夕方の曇り空
日が落ちた夕方の曇り空は物悲しい
ドブが天井に有るようで、気が重くなる
さらに小雨が降っていたなら
体の中心が潰されるように重く体がこわばる
そして、靄がかかって先が見えない薄暗い行先は
ヘッドライトの光も吸収してしまうその行先は
沈む心を、重い心を、吸い寄せるような底なしの世界
みんな、みんな、そこに吸い込まれていく
そのドブ色の、鉛色の、淀む天空から
太陽の光を避けていた亡者たちや魑魅魍魎たちが顔を出す
俺の心に住む魑魅魍魎たちへ話しかける 「遊ぼうよ」
おれをどうしようというのか
いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、
それでも、天空からは透明な細い手が無数に伸びてくる
いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ
もういやだ
| 固定リンク | 0
コメント