ジャガイモ調書~その2(呼び名)
ジャガイモの呼び名は我が地域では、「かんぷら」または「かんぽら」と言うのが一般的なのだ
しかし、亡き父親がときどき言っていたのが「じゃがたら芋」と言う呼び名である。
冗談が好きな人だったのでふざけた言い回しをしているのだろうと最近まで思っていたのだが・・・
まんざらそうでもないことが最近偶然に本を見ているうちにわかったのである。
そこであちこち調べたりしたら、
ジャガイモの呼び名と由来にいろんなものがあることが判った。
なかなか由来なども面白いものが多かった。
各地域で、もっと別な呼び方もあるだろうがここに羅列してみた
まずはこれだろうか・・・
<じゃがいも>
- 昔、この芋は「ジャカルタ」から渡来したので「ジャカルタ芋」と呼ばれそれが「じゃがたら芋」と言われるようになり普及して「じゃがいも」となった
<馬鈴薯>
- 芋の形が馬の首にぶら下げられていた鈴に似ているところから名付けられた中国での名称をそのまま日本で引用した。(だから中国でもまったく同じ文字です)
<きんかいも>
- 地方により「はげ頭」のことを形状に似ているところから「金柑頭(きんかんあたま)」と呼ぶらしく、この芋も同じ形をしているところから「金柑芋(きんかんいも)」と呼ぶようになりそれが転じて「きんかいも」となった
<にどいも・さんどいも>
- 場所によってではあるが一年に、2度(または3度)の収穫がえらることから
<なんきんいも>
- 文字通り中国の南京(なんきん)でよく作られていたからのようだ
<お助け芋>
- 日本中あちこちの飢饉(ききん)の時にこれが作付けられ人々を飢えから助けたから
<善太夫芋>、<清太夫芋>
- これは「お助け芋」と同じ理由なのだが、こちらの名前はそのときに芋の作付けを奨励し人々を救ったそのときの代官に感謝と尊敬をこめ、その人物名を芋につけたもの
つまり、父が言っていた「じゃがたらいも」とは「じゃがいも」の以前の呼び名だったのである。
「ふざけている」とは、失礼をしたものだ。いまさら遅いが頭を下げたいと思う
さて、他にはどんな呼び名があるのだろうか?
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