攻め合いの景色
住み暮らす景色は、人造の緑=畑、田んぼ、近くの里山
わたしは、幼いころから見て 知っている
人造の緑は、人が手を加えないと負けてしまう
本物の緑に負けてしまう 弱い弱い緑
まるで本物の緑が、奥の手を使ったかのような大津波
事故で飛ばされた放射能
そのために 人が居なくなった住宅地、
そのために 耕す人が居なくなった田畑
それらの場所で、まるで待っていたかのように
予定していたかのように 力強く生え伸びる草
それは、本物の緑の強さの証し
その強力な本物の緑と、人造緑の攻め合いの堺で住み暮らし
延々と、本物の緑の攻撃から人造緑を守る戦いをしてきた
親、祖父、曽祖父・・・そして俺たち
いまも戦い続けているその壮絶な戦乱の人工自然の景色
その景色を、知らない輩は
「自然の緑が豊かで、いいところですね」 とか語りやがる
お笑い種だ
そんな、輩は無視して住み暮らそう
ここには親、祖父、曽祖父の匂いがあるから
なにも感じない輩は無視して住み暮らそう
ここには親、祖父、の声や顔が残っているから
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