手

手を差し伸べる勇気

手を借りる勇気

手を見つめる止まった時間

動き続けるときの流れと心模様

握れるだろうかと愛を追い

握れるだろうかとしあわせに手を伸ばす

手には何も残らない　手には何もない

手のひらが私を見つめる

なぜ俺を見つめるのかと問うように

何を俺に期待するのかと問うように

まるで１０人の人間が見つめるように指がこちらを見つめてる

何を俺たちにしろというんだと

　　問うように

秋

山は秋の気配が過ぎ去ろうとしている

今年もきれいに紅葉した木々の葉はもう散り始めた

それを眺める自分は、ただぼんやり、ただぼんやり

身体に力が入らない

まるで冬眠するかのようだ

これがうつの症状か？

いや単に疲れが出ているだけか？

ひたすら動き続けた何十年のたまりにたまった疲れが

パソコンのフォルダを開くように噴出したようだ

もう少し休ませてくださいませ