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2006年9月18日 (月曜日)

肩透かし?「日本野鳥の会」

林野庁関東森林管理局によるブナ林の違法大量伐採が問題になったのは昨年だったろうか?、あのニュースは大変だった
地元の会津只見町、檜枝岐村などが中心になり、日本野鳥の会、福島県が猛抗議をしてその結果として林野庁関東森林管理局は謝罪を示しこれからこんなことをやらないことを約束したものだったImg_0528

ところが今度は、抗議したほうの桧枝岐村が違法伐採をしてしまったようだ。

場所は、「日光国立公園内、尾瀬の御池地区」通称「ブナ平」と言われるところの自然林を幅0.9m.距離1.9km.にわたる長い面積である
それは遊歩道を作るため村に依頼された測量会社がじゃまなブナや笹を伐採したものだったそうだが、
そのことを環境省に無許可で行ってしまったらしい。

 

これを見つけたのはまたしても「日本野鳥の会」によるものだった。
同会によれば、伐採されたのはブナ、笹、クロモジ、オオカメノキなどの貴重な木が50本はあったと言うことだ。

村はこの測量に関し<会津森林管理署南会津支署>と<県南会津農林事務所>には届出をした。(農林水産省の機関)

しかし、ここは国立公園なので環境省にも届け出をしなければならなかったが出していなかった(つまり忘れた?知らなかった?)そうだ。

これに対し環境省は「これは違法である」として厳重注意を村に行った

「ちょっと待った!環境省さん」
それでは「これからは、届けを忘れないように作業してください」で終わりということかな?

発見し訴えた「日本野鳥の会」の皆さんはそんな役所の手続きの話はしていないのに、論点がずれていないだろうか?

自然を保護する区域で人工的に伐採されたことへの抗議と指摘が目的だったのに、まったく肩透かしの対応ではないだろうか?
わたしには、新聞の紙面からそういうふうにしか感じ取られたが、
国としては書類さえ出すところに出せばいいという考えなのだろうか?

これでは、指摘した「日本野鳥の会」は立つ手がない。
違うかな?

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コメント

たしかに、伐採行為そのものが問題というより、手続きを怠ったことの「違法性」を問題にしている感じですね。伐採行為そのものは、これから調査しないとわからないと思うので、環境省の担当者は、もう少し慎重な発表にすればよかったのかもしれないです。

投稿: じん | 2006年9月19日 (火曜日) 06:05

)じんさん

只見のブナ林のときもそうですが、環境省の発言力はかなり弱い気がしますね。
農林水産省との連携が不可欠な自然保護なのですが、うまくいっていないようですね。
届出だけに関していえば、自動的に環境省に連絡が行くようにしないと、これからの自然保護政策もうまくいかないと思いませんか?

投稿: 玉井人 | 2006年9月19日 (火曜日) 11:29

まったくですね~
日本野鳥の会は活躍してるんですね~

所で写真は、イチイでしょうか?

投稿: もうぞう | 2006年9月19日 (火曜日) 19:43

)もうぞうさん

「福島野鳥の会」は村を相手取って訴訟を起こす構えのようです

フォトはそのとおり「いちい」です

投稿: 玉井人 | 2006年9月19日 (火曜日) 20:57

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