すっかり影が薄くなった植物
このフォトは「季節の花300」からお借りした画像だが名前を知っているだろうか?
「バナナの木?」と思った人はほぼ正解と言っても良いかもしれない。
なぜなら昔「シーボルト」が「ジャパニーズバナナ」とヨーロッパに紹介したからだ。
答えの植物の名は、<芭蕉(ばしょう)> である
しかし、芭蕉と言えば「水芭蕉」が代表のようになってしまっている
水芭蕉は花が終わり葉っぱが育つと楕円形の1~1.5メートルのものになりそれが「芭蕉」の葉に似ているところから「水辺の芭蕉」となったのである。
もうひとつは庵(いおり)の周りにこの芭蕉の木をたくさん植えたことから「芭蕉庵(ばしょうあん)」と人々が呼ぶようになり自分でも芭蕉と名乗るようになった俳人「松尾芭蕉」が思い浮かぶだろう
どちらもこの「芭蕉」と言う木から名前をもらったのだが芭蕉という植物自体はメジャーになっていないのが現状だろう。
昔この芭蕉の葉っぱがぼろぼろになりながら自軍の旗をたなびかせて戦う勇猛な武士に見えるところから武家屋敷では好んで植えられたそうであるが
影が薄くなって、どこか自分と共通するものを感じてしまうのは少し・・・物悲しい
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