間違いない。 江戸弁と同じく「違いない」が訛った。
ちだらまっか 血まみれ、血だらけの様子 「血が垂れ真っ赤に染まった」の短縮語
ちぢらげ 縮れたような毛や頭髪のことを言う。縮れ毛。 「くせ毛」の「ちぢれげ(縮れ毛)」が訛ったものだが、もっと強い「天然パーマ」のようなものを指し、どちらかというと蔑称の意が込められることが多い。
ちっちぇ、ちっちゃけ 小さい、年下の 「小っさい、ちっちゃい」が転じ訛った
ちっと 少し

わずかの意「ちっと(些と)」がそのまま使われてる。古語の「ちと」や、現在の「ちょっと」は皆同じ変化。

ちっとばっか 少しばかり 「些とばかり(ちとばかり)」が転訛した
ちっとばりでねぇ いっぱいのこと 「少しでない」が訛り転じた
・・・ちま ・・・してしまう 独自の助詞の言い方
ちみぢ 身内、血縁 血縁身内(けつえんみうち)の転訛
ちゃ、・・・っちゃ ①・・・では、・・・とは、
②・・・した。・・・だ
①標準語の「ちゃあ」。「では」の約で話し言葉で使う
②「・・・だ」とか断定や過去形にするときに使う
ちゃ~、ちゃっちゃ 父親 極稀にしか聞かない古い言葉
ちゃっ、ちゃぁちゃ 違う、違う違う 「ちがう」の訛り。関西弁の「ちゃう」と同じ。
ちゃら おべっか、ごますり言葉 口先だけでへつらうことの‘おべんちゃら’が転じた
ちゃらかだり ごますり野郎、口が巧い奴 「べんちゃらを語る人」で個人を侮蔑する言葉
チュウカンバチ キイロスズメバチ オオスズメバチより小さいのでこう言う
ちょうどしね うまく合わない、 「丁度(ちょうど)しない」が訛った
チョーマ、チョオマ 昆虫の蝶のこと 「蝶(ちょう)」に「ま」が付いた独自な言い方
・・・ちょぐ ・・・しておく、 「・・・してえおく」が訛ったもの、
ちょっきり、ちょっきら ちょうど(丁度)、ぴったり、
きっかり、かっきり、ぽっきり
鋏で「チョッキリ」と切って揃えたように丁度良い様子を表す擬音語から転じたことば。
ちょっけ、ちょっけぇ ちょっかい、からかうこと 「ちょっかい」が転訛した
ちょっこら ちょっと、しばらく、 江戸弁「ちょっくら」が訛った
ちょっこらごど 簡単な事、単純な事柄 「ちょっとのこと」が訛った
ちょこらごってねぇ 簡単じゃない、たやすくない 「ちょっとの事ではない」が転じ訛った
ちんけ、ちんちぇ 小さい サイコロの1を「ちん」と言ったことから転じ語「ちんけ」が素

» 続きを読む

 な ~ の

方 言 意 味 語源、由来 なぁ、なぁっ 縄 「なわ」が訛った ・・ない ・・ですね、 終助詞「・・・な」の丁寧語形 ない、ないで あのねぇ、ちょっと、あのさ~ 地域独特の呼びとめなどの言い回し ながし ※ が=鼻濁音 台所、キッチン 昔の台所形態の「流し台」が転訛したもの ながしっぱだ ※ が=鼻濁音 炊事場、台所付近 「流し端(ながしぱだ)」の転訛 ながずそ・・・ ※ が=鼻濁音 澄ました、働かない(女) ふだん綺麗な長裾着物で労働しない事が転じた言葉 ながっちり 長居すること。長く居座る性格の者を揶揄する言葉。 長く座っている様子の「長尻(ながじり)」が...

» 続きを読む

 は ~ ほ

方 言 意 味 語源、由来 はぁ もう、すでに・・、もはや 地域独特の方言副詞 はいぐ 早く、急いで 「早く(はやく)」が訛った はいびょ、へいびょ 肺結核のこと 「肺病」が訛った はいびょまげ 肺結核または結核の罹患した身内が過去に在る血族に対する別称 「結核」それだけ恐ろしい感染症で、そういう家族との縁組などを断る材料にもなった はいしょ はいどうぞ、さ~どうぞ 「はい、・・・しさんしょ」などの方言が短く略された言葉 はえ 早いな、早っ! 江戸弁の「はえぇ、はやぇ」が訛った はがいぐ ※「ぐ」=鼻濁音  (濁音も有) はかどる(捗る)。思ったように事が進む...

» 続きを読む

 ま ~ も

方 言 意 味 語源、由来 まきずし 巻物の寿司全般。太巻き。 標準語で大阪などでは同じ意味で使用されるが、東京では「太巻き」は含まず、「かんぴょう巻」だけを指すので注意。 まぎめ つむじのこと 頭髪の巻き目(まきめ)が転じた まげ ①親戚、血縁②負け ①東日本の古語の本家分家関係を指す「まき」が転じた②「負け」が訛った まげぎれ 負けず嫌い 「負け嫌い」が訛った まぜる 含める。加える。足して あまり使われなくなった標準語の「交ぜる。雑ぜる」。 まぜこぜ(まぜこじぇ) 色々混じりあった様子 標準語‘混ぜこぜ’のこと。主に東日本に多い言い方 まだがり ※ が=...

» 続きを読む

 や ~ よ

方 言 意 味 語源、由来 やえはっか 複雑で混乱した状態、めちゃくちゃ 「八重」と「八卦」が合わさって複雑な様子の言葉 やから、やがら 奴ら、あいつら、連中、手合い、厄介な人達、たぐい 蔑視言葉の「不逞の輩(ふていのやから)」が短くなった言い回し、標準語だが東京などでは使われないようだ やきぱだ 火傷 語源の「焼き畑」に「焼き肌」が混用され転じたか? やぎめし おにぎり 「焼きにぎりめし」が転じ「おにぎり」を指すようになった言葉 やしき、やしぎ 集落、隣組、班、 中世(鎌倉時代~戦国時代ごろ)に、地方の豪族を中心にし形成された集落を「豪族屋敷村」と言い、それが単に集...

» 続きを読む

 ら わ ん

方 言 意 味 語源、由来 ・・・ら ・・・達、・・・ども、・・・等(ら) 「・・等(ら)」という古言、現代の標準語では「彼等(ら)」のみに見られるが、関西方言には今でも多く使われている らいさま、れーさま 雷、 「雷様」の異読み ・・・らっちぇ ・・・られる 「・・・られ」が訛った ・・・らっちゃ ・・・られた 「・・・られた」が訛った らっちゃくっちゃね 非常に乱雑または混乱したな様子シッチャカメッチャカ 「埒も口も無い(らちもくちもない)」または「臈次も口も無い(らっしもくちもない)」の転訛 らっちゃね 乱雑で片付かない様子、混乱してよくわからないこと、煩雑...

» 続きを読む

擬音・擬態語(トントン、ワンワン)

擬態・擬音語 意 味 意味が最も近い標準的語 アフラアフラ 目的もなく生活したり動いていたりする様子 ブラブラ、ウロウロ、ダラダラ ウスウス かすかに、なんとなく、少々 ウスウス(薄々) ウッツラウッツラ 睡魔に襲われ眠気がさした様子 ウツラウツラ ウロラウロラ 意味もなく歩く様子 ウロウロ ガクタラガクタラ 戸などがたつきぐらついる様子 ガタガタ、グラグラ カタラカタラ 機械的なものが当り動く様子 カタカタ カチラカチラ 時計のような軽い機械音の様子 カチカチ カックラカックラ 膝に力が入らないで歩く様子 カックンカックン ガッタラスッタラ 雑音的ぶ...

» 続きを読む