つ て と
方 言 | 意 味 | 語源、由来 |
・・・っつぁん | OOさん、 | 名前に付ける敬称「さん」の転訛だが、それを使う名前は限られる |
・・・つぉ | ・・・(する)ぞ | 「ぞ」の昔の発音「そ」が転訛したか? |
・・・つぉい | ・・・(し)ますよ、 | 上記に「い」を付けた尊敬・丁寧語形 |
つー | ・・と言う | 古語「といふ」⇒「ちゅう」が転訛した |
ツーペー | 貸し借り無し。相殺勘定 | 「to pay」または「too pay」が転じた和製英語? |
つかんべ | 少しのこと | 「掴めるほどの量」が転じ訛った |
つける | 積み込む、載せる | 「詰めける、積めける」の転訛か? |
・・・っちゃ | ・・・へ、・・・に | 形容詞や名詞の末尾が「ち」になるものに、「・・へ」を表す「・・さ」をつける場合、「ち」と「さ」が約され「ちゃ」という言い方に変化する。そのとき必ず末尾の「ち」の前に「っ」が付く 「あっちさ」→「あっちゃ」、「町さ」→「まっちゃ」 |
つっかぐ | つかえる、引っ掛かる | あまり使われなくなった標準語の「突っ掛く」 |
つっかげ | サンダル | つま先に突っ掛けて履くことから転じた |
つっかげる | 掛ける、(火に鍋を)かける | あまり使われなくなった標準語の「突っ掛ける」 |
つっかり | しんばり、支え、つっかい棒 | 「突っかかり」が転じ訛った |
つっけす | 突き返す。返却する。 | 「突き返す」の江戸弁「つっけぇす」が訛ったもの。 |
つづげざま | 続けざま。矢継ぎ早に | 「続け様」が訛った |
つっちぇ(来た。来る) | ・・・を連れて | 「連れて」が訛ったもの |
つっちぇ | ・・・を釣りたい | 江戸言葉の「釣りてぇ」が訛ったもの |
つって、つった | ・・と言って、・・と言った | 古語「といふた」⇒「ちゅうた」が転訛した |
つっぺる | はまる、はまり込む、落ちる | 田んぼや川などに誤って落ちた様子を表す言葉 |
・・っと | ・・・ですって、・・・だそうだ | 「・・ですって」の「・・って」が転じた言葉 |
・・っといで | ・・・しておいて | 「○○しておいて」が略され転訛した |
つづらご(つずらご) | 帯状発疹のこと | 患部が、まるで「葛(つづら)」に巻かれるように発症する様からだと思われる。 |
づない、づんない、ずね | 大きい | 古語の並外れの意「図無い(ずない)」が転じた |
つぶ | タニシ | 螺(にし)類の総称「つぶ、つび(螺、海螺)」を使用 |
つよ | 味噌汁、しずく(雫)、 | 「つゆ(汁・液)」が訛った |
つよっぽい | 雨露で草に雫が多い様子 | 「露(つゆ)っぽい」が訛った |
つら | 顔。おもて。表面 | あまり使わなくなった古い標準語 |
つらっぱりね | 厚かましい、恥知らず | 「面恥・無し(つらはじ・なし)」が転じ訛った |
つんぬげる | 突き抜ける、通り抜ける | 「つきぬける」が訛った |
つんのめる | 頭から突っ込み転ぶ、躓く | 倒れるの意の古語「のめ・る」を強調した言い方の転訛 |
つんみぎる、ちんみぐる | 抓ること | 地方独自表現語 |
(名)+で(でぇ) | 年長男性への敬称として使われる接尾語。 | 「太郎で」(太郎でぇ)などのように使われる。ただし、名字には使われない。 |
・・で、・・・(べ)で | ・・(で)しょうね、・・(だ)ろうな | 「で・しょうな」の「しょうな」が含み言葉になって、「で」に集約・省略された言葉使い |
・・て、・・・って(言う) | ・・・と、・・・と言う | 「と」が「て」に転訛した言い方 |
・・・てで | ・・・といてくれ。その状態維持依頼や、仕事依頼に使う。 | 「・・・といて」が訛った独自語 |
てぇら | 平ら、穏やか、山が無い | 「たいら(平ら)」が転訛した |
テーラー | エンジン式耕運機のこと。 手押しトラクター。 |
日本の農具メーカー「細王社」が後に「コマツ」と合併し、国内初で、アメリカの「テーラー社」の耕運機を販売したさい商品名に「テーラー」を使ったことに由来する |
でーろ | だめだ、でくの坊 | カタツムリ=でろでろ、で遅い鈍い動作が転じた罵倒語 |
てぇげ、てげ | たいがい(大概) | 「たいがい(大概)」が訛った |
でぎがげ、でぎがけ ※「が」=鼻濁音 |
出来立て、仕上がったばかり | 標準語だと途中を意味する「・・かけ」が完成の意味で使われる |
でげ | 大きい、でかい | 江戸弁「でけぇ」が訛った |
でしかる、でちかる | 座ること | 「出を仕替える・出を控える」が転じ訛った(?) |
てっかり | 灰皿付き煙草盆 | 今わめったに使わない古い隠語(やくざ言葉) |
てっきり、てっきら | さだめて。きっと。間違いなく。 | 関東の一部で使われる古い標準語。 |
でっくりがえる | 転んでひっくり返る | ひっくり返るに「で」を付けて強調 |
でっけ | とても大きい、でっかい | 江戸弁「でっけぇ」が訛った |
でっこもり | 山盛り、大盛り、天こ盛り | 「てんこもり(天こ盛り)」が転じた |
でっこり | たっぷり、盛り多く | 盛り多い様子を表す擬態語 |
でっころぶ、でっころんだ | 転ぶ、転んだ | 転ぶに意味を強める接頭語「で」をつけたもの |
て しっかぐ | 手を引く。手をつなぐこと。 | 「て=手」に「引き抱える」が合わさって転訛した |
てしょう | 皿(さら)。小皿 | 「天塩皿」の略の「天塩(てしお)」が訛った |
てづで | お手伝い | 江戸弁の「てつでぇ」が少し訛った |
でって | おじさん、年長男性 | 極稀にしか聞かない古い言葉で「大せな」の尊敬呼び方 |
てっぷし | 手捌き、手際 | 手の際を意味する「手節(てすじ・てふし)」が訛った |
でな | ひたい、おでこ | 突き出た額を指す「でこ」が転じた |
・・・でなくて | そうじゃなくて、・・ではなくて | 「・・ではなくて」が短縮されたもの |
・・・でも | ・・・など | 「でも」の古い使い方が残っている |
でもあっぺ | ・・・だろう、・・・じゃないか | 「・・・でもあるだろう」が転訛した言葉 |
でもあんめ | ・・・ということじゃないだろう ・・・という訳じゃないだろう |
「・・・でもないだろう」が転訛した言葉 |
でやど | 主に嫁さんの実家、またはそれがある地域をも指す。 | この地域独自の言い方「出宿(でやど)」。出身の宿=家という意味からきている。 |
でれすけ、でごすけ | のろま、うすのろ | 「でれ~とした」に奴「すけ」をつけた言い方 |
でろ | 泥、どろんこ | 「どろ」が訛った |
てわすら | 手遊び、手なぐさみ、 | 「手」と「悪さ」が合わさり転じたことば |
てんかぱんか | 地面が凍りつき硬くなった様子 | 硬い様子の擬態語の「テッカテカ」と「パッカパカ」が、 合わさって(?)、硬さをより強調した言い方で転訛 |
てんくるま | 肩車 | 「肩車」の地域別の言い方「天車」 |
てんでに、てんでんに | 各自、それぞれに | 「手に手に」の転じ語「てんでん」が訛った |
てんとさま | お日様、太陽 | 天道神(てんとうしん)を指す「天道様」の言い方 |
でんぬげる | 突き出る、外側へとびでる | 「飛び出し抜ける」が転訛したもの |
てんぼ | 片腕、片手が不自由な人 | 指や手首が無いことを指す「手棒(てぼう)」の転訛 |
でんむぐった | ひっくり返し溢(こぼ)した | 「天を向いた」が転じた |
どいごど、どいごった | どういうことなんだ | 「どういうこと」が縮まり訛ったもの |
どうぬし | 葬儀の野辺送りの行列で、松明を持って先頭を歩く役目の人の名称。埋葬場所への道案内と葬列の魔払いの意味がある | 埋葬の際に野辺送り行列の先頭に立ち、松明を持って先導する人「導の火(どうのひ)」が訛ったもの。 また、葬儀の際の僧侶は「導主(どうしゅ)」というが、この漢字は「どうぬし」とも読めるので、混同されてきた可能性もある |
とうみぎ ※ ぎ=鼻濁音 |
とうもろこし | 別称「唐黍(とうきび)」が転じ訛った |
ときたま | 時どき、たまに | 「時どき、たまに」が短縮され転じた言葉 |
とぎったま | たま~に、間をおいて | 「ときたま」がもっと稀になった場合の言い方 |
とげる | 解ける。溶ける | 「とける(溶ける・解ける)」が訛った |
どげる | よける、しりぞける | 「どける(退ける)」が訛った |
・・・どご | ところ、箇所 | 場所を数える時に使う。「3どご(みどご)」=「3ヵ所」 |
どごもかぐも | あっちもこっちも、 | 「どこもかしこも(何処も彼処も)」が転じ訛った |
としとり(年取り) | 大晦日、大晦日の日没後 | 昔は大晦日の日が沈むと新しい年になり、新たに一歳加わったという考え方だったため、この言い方ができた。 「年取りの晩」という言い方もする。 |
としなおし(年直し) | 厄年のこと | 本来は「厄落とし・厄払い」のことだが、大厄となる男:42(数え)、女:33(数え)のことを意味・指すようになった |
どしょなし | 度胸無し、小心者 | 「土性無し、度胸無し、ど根性無し」が転じた |
としょり | 年寄り、高齢者、老人 | 昔の上級役職「年寄」から転じた言葉「としより」が訛った |
としょりかぶ | 年寄りの年代、高齢に入る年齢 | 地位・身分・資格を示す古い言葉の「年寄株(としよりかぶ)」が転じ訛った |
どす、どすびょう | ハンセン病(らい病) | らい病のもっと侮蔑した呼び方 |
どすまげ | ハンセン病の身内親戚を持つものに対しての蔑称 | どす=らい病、まげ=まき(血筋)が合わさった言葉 |
とっかがる | 着手する。取り掛かる | 「とりかかる」が訛った |
とづぐ ※「ぐ」=鼻濁音 |
嫁入り、結婚、嫁ぐ | 「とつぐ(嫁ぐ)」の訛り。この場合「ぐ」は鼻濁音 |
とづぐ・とずぐ ※「ぐ」=濁音 |
届くこと | 「とどく(届く)」が訛ったもの。古い江戸弁「とつぐ」にも由来 この場合「ぐ」は濁音しかない |
とっくがら | ずっと以前から | ずっと以前からの意味の「疾っく」に「・・から」が組み合わさって訛ったもの |
とっくせっく | かなり以前に、かなり早くに | 「とっく(疾っく」に語呂合わせの「せっく」をつけて意味を強調した独自語、ゆえに「せっく」に意味は無い。 |
とっくど | すでに、ずっと以前に、早くに ほとほと、本当に |
「とっくに(疾っくに)」が転訛した |
とっくどだ | ほとほと参った、限界だ、 | 「篤と(とっくと・とくと)」が転じ訛った |
とっくどむがし | とうの昔に、ずいぶん前に | 「とっくのむかし(疾っくの昔)」が転訛した |
どっくぼ | 窪地の最奥、どん詰まり | 窪(くぼ)に強調する接頭語ドンが訛った「どっ」が付いたもの |
とっけす | 奪う、取上げる、横取する | 「とりかえす(取り返す)」が転じ訛った |
とっけさっちゃ | 奪われた、取られた | 「とっけす」に「・・・さっちゃ」が付いた言い回し |
とっけしこら(くら) | 取り合い、奪い合い | 上記の「とっけす」に、接尾語で‘くらべ’の意味の「くら(競)」が付いた言い方「とっけす・くら」が訛った |
とっけしっこ | 同上 | 「とっけす」に、競うという意味の方言「・・っこ」という接尾語 |
とっける | 取り替える | 江戸弁の「とっけぇる(取り替える)」が訛った |
とっこす | 追い越す、上をゆく | 「飛び越す」が転じ訛った |
とっぱぐる ※「ぐ」=鼻濁音 |
取り損なう、握り損なう | 「とりはぐる(取り逸る)」という現代では使わない標準言葉が転じ訛った |
とっぱじめ | 最初、一番初め、 | 「はじめ(始め・初め)」の前に、ずっと以前からを意味する「疾っく」を文頭につけ強調した言い方、「疾っ始め」が転じたもの? |
とっぴゃがる | 跳ねる | 「飛び上がる」が訛って転じた |
とでも | まさか。とうてい。なんとしても。よもや。 | 「とてもかくても」の略語「とても」が訛ったもの |
どなくれ | どのくらい、いかほど | 「どのくらい」が転訛したもの |
どのる | 一休みする、一息つく | 古語の落ち着くの意「となふる(とのる)」が転じた |
とろげる | 蕩ける。溶ける | 「とろける(蕩ける)」が訛った |
どんくれ | どのくらい、どれくらい | 「どのくらい」が転訛したもの |
どんだげ | どれだけ、どれほど | 「どれだけ」が訛ったもの |
とんぼぐぢ | 軒先、玄関先、 | 古語の出入り口の言い方「戸ノ口」が転じた |
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