« 真昼の公園 | トップページ | 生きている能力 »

2006年9月 2日 (土)

ある老人の礼拝(らいはい)

年老いし老人の死、にこやかな遺影

その同級生の老人が亡きともにお別れにやってきた

杖をつき歩くこともままならないその姿は痛々しいものである

弔辞の紙を片手に、もう片方に杖をもち祭壇に進む

しかし、ままならぬ足は進まず5~6歩の距離をヨタヨタと前へ

ままならぬ自分と、亡くなってしまった友への思い

老人は、弔辞を読む前に「わあああああああ」と、

あたりを気にせず大声で泣き出してしまった

斎場の係りの人たちまで、涙で直視できなくなった

必死に気を取り戻し、祭壇にすがるように弔辞を読む老人

なんと幸せな故人であることかと見ながら

俺にもこんなにして泣いてくれる人は

どれくらいいるのだろうかと、この感動の様子を

遠くの火事を見るように見ている自分がいるのだった

| |

« 真昼の公園 | トップページ | 生きている能力 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 真昼の公園 | トップページ | 生きている能力 »