流麗
どこまでも、どこまでも青い空に
濃いピンクの桜の花咲く木々の並木
足下には真綿の雪が降り積もり先が見えない
青い空に吸い込まれて消えている
その、大地の白、上空のピンクが一体となって
青い空を背景にして、後方に流れていく
ゆっくりではなく、驚くような速さでもなく
とめどなく、山の清流がスローになったように流れていく
音も無く、誰もいないが寂しくもない 流れていく
死んで遺体から離れた魂はこういう景色を見るのだろうか?
死とはこういう流れを飛べるのだろうか?
死へのいざないとはこんな流麗に包まれるのだろうか
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