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2006年8月の5件の記事

2006.08.31

真昼の公園

誰もいない公園に白いものが見える

フワフワと動くその姿

目を凝らし見てみるとどこからか飛んできた袋だ

コンビニの袋だろうか、何かにひっかかっているようだ

何かおいしいものでも入っていたのだろうか

用済みの袋

だあ~れもいない公園と、中身のない袋

ぽかんと時々空洞ができる私の心のよう

公園の真ん中で「焚き火をしたい」

「芋なんかを焼いてみようか」という

不思議な衝動に駆られてしまう、

真昼の公園だった

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2006.08.29

振り子の時計

時計が戻ってきました

ぜんまいを巻き、振り子で動く古い時計です

修理と、分解掃除が終わって帰ってきました

なにか、自分の時間が帰ってきたようです

まるで、古い時間が

戻ってきたかのようです

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2006.08.28

いっしょに歩こう

いっしょに歩こう

手をつないで歩こう

足を高く上げて歩こう

いっしょに歩こう

遠くの青空を見上げて

微笑みながら歩こう

時々、変な声を上げたりして

テックン、テックン、テックンと

ずうと、ずうと、ず~と歩いていこう

いっしょに

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2006.08.12

いつもの言葉

「おぅ、来たぞ!」、いつもの言葉だ

年、3回の墓参でこの言葉を掛けるのが習慣になってしまった

返事はもらえるはずの無い、亡き親友のおまえに

それでも声を掛ける墓の前、「おぅ、来たぞ!」

花を手向け、線香をあげ手を合わす

そして帰りに、またいつもの言葉

「また来るからな、また来るから」

何度来ても、返事は無い。

いつ来ても、お前は21歳のままで・・・

おれは年取るばかり

今年のお盆もまた同じ言葉を繰り返す

「おぅ来たぞ」、「また来るから」

一度くらいは、返事がほしい

涙が・・・突然出てくるときがあるから、

一度くらい

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2006.08.10

雨降り

子供のころ雨が降ると心がウキウキしてうれしかった

今は、晴れの日が楽しい

なぜうれしいのか、どうして楽しいのか

それがどうしてなのかよく判らなかったあのころ

変わってしまった今でも同じことがある

その不思議な感覚が判らないことだ

今もおれは、おれなのに

また雨が降り、虹が出て青空

太陽と月が並んだ空に風がどこからかいい香りを

運んできた

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