年の境目は桜
1年は西暦で365日 旧暦では355日
月の数なら 西暦は12か月 旧暦は12~13か月
それは すべて人間が作ったもの それは正月も同じ
でも 本来の年の境目は 桜の開花期ではないか
あの淡いピンク色の花の満開が日本人の季節感の祖
次の桜の開花を目にすることへの思い
それは 海外の人には理解しがたい領域だと思う
菜花草人
1年は西暦で365日 旧暦では355日
月の数なら 西暦は12か月 旧暦は12~13か月
それは すべて人間が作ったもの それは正月も同じ
でも 本来の年の境目は 桜の開花期ではないか
あの淡いピンク色の花の満開が日本人の季節感の祖
次の桜の開花を目にすることへの思い
それは 海外の人には理解しがたい領域だと思う
菜花草人
生まれたての赤ちゃんの言葉は泣くこと
言葉を知らないから 泣き声は必死の言葉
大人になってもそれは同じ
思いをあらわす言葉が見つからないとき
それでも何とか訴えたいのに 伝わらなければ
泣くしかない
菜花草人
1年前の今頃 何を考えていたろう
半年前は 何を思っていただろう
一月前 何を考えていたろう
一週間前は 何を思っていただろう
全部覚えている人はいるのだろうか
おれがそんな人だったら 毎日頭痛だな
菜花草人
虫は灯りに集まってくる 人も同じだ
だから灯りの下には 生活と命がある
遠くに見える 小さな灯りには誰が居るのだろう
どんな暮らしが あるのだろう
母が若いころ その灯りが禁じられたことがあった
それは 二度とあってはならない
菜花草人
人前で泣くのを恥ずかしいと思う日本人は変ですか
見えないところで泣く 日本人は可笑しいですか?
小さく、小さくなって 陰で泣く日本人は面白いですか?
面白いし おかしいし なんか変です
菜花草人
ベッドに腰かけ 手にした箒で窓の外を指す
箒の先には真っ青の空
みどり茂 山の尾根
人家も無く それどころか人口物そのものが無い
私の部屋の窓から見えてきた風景だ
亡き 父 祖父母 曾祖父母も同じ風景を見ていた
変わらない風景 変わらない季節の彩
この静かなる風景こそ 平らかなる世
窓から見える この景色こそがそれだ
菜花草人
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