中国人の慰霊の塔
福島県猪苗代町といえば、福島県の偉人「野口英世博士」の故郷として知られるまです。
ここには太平洋戦争中に中国から強制連行され、同町内の沼倉発電所と三島町の宮下発電所の建設に従事し亡くなられた中国人労働者の方々のために建立された「県中国人殉難烈士慰霊碑」というのがあります。
建立されたのは昭和45年(1970)のため、80年を過ぎ劣化が進んだため令和5年(2023)から修繕が進められていましたが、昨年の令和6年6月に案内板などを含めすべての工事が終了しました。
それを記念し今年で戦後80年の節目と合わせ、その修繕完了記念し植樹祭が18日の日曜日に行われました。
出席者は、福島県日中友好協会会長の遠藤久氏、中国駐新潟総領事館の崔為磊(サイイライ)総領事、日本友好協会副会長の橋本逸男氏(福島県田村市出身)のほか関係者50名ほどになったそうです。
植樹された樹木は、この式典にも参加した中国駐新潟総領事館からの希望で「紅梅」の木を2本植えたそうです。
そして、関係者らが植樹の木と慰霊の塔にに願ったのは
- 日中友好
- 日中不再戦
そして、日本と中国の絆が末永く続くことだったそうです。
わが村にも強制連行され亡くなった朝鮮人労働者の慰霊碑が、ひっそりとその犠牲になった工事現場に存在します。
日本政府としてはこれらについて大っぴらに扱うことはありませんが、民間レベルでは友好の交流と弔いの行事が続けられています。
戦争とは、かならず似たような悲惨な事実が存在すること、国の長には肝に銘じて政治を行ってもらいたいです。
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