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    県の花=ネモトシャクナゲ
    県の鳥=キビタキ

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 た ~ と

方 言 意 味 語源、由来
たぁ 水田。田圃(たんぼ) 水田の短縮形の「田(た)」
たあだ 何の意味もないこと 「ただ(徒、唯)」が訛って強調形
・・だがん、・・だがい ・・ですか?・・なのでしょうか? 「・・だ」に疑問符の「か?」が付属し転じた丁寧語
・・だぞい、・・だぞん ・・ですよ 標準語の「・・だぞ」に「い」・「ん」を付ける独特の丁寧語。語尾に「ん」を付けるのは主に75歳以上の高齢者なる。
・・だべ ・・・だろう(?)、・・だよな 東北地方に多い独自語尾
・・だべない ・・・でしょう(?)、・・・だよね(?)、 接続語の「・・・だもの・ね」が転訛し「・・だべ」の丁寧語。
・・だべん ・・・でしょう(?)、・・・だよね(?)、 接続語の「・・・だもの・ね」が転訛したものだが、こちらはもっと高齢者が使う「・・だべ」の丁寧語
・・だら ・・なら、 「・・・なら」が濁音化しさらに訛った
・・だんない ・・・ですよね(?) 接続語の「・・・だもの」に「ね?」が付随し転訛した丁寧語。
・・たんび そのつど、・・の度(たび) 古い尾張弁(名古屋)の「度」の言い方「たんび」が伝わる?
00:ちかん 00:時間 「じかん(時間)」が少し発音しにくいために清音した言い方
ダイカン(バチ) オオスズメバチ これより小さいキイロスズメバチは「チュウカン」
たいした 大変な、驚くべき、非常な 古い標準の「大した」のこと
たいしたきして
 たいしたきになって
分かった風な言い方で、偉ぶりやがって 「大した(人物の)気分で」の転訛。ちょっと大物気分で上から目線の態度をとる軽輩者に対する蔑称に使う言葉
たいしたふりして 偉ぶった態度で、分かった風な態度で 「大した(人物の)風で」が転訛した
だいった 誰だった、どなただった 「誰だった」が短縮され訛った
だいった 抱いていた 「抱いていた」が短縮され訛った
たいてぃ ふつうなら、おおよそ 「大抵」は標準語が、少し使い方が違う
たいんだ、たいぃんだ 大変だ、おおごとだ、
わざわざありがとう、お手数をかけましたね、
気を遣わせて悪かったね
「たいへんだ」が訛って転じたもので、「お礼言葉」としても使われる。
たがじょ 地下足袋 「甲高草履(こうたかじょうり)」が転じた
たがってる 病んでいる、頭や体がおかしくなっている、(虫やゴミが)付いている 「たかる(集る)」が転じて「悪い物がたかる(集る)」の意味が転じ訛った。
たがってる
 ※「が」=鼻濁音
・・・したいと強く思っている様子 助動詞の「たし」に「がる」が付いた接尾語。標準語
たがり 普通じゃない奴、病的な奴  集り(たかり)が転じ、主に変人、変わり者の悪口に使う
たがり
 ※「が」=鼻濁音
・・・者、・・・・のような人 「たしがり」が転訛した言葉
たがる 病む、おかしくなる、
(虫やゴミなどが)付く
「たかる(集る)」が転じて「悪い物がたかる(集る)」の意味が転じ訛った。
たがる
 ※「が」=鼻濁音
・・・したいと強く思う様子 助動詞の「たし」に「がる」が付いた接尾語。標準語
たきがげ、たきがけ
 ※「が」=鼻濁音
炊立て 標準語だと「炊きかけ」は途中だが、炊きあがってすぐを指す意味につかう。
たくさん いらない、結構、うんざり 「沢山(たくさん)」には元々そういう意味がある
たぐだまる たまる、滞る、とどまる 「手繰(たぐ)り溜まる」が訛った
たぐる
 ※「ぐ」は濁音
めくり上げる。たくしあげる。 標準語の「手繰りあげる」、まはは「たくしあげる」が、短くなった言い方。
たけ、・・・たげ ・・・だけ、それだけ 標準語の「・・・だけ」から濁音が消える独自方言。
濁音を使わなかったり、濁音位置が逆や違う言い方は福島弁には多い特徴である。
だげんとも、
 だげんちょ
だけれども、だけど 「だけれども」が訛ったもの
たしか たぶん、きっと、十中八九 標準語の「たしか(確か)」を副詞として使う場合には「まず間違いなく。おおかた。たぶん。」などの意味になる。
ただぎおぢる 高い所から(誤って)激しく落下・滑落sること。 「おっちゃ」は「落ちた」が訛ったもので、「ただぎ」は叩き付けられることを意味し、それが合わさった言葉
ただぎおっちゃ 高い所から(誤って)激しく落下・滑落した 上記と同じ意味だが、こちらはその有様を伝える時に使う。
ただくれ いい加減に、本気ではない 「徒くらい(ただくらい)」が転訛した
だだする 子どもがむずがってすねたり騒いだりす様子 あまり使わなくなった標準語の「駄駄する」。「駄駄」とは「地団駄」の転じで、こどもがわがままを言って‘地団太を踏む様子’からきた言葉の様である。
ただでなんね 礼も何もしないではだめだ
無料ではまずいだろう
「ただ(徒、常、只、唯)ではならない」が訛ったもの
だだわらし わがままな子ども 「駄駄する子供」が転じ訛ったもの
たち、たぢ、たじ 気質、性質、性格
※少し見下した場合に使う
古い言い方の「たち(質、性質)」が訛ったもの
だぢん 小さな子への褒美(金銭) 昔の駄荷への運賃「駄賃(だちん)」が転じた
たっけ とても高い、すごく高い 「高い」の強調形「高っかい」が転訛した
・・だっけ ○○だよなぁ。○○なんだなぁ。 独自の助詞の言い方。
・・だっけが? ○○だったかな? 同上の質問形
・・だっけな ○○だよな。○○だったよな。 同上の念押し形
たっしゃ 壮健なこと、しっかりしている 標準語の「達者」だが、意味使いが少し違う
たっちゃ ○○垂れた 「・・垂れた」が訛った
たっちぇる 垂れてる。漏れ垂れてる 「垂れて」に「(し)てる=ちぇる」の方言が付いた言い方
たっぴらになる 土下座 「平らに平たくなる」が転じた
たっぺすべり 凍った地面や氷上を靴のままで滑る遊び 「たっぺ」とは凍ったところという意味。北関東の古い方言でも霜柱を「立つ氷」で「たっぺ」と言ったらしくその流れか。
・・・だったったぁ ○○だったなぁ。 地域独自の方言語尾の言い回し。
だでね、・・だでねぇ ・・きれない。遂げられない。 接尾語「・・だて(立て)」に打ち消しの「ねぇ」が付き転訛
たでる ①ひびかせる、(風呂を)沸かす、(いびきを)掻く
②立てる、建てる
「たてる(立てる)」が、訛ったもの
だど ○○だってよ、そうだってさ。 助詞「・・だ」にさらに終助詞「と」と言う言葉が付き転訛
・・・だの ・・・など、・・・なんか 言葉自体は標準語だが、使い方や意味はそれとは少し違うところがある。
・・・だのに ①・・・などに。
 ②・・・なのに。
①上記の「・・・だの」に「に」がついた言い方
②「なのに」が転訛した
だばい、・・だべん ・・でしょ 「だろう」が転訛した「・・・だべ」の丁寧語
たへなし どうしようもないやつ 「たわいない奴」が転じた
だべした ①・・そうだろう。・・じゃないかい。・・・じゃないの。
②言った通りでしょ!
①「だろう」が訛った「だべ」に、「でも」などを意味する「した」がついて転訛したことば
②上記の意の進化形の使い方
たまげはる びっくり仰天、目を見張る 驚くの古語「たまぎる(魂消る)」の江戸弁「たまげる」を強調した言い方
たまげる 驚く 古語の驚く意の「たまぎる(魂消る)」の江戸弁「たまげる」がそのまま使われている
たまな キャベツ 「キャベツ」の別称「玉菜」のこと
たよっけねぇ 弱弱しい、貧弱 「頼りがいが無い」が転じ訛った
だら 糞尿肥料、糞尿、人糞 糞尿の状態を表した擬態語「ダラダラ」からきている
だらしね だらしない 単純に「だらしない」が訛った言葉
たれか 手抜きする、怠ける、さぼる
怠け者、ずるい奴
「だれる(垂る」に由来し「垂家」「誰か」が転じた
・・だわ ・・だな、その通りだな、・・だよ 女性言葉ではない
古い尾張弁(名古屋)の同じ意味「・・だわ」の言い方
たんいん 退院、 「たいいん」が言い難いため訛ったもの
たんがぐ
 ※「が」=鼻濁音
持ち上げる。抱える 「高くする」が転じたか。
「たがえる」の他動詞という説もある。
たんがいで 持ち上げてくれよ。抱えてくれよ。 同上の要望形
たんがげ もちあげろ。抱えろ。 同上の命令・指示形
たんががせ
 ※最初の「が」は鼻濁音で、後の「が」は濁音
持ち上げなさいよ。
抱えなさいよ。
同上の、目上に対する少し丁寧な言い方の指示
たんころ 痰のこと 「痰(たん)」に「ころ」がついたもの
だんごろ
 ※「ご」=鼻濁音)
だんごろごろ
※最初の「ご」だけ鼻濁
団子状なこと、混同し団子状になって転がる様なこと 「団子」に「ごろ」が付いたもの
だんじゃ 誰だ 古語「誰じゃ」が転じ訛った
だんじゃが 誰だか、どなただか 古語「誰じゃかが」が転じた。「誰かが」→「だんじゃがが」になるが、このばあい最初の「が」は濁音で末尾の「が」は鼻濁音になる
たんと 沢山 古語の多いことの意「たんと」をそのまま仕様
たんぼ 水田、田圃 古語の「田面(たのも、たおも)」が音変化した
・・・ちぇ ・・・さい、・・・さいな 福島県の独自な言い方の一つ
・・ちぇる ・・(し)てる。 同上
ちからくっちぇ 力を入れて、肩入れして 「力」に与えるの意の「呉れる」が合わさって転訛した
ぢぐたぐ
 ※ ぐ=鼻濁音
代わる代わる、入れ替わり立ち代り 「値遇反遇(ちぐうたんぐう)」に由来か?
ぢぐぢぐ
 ※ ぐ=鼻濁音
順々に、切れ間なく次々と めぐり合うという意味の「値遇(ぢぐ)」の繰り返し語の転じ
ちげね 間違いない。 江戸弁と同じく「違いない」が訛った。
ちだらまっか 血まみれ、血だらけの様子 「血が垂れ真っ赤に染まった」の短縮語
ちぢらげ 縮れたような毛や頭髪のことを言う。縮れ毛。 「くせ毛」の「ちぢれげ(縮れ毛)」が訛ったものだが、もっと強い「天然パーマ」のようなものを指し、どちらかというと蔑称の意が込められることが多い。
ちっちぇ、ちっちゃけ 小さい、年下の 「小っさい、ちっちゃい」が転じ訛った
ちっと 少し

わずかの意「ちっと(些と)」がそのまま使われてる。古語の「ちと」や、現在の「ちょっと」は皆同じ変化。

ちっとばっか 少しばかり 「些とばかり(ちとばかり)」が転訛した
ちっとばりでねぇ いっぱいのこと 「少しでない」が訛り転じた
・・・ちま ・・・してしまう 独自の助詞の言い方
ちみぢ 身内、血縁 血縁身内(けつえんみうち)の転訛
ちゃ、・・・っちゃ ①・・・では、・・・とは、
②・・・した。・・・だ
①標準語の「ちゃあ」。「では」の約で話し言葉で使う
②「・・・だ」とか断定や過去形にするときに使う
ちゃ~、ちゃっちゃ 父親 極稀にしか聞かない古い言葉
ちゃっ、ちゃぁちゃ 違う、違う違う 「ちがう」の訛り。関西弁の「ちゃう」と同じ。
ちゃら おべっか、ごますり言葉 口先だけでへつらうことの‘おべんちゃら’が転じた
ちゃらかだり ごますり野郎、口が巧い奴 「べんちゃらを語る人」で個人を侮蔑する言葉
チュウカンバチ キイロスズメバチ オオスズメバチより小さいのでこう言う
ちょうどしね うまく合わない、 「丁度(ちょうど)しない」が訛った
チョーマ、チョオマ 昆虫の蝶のこと 「蝶(ちょう)」に「ま」が付いた独自な言い方
・・・ちょぐ ・・・しておく、 「・・・してえおく」が訛ったもの、
ちょっきり、ちょっきら ちょうど(丁度)、ぴったり、
きっかり、かっきり、ぽっきり
鋏で「チョッキリ」と切って揃えたように丁度良い様子を表す擬音語から転じたことば。
ちょっけ、ちょっけぇ ちょっかい、からかうこと 「ちょっかい」が転訛した
ちょっこら ちょっと、しばらく、 江戸弁「ちょっくら」が訛った
ちょっこらごど 簡単な事、単純な事柄 「ちょっとのこと」が訛った
ちょこらごってねぇ 簡単じゃない、たやすくない 「ちょっとの事ではない」が転じ訛った
ちんけ、ちんちぇ 小さい サイコロの1を「ちん」と言ったことから転じ語「ちんけ」が素
・・・っつぁん OOさん、 名前に付ける敬称「さん」の転訛だが、それを使う名前は限られる
・・・つぉ ・・・(する)ぞ 「ぞ」の昔の発音「そ」が転訛したか?
・・・つぉい ・・・(し)ますよ、 上記に「い」を付けた尊敬・丁寧語形
つー ・・と言う 古語「といふ」⇒「ちゅう」が転訛した
ツーペー 貸し借り無し。相殺勘定 「to pay」または「too pay」が転じた和製英語?
つかんべ 少しのこと 「掴めるほどの量」が転じ訛った
つける 積み込む、載せる 「詰めける、積めける」の転訛か?
・・・っちゃ ・・・へ、・・・に 形容詞や名詞の末尾が「ち」になるものに、「・・へ」を表す「・・さ」をつける場合、「ち」と「さ」が約され「ちゃ」という言い方に変化する。そのとき必ず末尾の「ち」の前に「っ」が付く
「あっちさ」→「あっちゃ」、「町さ」→「まっちゃ」
つっかぐ つかえる、引っ掛かる あまり使われなくなった標準語の「突っ掛く」
つっかげ サンダル つま先に突っ掛けて履くことから転じた
つっかげる 掛ける、(火に鍋を)かける あまり使われなくなった標準語の「突っ掛ける」
つっかり しんばり、支え、つっかい棒 「突っかかり」が転じ訛った
つっけす 突き返す。返却する。 「突き返す」の江戸弁「つっけぇす」が訛ったもの。
つづげざま 続けざま。矢継ぎ早に 「続け様」が訛った
つっちぇ(来た。来る) ・・・を連れて 「連れて」が訛ったもの
つっちぇ ・・・を釣りたい 江戸言葉の「釣りてぇ」が訛ったもの
つって、つった ・・と言って、・・と言った 古語「といふた」⇒「ちゅうた」が転訛した
つっぺる はまる、はまり込む、落ちる 田んぼや川などに誤って落ちた様子を表す言葉
・・っと ・・・ですって、・・・だそうだ 「・・ですって」の「・・って」が転じた言葉
・・っといで ・・・しておいて 「○○しておいて」が略され転訛した
つづらご(つずらご) 帯状発疹のこと 患部が、まるで「葛(つづら)」に巻かれるように発症する様からだと思われる。
づない、づんない、ずね 大きい 古語の並外れの意「図無い(ずない)」が転じた
つぶ タニシ 螺(にし)類の総称「つぶ、つび(螺、海螺)」を使用
つよ 味噌汁、しずく(雫)、 「つゆ(汁・液)」が訛った
つよっぽい 雨露で草に雫が多い様子 「露(つゆ)っぽい」が訛った
つら 顔。おもて。表面 元々は頬(ほう・ほほ)を指していたようだが、現代ではやや乱暴な言い方で使われることが多い。
つらっぱりね 厚かましい、恥知らず 「面恥・無し(つらはじ・なし)」が転じ訛った
つんぬげる 突き抜ける、通り抜ける 「つきぬける」が訛った
つんのめる 頭から突っ込み転ぶ、躓く 倒れるの意の古語「のめ・る」を強調した言い方の転訛
つんみぎる、ちんみぐる 抓ること 地方独自表現語
(名)+で(でぇ) 年長男性への敬称として使われる接尾語。 「太郎で」(太郎でぇ)などのように使われる。ただし、名字には使われない。
・・で、・・・(べ)で ・・(で)しょうね、・・(だ)ろうな 「で・しょうな」の「しょうな」が含み言葉になって、「で」に集約・省略された言葉使い
・・て、・・・って(言う) ・・・と、・・・と言う 「と」が「て」に転訛した言い方
・・・てで ・・・といてくれ。その状態維持依頼や、仕事依頼に使う。 「・・・といて」が訛った独自語
てぇら 平ら、穏やか、山が無い 「たいら(平ら)」が転訛した
テーラー エンジン式耕運機のこと。
手押しトラクター。
日本の農具メーカー「細王社」が後に「コマツ」と合併し、国内初で、アメリカの「テーラー社」の耕運機を販売したさい商品名に「テーラー」を使ったことに由来する
でーろ だめだ、でくの坊 カタツムリ=でろでろ、で遅い鈍い動作が転じた罵倒語
てぇげ、てげ たいがい(大概) 「たいがい(大概)」が訛った
でぎがげ、でぎがけ
 ※「が」=鼻濁音
出来立て、仕上がったばかり 標準語だと途中を意味する「・・かけ」が完成の意味で使われる
でげ 大きい、でかい 江戸弁「でけぇ」が訛った
でしかる、でちかる 座ること 「出を仕替える・出を控える」が転じ訛った(?)
てっかり 灰皿付き煙草盆 今わめったに使わない古い隠語(やくざ言葉)
てっきり、てっきら さだめて。きっと。間違いなく。 関東の一部で使われる古い標準語。
でっくりがえる 転んでひっくり返る ひっくり返るに「で」を付けて強調
でっけ とても大きい、でっかい 江戸弁「でっけぇ」が訛った
でっこもり 山盛り、大盛り、天こ盛り 「てんこもり(天こ盛り)」が転じた
でっこり たっぷり、盛り多く 盛り多い様子を表す擬態語
でっころぶ、でっころんだ 転ぶ、転んだ 転ぶに意味を強める接頭語「で」をつけたもの
て しっかぐ 手を引く。手をつなぐこと。 「て=手」に「引き抱える」が合わさって転訛した
てしょう 皿(さら)。小皿 「天塩皿」の略の「天塩(てしお)」が訛った
てづで お手伝い 江戸弁の「てつでぇ」が少し訛った
でって おじさん、年長男性 極稀にしか聞かない古い言葉で「大せな」の尊敬呼び方
てっぷし 手捌き、手際 手の際を意味する「手節(てすじ・てふし)」が訛った
でな ひたい、おでこ 突き出た額を指す「でこ」が転じた
・・・でなくて そうじゃなくて、・・ではなくて 「・・ではなくて」が短縮されたもの
・・・でも ・・・など 「でも」の古い使い方が残っている
でもあっぺ ・・・だろう、・・・じゃないか 「・・・でもあるだろう」が転訛した言葉
でもあんめ ・・・ということじゃないだろう
・・・という訳じゃないだろう
「・・・でもないだろう」が転訛した言葉
でやど 主に嫁さんの実家、またはそれがある地域をも指す。 この地域独自の言い方「出宿(でやど)」。出身の宿=家という意味からきている。
でれすけ、でごすけ のろま、うすのろ 「でれ~とした」に奴「すけ」をつけた言い方
でろ 泥、どろんこ 「どろ」が訛った
てわすら 手遊び、手なぐさみ、 「手」と「悪さ」が合わさり転じたことば
てんかぱんか 地面が凍りつき硬くなった様子 硬い様子の擬態語の「テッカテカ」と「パッカパカ」が、
合わさって(?)、硬さをより強調した言い方で転訛
てんくるま 肩車 「肩車」の地域別の言い方「天車」
てんで、てんでん 各自。それぞれ。別々。めいめい。各々。 「手に手に」の転じ語「てんでん」が訛った
てんでに それぞれに。各自で。別々に。めいめいに。  同上
てんとさま お日様、太陽 天道神(てんとうしん)を指す「天道様」の言い方
でんぬげる 突き出る、外側へとびでる 「飛び出し抜ける」が転訛したもの
てんぼ 片腕、片手が不自由な人 指や手首が無いことを指す「手棒(てぼう)」の転訛
でんむぐった ひっくり返し溢(こぼ)した 「天を向いた」が転じた
どい・・・ どういう・・・ 「どういう・・・」が縮まって訛った言い方
どいごど、どいごった どういうことなんだ 「どういうこと」が縮まり訛ったもの
どいなの どういうの?どういったもの? 「どういうのなの」が縮まり訛った
どうぬし 葬儀の野辺送りの行列で、松明を持って先頭を歩く役目の人の名称。埋葬場所への道案内と葬列の魔払いの意味がある 埋葬の際に野辺送り行列の先頭に立ち、松明を持って先導する人「導の火(どうのひ)」が訛ったもの。
また、葬儀の際の僧侶は「導主(どうしゅ)」というが、この漢字は「どうぬし」とも読めるので、混同されてきた可能性もある
とうみぎ
 ※ ぎ=鼻濁音
とうもろこし 別称「唐黍(とうきび)」が転じ訛った
ときたま 時どき、たまに 「時どき、たまに」が短縮され転じた言葉
とぎったま たま~に、間をおいて 「ときたま」がもっと稀になった場合の言い方
とげる 解ける。溶ける 「とける(溶ける・解ける)」が訛った
どげる よける、しりぞける 「どける(退ける)」が訛った
・・・どご ところ、箇所 場所を数える時に使う。「3どご(みどご)」=「3ヵ所」
どごもかぐも あっちもこっちも、 「どこもかしこも(何処も彼処も)」が転じ訛った
としとり(年取り) 大晦日、大晦日の日没後 昔は大晦日の日が沈むと新しい年になり、新たに一歳加わったという考え方だったため、この言い方ができた。
「年取りの晩」という言い方もする。
としなおし(年直し) 厄年のこと 本来は「厄落とし・厄払い」のことだが、大厄となる男:42(数え)、女:33(数え)のことを意味・指すようになった
どじょ ドジョウ(泥鰌) ドジョウが短縮された言い方
どしょなし 度胸無し、小心者 「土性無し、度胸無し、ど根性無し」が転じた
としょり 年寄り、高齢者、老人 昔の上級役職「年寄」から転じた言葉「としより」が訛った
としょりかぶ 年寄りの年代、高齢に入る年齢 地位・身分・資格を示す古い言葉の「年寄株(としよりかぶ)」が転じ訛った
どす、どすびょう ハンセン病、らい病 らい病をもっと侮蔑した、地方の呼び方
どすまげ ハンセン病を罹患した親族が過去にある血族に対しての蔑称 どす=らい病、まげ=まき(血筋)が合わさった言葉
とっかがる 着手する。取り掛かる 「とりかかる」が訛った
とづぐ
 ※「ぐ」=鼻濁音
嫁入り、結婚、嫁ぐ 「とつぐ(嫁ぐ)」の訛り。この場合「ぐ」は鼻濁音
とづぐ・とずぐ
 ※「ぐ」=濁音
届くこと 「とどく(届く)」が訛ったもの。古い江戸弁「とつぐ」にも由来
この場合「ぐ」は濁音しかない
とっくがら ずっと以前から ずっと以前からの意味の「疾っく」に「・・から」が組み合わさって訛ったもの
とっくせっく かなり以前に、かなり早くに 「とっく(疾っく」に語呂合わせの「せっく」をつけて意味を強調した独自語、ゆえに「せっく」に意味は無い。
とっくど すでに、ずっと以前に、早くに
ほとほと、本当に
「とっくに(疾っくに)」が転訛した
とっくどだ ほとほと参った、限界だ、 「篤と(とっくと・とくと)」が転じ訛った
とっくどむがし とうの昔に、ずいぶん前に 「とっくのむかし(疾っくの昔)」が転訛した
どっくぼ 窪地の最奥、どん詰まり 窪(くぼ)に強調する接頭語ドンが訛った「どっ」が付いたもの
とっけす 奪う、取上げる、横取する 「とりかえす(取り返す)」が転じ訛った
とっけさっちゃ 奪われた、取られた 「とっけす」に「・・・さっちゃ」が付いた言い回し
とっけしこら(くら) 取り合い、奪い合い 上記の「とっけす」に、接尾語で‘くらべ’の意味の「くら(競)」が付いた言い方「とっけす・くら」が訛った
とっけしっこ  同上 「とっけす」に、競うという意味の方言「・・っこ」という接尾語
とっける 取り替える 江戸弁の「とっけぇる(取り替える)」が訛った
とっこす 追い越す、上をゆく 「飛び越す」が転じ訛った
どっちゃ どっちなの。どっちに。どこへ向かうの。 方言の「どっちさ行ぐんだ」が短縮された言い回し、または関西弁の「どっちや」が訛ったものかもしれない。
とっぱぐる
 ※「ぐ」=鼻濁音
取り損なう、握り損なう 「とりはぐる(取り逸る)」という現代では使わない標準言葉が転じ訛った
とっぱじめ 最初、一番初め、 「はじめ(始め・初め)」の前に、ずっと以前からを意味する「疾っく」を文頭につけ強調した言い方、「疾っ始め」が転じたもの?
とっぴゃがる 跳ねる 「飛び上がる」が訛って転じた
とでも まさか。とうてい。なんとしても。よもや。 「とてもかくても」の略語「とても」が訛ったもの
どなくれ どのくらい、いかほど 「どのくらい」が転訛したもの
どのる 一休みする、一息つく 古語の落ち着くの意「となふる(とのる)」が転じた
とろげる 蕩ける。溶ける 「とろける(蕩ける)」が訛った
どんくれ どのくらい、どれくらい 「どのくらい」が転訛したもの
どんだげ どれだけ、どれほど 「どれだけ」が訛ったもの
とんぼぐぢ 軒先、玄関先、 古語の出入り口の言い方「戸ノ口」が転じた

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