いただきますの心
みなさん宴会は必ず「乾杯」の音頭とりがあって始まりますよね
お祝いや送迎会などなどあたりまえのように「かんぱ~い!」ですね
では葬儀の後や法事のようなときはなんていいますか?わたしたちは「けんぱい」といっていました
しかしあるときそこにきていたお坊さんに「けんぱい」を頼んだら大きな声で「わたしはけんぱい反対をしているものです」と言い始めたので列席していた人々は驚いてしまったのです
その理由をまた大声で説法しだしてしまいました。それはこうです
乾杯ならいいです。でもけんぱいという言い方はおかしいです。なぜなら乾杯の反対語は日本語に存在しないからです。そのことは広辞苑を調べても解るはずです。誰がヘンな言い方をはやらせたのか、憤りを感じます。人は生きるために動物や植物の命をいただき生きているんです。だから昔から食事を始める時にすばらしい言葉があるんです
それが「いただきます」なのです
この言葉を大切にしましょう
とのことでした
それだけ言うと「いただきます」と音頭をとり会食が始まりました
それ以来そこにいて聞いていた関係者たちはけんぱいの変わりに「いただきます」という音頭をとるようになりました
皆さんはどう思いますかね?!
「けんぱい」とは広辞苑によるとこうなります。
<「勧杯」の漢字にした場合>
- 他の人に杯をさして酒を勧めること。かんぱい。
<「献杯」の漢字にした場合>
- 敬意を表して、杯(さかずき)を人にさすこと。こんぱい。
と有ります。葬儀等の場合は「献杯」が当てはまり、故人へ冥福と敬意を込め杯をかざし献上することを意味しています。
ですから、わたしの結論としては和尚さんには悪いですが「献杯」のほうが上品であり敬意が感じられて良いと思います。
反対意見もありましょうが、わたしはそう思います。
第一和尚さんの「乾杯の反対語・・無い」という考え方が理解できません。なぜ反対語をとしたのか?仏教での葬儀は神道と違い不浄のことではなく、仏の弟子になることで尊い行為のはずです。
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コメント
とてもいいお言葉ですね~
しかしケンパイというのは初めて聞きました。
どんな意味があるんでしょうか?
投稿: matoi | 2006年2月26日 (日曜日) 18:41
matoiさんへ
文中にも有りますが、献上する意味が有ります
投稿: 玉井人ひろた | 2012年5月20日 (日曜日) 20:02