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2012年3月25日

攻め合いの景色

住み暮らす景色は、人造の緑=畑、田んぼ、近くの里山

わたしは、幼いころから見て 知っている

人造の緑は、人が手を加えないと負けてしまう

本物の緑に負けてしまう 弱い弱い緑

まるで本物の緑が、奥の手を使ったかのような大津波

事故で飛ばされた放射能

そのために 人が居なくなった住宅地、

そのために 耕す人が居なくなった田畑

それらの場所で、まるで待っていたかのように

予定していたかのように 力強く生え伸びる草

それは、本物の緑の強さの証し

その強力な本物の緑と、人造緑の攻め合いの堺で住み暮らし

延々と、本物の緑の攻撃から人造緑を守る戦いをしてきた

親、祖父、曽祖父・・・そして俺たち

いまも戦い続けているその壮絶な戦乱の人工自然の景色

その景色を、知らない輩は

「自然の緑が豊かで、いいところですね」 とか語りやがる

お笑い種だ

そんな、輩は無視して住み暮らそう

ここには親、祖父、曽祖父の匂いがあるから

なにも感じない輩は無視して住み暮らそう

ここには親、祖父、の声や顔が残っているから

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