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2006年8月22日 (火曜日)

昭和一桁の女性たち

我が母や妻の母は、昭和一桁の女性である。
15~6歳の多感なころに太平洋戦争を経験し身内を亡くしたり自分自身も機銃掃射、爆弾、焼夷弾を潜り抜けた悲惨な体験もしている世代だ

その性であろうか?たくましいというか大胆というか(ずうずしい)面白い行動や思考がある

缶コーヒーを持つと必ず回すとか、自動ドアが開かないと足に力を入れて踏みなおすとか
思わず「体重で反応するドアは今はねえよ」と突っ込みたくなる。
帽子をかぶっていると反応が鈍いことを知らないのである(教えてもほとんど聞いていない)

トイレに行くときには、入る前からズボンなどを下げながら小走りする姿はすさまじいものだ

数日前、田んぼに白鷺の群れが居たのを見て私は「きれいだなあ、稲の葉を食べるばったも取ってくれるしいい鳥だ」といったのに対し

「あのやろうは、イナゴを全部食っちまいやがる悪りー鳥だ、まったく」と母の言葉。

イナゴの佃煮を作って食べる世代にとっては害獣なのである。(わたしは食べない)

何年か前、列車に乗ったときの話である
座るところが無く立っていたら、若い女性がすっと立ち上がり「どうぞここへ座ってください」と席を母に譲ったのである。
すばらしい行動に私は感心してその女性を見た。
母は丁寧にお辞儀をし「どうもありがとうございます」と礼を言って腰掛けた

いい光景をみて喜んでいた私だった。
降りるときに「よかたね」と声をかけたら、母の一言に驚愕した

「あの女、席なんか譲って生意気だなあ!」

おいおい、なんなんだよ・・昭和一桁女の強いプライドにあきれ果ててしまった

この人たち、なぜか病院に行くとしおらしく「どこも丈夫なところが無くて困ってしまう」と急に病人になってしまうから面白い

「元気そのもじゃねえかよっ!」と言いたくなる。
男はそんなに起用じゃないなあと思うことしきりである

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コメント

こんばんわ♪
スミマセン、笑わせてもらいました。(^o^)
あの悲惨な戦争を生き延びる為には、そのくらい逞しくないと生き延びられなかったのかもしれませんね。

スカイピアあだたらの写真を拝見しました。
あの機関車は今も走っているようですが、乗ってみたいです♪
会津への旅・・・そのうちに行ってみたいと思ってます。

投稿: コデマリ | 2006年8月22日 (火曜日) 18:11

玉井人さんの観察力に脱帽!

投稿: もうぞう | 2006年8月22日 (火曜日) 20:10

)コデマリさん

今でも元気に走ってますよ。1回(大人)300円です
会津は名所が多いですからゆっくり時間をとっておいでください


)もうぞうさん

日常茶飯事のことなので意識して観察しなくてもよく見られます
いいのか悪いのかは別としてですけどね

投稿: 玉井人 | 2006年8月22日 (火曜日) 20:39

痛ッ!。でも私、3歳若いから、外れてますよね?
明日は、目医者?耳医者?どっちに行きましょうかね。(*^_^*)。

投稿: nanami | 2006年8月22日 (火曜日) 22:12

)nanamiさん

人によりますから大丈夫ですよ

投稿: 玉井人 | 2006年8月22日 (火曜日) 22:36

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