日の背
西の空に向かって手を合わせたことがありますか
ただ意味もなく、西の彼方をじっと見たことがありますか
父が亡くなった夜、夢に出てきた若い父は
黙って真西の空を指さしていました
穏やかな、穏やかな、色白で奇麗な顔でした
その父に縋った幼い私たち兄妹はただ泣いていました
夕日は沈むお日様じゃありません
日の出の後ろ姿です
そのお日様の背には合掌が似合います
父が夢の中で指さした西の空のお日様です
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西の空に向かって手を合わせたことがありますか
ただ意味もなく、西の彼方をじっと見たことがありますか
父が亡くなった夜、夢に出てきた若い父は
黙って真西の空を指さしていました
穏やかな、穏やかな、色白で奇麗な顔でした
その父に縋った幼い私たち兄妹はただ泣いていました
夕日は沈むお日様じゃありません
日の出の後ろ姿です
そのお日様の背には合掌が似合います
父が夢の中で指さした西の空のお日様です
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コメント
なんだか泣けてきました 西方浄土というのですよね 仏様が待っていていてくれるそうですね 私は妹が亡くなった時を想い出したのです 48歳で逝きました その瞬間病室の天井を見て、そして窓の外を途方に暮れて眺めたら西の空が薔薇色に色づいて今、まさに暗くなる手前の空でした、最後足が不自由になった妹に付き添って私も行ってやりたいと切に思ったものです 12月の29日でした 肉親の死は何年経っても忘れることができませんね
投稿: かあさん | 2009年5月26日 21:16
)かあさん
肉親との死別は、時が過ぎてもふと思い出します。
ちょっとしたことを思い出しその次に収まっていた感情があふれ出るものですよね。
投稿: 玉井人ひろた | 2009年5月27日 08:02