里山の行進
もう少しで雪が降ってきます
枯れ草や落ち葉の上にのしかかるように降ってきます
カリカリに乾いた草や葉は、凍って砕けて雪と一緒に土に返ります
雪が胃の中の消化液のように見えませんか
雪が消化液なら、雨はそれを助ける地球の唾液でしょうか
それらを凍らせる寒風は、地球の歯でしょうか
まだ山に残る赤茶けた木々の葉ももう少しで見えなくなり
いぶし銀のような山々に松や杉の緑だけが残ります
まるで緑のベストを着込んだかのような姿
おしゃれな里の山が「えっへん!」と胸を張ります
そんな冬が今年もやってくる小春日和の村里のわたし
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