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2006年6月 7日 (水曜日)

リハビリ治療ストップ宣告

前回に書いた「診療報酬改定によるリハビリ治療が機械的にストップ」の記事が現実として身近に現れた

わたしの知人の話である。その人は交通事故により今年から入院後続けてリハビリ治療を受けてきた人である
骨折した足には金属が埋め込まれていて痛みはまだ残り寝返りさえ困難な状態だがゆっくりとではあるがリハビリで足を動かせるまでになってきた。
しかし、普通に歩けるにはまだまだかかるのであるが、一昨日病院から宣告されたそうだ

OOさんのリハビリ治療は150日間なので来月からは受けられませんのでご承知ください

その知人は頭が真っ白になったそうである

少ししてから、腹が立ってきて「こんな状態なのにあと1ヶ月くらいで治るんですか?」と叫んだそうです。
医者の答えは「人によります」であったそうだ。病院としては国の制度だからしょうがないのだがもう少しなにか考えてほしかった彼は「治らなかったら俺はどうしたらいいんだよ、先生」と食い下がったそうですが、冷たく「整骨院にでも行くしかないですかね・・・」だったそうです。
それでは経済的に無理である。これが老人だと介護保険がきくが4~50代には資格がない

制度改定の話は知っていた彼ですがショックはものすごく大きかったのは落胆した顔と言葉にあらわれていた。
わたしには言葉がみつからなかった

しばらく沈黙があり「おれもそのうち言われるんだろうなあ」と独り言のように私が言ったら、
彼が「覚悟しとけよ」と、悲しい顔を私に向けたのが印象的だった。

ほとんどの議員が選挙公約に「医療、福祉」を上げていたはずが・・・

これはなんなんだあ!

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コメント

>これはなんなんだあ!

って、初耳です。
その打ち切り制度の理由は?
保険会社が保険金を

OOさんのリハビリ治療は150日間なので来月からは保険金のお支払いが出来ませんのでご了承ください。

ってならまだわかるが・・・

ほんと、
「覚悟しとけよ!」
って言葉に重みがある。

ではでは (@_@)

投稿: fami | 2006年6月 7日 (水曜日) 22:32

リハビリ=150日
誰が何を基準に決めたんだ!?
リハビリとは完治するまで続ける医療行為、だから期限が決められていること自体がまずおかしい!
こう言うコトは決まって行政がすること…それは答え(ココでは150日と言う期間)ありきで物事を決めること。
公僕とは名ばかり…とても言えませんね…

投稿: hide | 2006年6月 8日 (木曜日) 00:00

)famiさん

これは、小泉総理が推し進める医療報酬改定制度に隠れるように導入されたひどい改革の一つです
ここでいう保険金とは公的なもの、国民健康保険、社会保険のことで、
厚生労働省の社会保険庁が医療保険支払い打ち切りとする制度です

つまり、医療保険停止=治療停止と病院は判断しているようです


)hideさん

決めたのは厚生労働省の医師と患者の会で構成する検討委員会のようです
会は、治癒が確実にわかるのが150~180日の間でそれ以降は現状維持のリハビリがほとんどなので、もっと改良してよいリハビリ治療を要求したのですが
お役人は、150~180日以降は治らない=治らないなら無駄な治療=保険料を出すのは無駄遣い=保険治療停止=お金が出ないなら病院も手を引く

となってしまったようです。
これは、小泉総理の「三方一両損」の政策の過程でできたものです


そんななか、介護保険料の負担も値上がりしそうなのは納得いかないです

投稿: 玉井人 | 2006年6月 8日 (木曜日) 20:37

僅かな年金でしかも介護保険料は天引です。寂しい限です。健康保険料は3割負担です。今年から私達の地域では、老人保険料の補助制度が無くなりました。
障害保険とか、生命保険の特約とかの保険治療費の期間のことですか?

投稿: nanami | 2006年8月23日 (水曜日) 20:55

)nanamiさん

現場サイドではどこをどうやっていいかわからず単に保険治療期間だけに合わせて治療ストップとなるようです

医療福祉、議員さんが必ず言う選挙演説は単なる社交辞令のようになってしまいました

投稿: 玉井人 | 2006年8月23日 (水曜日) 23:07

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