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2012年9月20日 (木)

夕方の曇り空

日が落ちた夕方の曇り空は物悲しい

ドブが天井に有るようで、気が重くなる

さらに小雨が降っていたなら

体の中心が潰されるように重く体がこわばる

そして、靄がかかって先が見えない薄暗い行先は

ヘッドライトの光も吸収してしまうその行先は

沈む心を、重い心を、吸い寄せるような底なしの世界

みんな、みんな、そこに吸い込まれていく

そのドブ色の、鉛色の、淀む天空から

太陽の光を避けていた亡者たちや魑魅魍魎たちが顔を出す

俺の心に住む魑魅魍魎たちへ話しかける 「遊ぼうよ」

おれをどうしようというのか

いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、

それでも、天空からは透明な細い手が無数に伸びてくる

いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ

もういやだ

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