江戸を守った人々
私が時代劇好きなのは先刻記事にしたとおりであるので、そんなやつの話がまた続いていると思っていただきたい
江戸の治安は町奉行というのが受け持っていた。北に一人、南に一人、月替わりで役目をやっていた。
この人は今で言う、東京都知事に一番近いかもしれない
「大岡越前」の街づくりの手腕は有名だ。それと幕府の倹約令に逆らってわざと芝居見物などをして江戸っ子の喝采を浴びた「遠山奉行」も金さんで有名な実在の人物である
ただ違うのは、テレビでやる白砂での裁きの場面で実際にやっていたのは三百石どりの「与力」という人たちで今で言う「警視庁長官と裁判官兼務」の人たちである
しかし、この「与力」の人たちは事件の捜査や、取り締まりはやらないのである
時代劇で十手を持ち太刀ち回りをするのは、その下の「同心」といわれる人で三十俵二人ぶちの給料であるので「さんぴん」とか言われた最下級武士である。
この人たちが多く住んでいた地名から「八丁堀」とも言われているのをよく劇中で見ると思う。
銭形平次などの「目明し」と呼ばれる人は「同心」が自分の金で雇った使用人である
そのため金に不自由して賄ろ(わいろ)というのは当然のようにもらっていたし、領収書もきちんと渡していたから面白い
安い金で24時間治安を預かっていた「同心」にはそのほかにも認められたものがたくさんあった。
夜の見回りが終わり、帰宅前に「ひとっ風呂」は最高であるが大きな湯やを一人では入れたらもっとうれしい。
江戸の女性は午前中まったく入浴する習慣が無かっため、その空いている「女湯」に朝だけ「同心」はそこに入ることが許されていたのである
お分かりだろうか?昨日の答えは
刀掛けが置いてあったのは「同心」が刀を置いて入浴するからだったのである
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コメント
ふむふむ、なるほど。
しかしいろいろご存じですな~
投稿: もうぞう | 2006年8月 5日 19:56
こんばんわ。
へぇ~、色々と、お詳しいですね。
頭が下がります。
投稿: H・K | 2006年8月 5日 20:02
こんばんわ~♪
この江戸の警察事情、へぇ~へぇ~へぇ~でした!!!
時代劇好きと仰るだけあって、すごくお詳しいですね!
こういうことをご存知で時代劇を見ると、「おいおい違うだろ~」という場面にも出くわすのではありませんか?^^;
アクセス解析が急について見てみましたが、まだ見かたと使い方(どういうふうに生かすべきか?)がよくわからない私です。
でも英語圏からのアクセスとかもあって面白いです♪
私のは訪問人数が少ないので、思い切った事が書けると変な自信を持ちました。(^^ゞ
投稿: コデマリ | 2006年8月 5日 21:59
)もうぞうさん
ありがとうございます。こいうの好きなんですよねえ
)H.Kさん
こういうのは少しマニアックですね。
)コデマリさん
間違いは本当に見つかります。水戸黄門が茶屋でお茶を飲むなんてありえない、お茶を庶民が飲みだしたのは明治時代とか、
大阪の団小屋であるはずの無い串団子を食べる主人公、串団子は江戸にしかなかった、とかね
投稿: 玉井人 | 2006年8月 5日 22:41
叉、叉、お邪魔します。
江戸の女性は、朝風呂には入らなかったのですか?。それで夜回りの同心が、(夜通しではないでしょうが)入ったわけですか。へぇー
同心さんは、今で言う、刑事さん?それとも、交番のお巡りさん?どちらなのでしょう?
投稿: nanami | 2006年8月 6日 23:12
)nanamiさん
同心は刑事とおまわりさん兼務ですね
大変な職業だったようですね
投稿: 玉井人 | 2006年8月 7日 08:24