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2006年4月11日

温暖化係数とは・何?LPGは?

今回は難しいタイトルなので興味のない人には面白くもなんともない話だ。
このブログのデザインを「ウォームピズ」にし、使用してから環境について一度も話をしていないのでじっくりとやってみたいと思う。Img_0693

Img_0729 このフォトはPCなどのほこりを払うエアースプレイである。

その裏側に注目してもらいたい「地球温暖化ガス(HFC-152a)」と赤文字で表示してあるのが見えるはずだ。

「あらら!それじゃこれは環境に悪いガスを使用してるんじゃないか」・・・そうではない

上部の文字には「温暖化係数1/10以下のガスを使用した製品です。」と表記されていた。

そんなにいいガスならどんな名前でどんな係数値を有しているものなのか気になるもの

  • それじゃあ「温暖化係数」とは・・・

温暖化係数
かなり複雑な計算があるようだが単純にいえば使用後に大気中で無害の状態に分解するまでの時間や最終残量などを割合にしたものである。しかしその計算方法も確立していないようで不安が残るもののような気がする。基準値は二酸化炭素の「温暖化係数=1」と言う数字だ

  • そして<HFC-152a>がガスの名前を示していたがその係数値は・・・

そこの表で見るとこのスプレー缶にあった「HFC-152a(1.1-ジフルオロエタン)ガス」は<140>という値であった。これは他のLPG(プロパンガス1200~3000)使用の缶に比べれば説明のように10分の1~20分の1の数字であった。

  • 他にはどんなガスが使われているのか?

一番多いのが<LPG>ご存知プロパンガスである。正式には「液化石油ガス」であるが何種類かのものがある。主なLPGをあげてみよう

<有臭プロパンガス>
一般家庭の台所で都市ガスが使用できないところで使われているガスである。ガス漏れを気づかせるためLPGに人工的な臭いを付けたものだ(LPGはすべて無臭)沸点(気化する温度)もマイナス42℃でどんな気温でも安定した火力(都市ガスの2.2倍)を期待できる

<ブタンガス>
この場合はノルマルブタンガスを指す。このLPGは卓上用のカセットボンベなどで使用している。このガスは沸点(気化する温度)がマイナス0.5℃と高いため冬の氷点下の所では使用ができないが安全性は高くなる

<イソブタンガス>
キャンプ用のかわいいガスコンロなどに使用されている沸点マイナス11.7℃のLPGである

<混合ガス>
これは普通のLPGとブタンとの混合で沸点を調整したものである。100円ライターのガスがそれである

<DME>
このDME(ジメチルエーテルガス)は最近注目のLPGである。ふつうのプロパンガスと同様の性質を持ち自動車、家庭コンロ、などに使え天然ガスが主成分だが硫黄成分がないため環境にも良く国家を挙げて開発中のガスだそうだ。家庭用殺虫剤などで見かけるようになってきている。

共通しているのはみな高圧ガスであることだ。
100円ライターでもその圧力は同じなのでよく見ると中に仕切りがありLPGが二つに分けられているのは「圧力分散処置」であり、そのことからもわかることだ

ガスの環境配慮は専門家に任せことにして、私たちはこの手軽なLPG製品の廃棄に気をつけたいものだ。安全に気を配りガスは完全に抜きたいものだ。ボランティアでごみを拾うとガスが残る100円ライターが必ず捨ててある。マナーは環境だけじゃなく安全にもつながるもの

毎年どこかのごみ焼却炉や収集車でガス缶の破裂による故障が起きている。人身事故がないのが不思議であるくらいだ。それによる故障でごみの回収ができなくなれば困るのは自分たちと思ってもらいたいものだ。

「俺たちだって家族もいるし、怪我をすれば困る」(業者の談)

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コメント

私も愛用してます。
HFC134aと記してありますよ。

投稿: もうぞう | 2006年4月11日 19:40

)もうぞうさん

そのガスは <1・1・1・2-テトラフルオロエタン> というもので温暖化係数は 1300 でした。

私のは<140>でしたが 1300 くらいが普通のようです

どんな影響が出るかが係数からはよく理解できないですよね

投稿: 玉井人 | 2006年4月11日 20:23

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