コンセントでインターネット（?！?）

総務省の電波監理審議会などではＰＬＣ（電力線搬送通信）機器の開発を容認することを始めて発表した。
そんなニュースが流されたが「それはなんだべ？」というのが始めに浮かんだことである

ＰＬＣとは、いままでインターネットのデータ通信は電話の回線で行われてきたが、それを電気の配線を利用して行うと言うものなのである。
つまり、家庭の電気のコンセントに差し込むだけでネット通信ができてしまうので、コンセントがある部屋なら電話のジャックがなくてもインターネットができるシステムなのだ
速度も理論上最高２００Ｍというかなり高速のブロードバンドになるらしいのだ（専門家は２Ｍだとも言ってる）

無線ＬＡＮを持っていないわたしのようなオーナーにとってはとってもありがたいものだと単純に喜んだのだが、
ところがこのシステムは非常に多くの問題を抱えていることが調べたら判ったのである

ＰＬＣの配置図は次のＵＲＬで見ていただくとだいたいのようすがわかるのだが
http://www.plc-j.org/plc_applications.htmいたって問題はなさそうに見えるものだ

問題は電線にネット通信の膨大な信号を送ると送電線からは激しく電磁波が漏れ出しそれが緊急無線の消防無線、警察無線、航空無線、ラジオなどに妨害を与えるらしいのだ
特に影響が大きいのは、遠くまで届くため短波を使っている漁業無線は救助などの無線が通じなくなるそうだ。
同じ理由で感度の高い受信機で微弱電波を拾うことがおおいアマチュア無線協会は「反対署名活動」を繰り広げている。
災害時のアマ無線は毎回大変な活躍をしているのでみな激怒しているようだ。

ところが、その一番怒っているアマ無線の協会本部がＰＬＣ開発を認めたので国が動いたらしい。この一部の役員は「裏切り者」となりつつあるようだ。

ヨーロッパでは許可れているようだが電線がみな地下にあるので影響がほとんど無いそうである

アメリカでも許可されているが「軍事施設」がある付近は基本的に許されていないそうである

メーカーは、新しいＰＬＣモデムやシステムがかなり進んでいるようだが、無線ＬＡＮが普及しているし、問題のハードルが高いので普及はしないだろうと言うのが大方の専門家の見方のようだ

しかし、日本の技術開発のスピードはすごいものがあるので近いうちに市場に出るかもしれない気がする