危険運転致死傷罪の欠陥
危険運転致死傷罪(懲役20年以下)は、悪質な交通事故を起こしたものでも今までは「業務上過失致死罪(懲役5年以下)」しか適用されず、「これでは窃盗罪より軽い処罰になる」の意見からできたものであることは知られているはずだ。
今年、起きたある交通死亡事故の実例である
女子高校生が自転車で走行中、後ろから100キロ以上の猛スピードできた大型バイクに追突され、女子高生は「即死」
バイクの男性も怪我をして救急車で運ばれたが、一命は取り留めた後日、男性の両親が女子高生の家に謝罪に来てその男性が飲酒運転だったことが判明した。
しかし、この死亡事故は「業務上過失致死として処理されたのである
なぜ、「危険運転致死傷罪」が適用されなかったか?
最大の原因
- 危険運転致死傷罪は、4輪自動車以上が対象で今回のような自動2輪車には適用されない
そして、事故現場での警察官の対応と処置
- 女子高生は即死と判断し放置
- 男性は息があったので人命優先で救急車に乗せた
- そのときに飲酒していたかを調べなかった。
- 病院に飲酒の確認もしなかった
女子高生の父親が後に病院に「酒を飲んでいたか覚えていないか」を聞きに行ったそうですが「病院は患者のプライバシーを外部に話せない規定になっている」と言われ門前払いだったそうだ。
ひどい話である。
「つまり今の法律では、浴びるように酒を飲み、泥酔いで大型バイク(1200ccを越すものもある)を運転し10人以上も殺しても危険運転致死傷罪は適用されず約2~3年くらいの懲役刑で済んでしまうんですよ」
こうやりきれない怒りと悲しさを秘めながら、カメラの前で話した女子高生の父親の言葉が印象的だった
自転車にぶつけられ死亡する事故が全国的に増えているので、今年から自転車の違反取りしまりを強化することを発表した国だが、片方ではこんな欠陥の法が作られている
これを許可した総理はもういなし、立法府の議員さんたちどうしてくれるの?
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コメント
ほう、それはひどい話ですね。
早速法改正をするべきでしょうね。
投稿: もうぞう | 2006年10月 2日 (月曜日) 17:09
)もうぞうさん
わたしもその話しを聞いて「そんなばかな」と思い法律の内容を見たら、その通りだったので驚きました。
投稿: 玉井人 | 2006年10月 2日 (月曜日) 17:13
こんばんわ。
「文章」、読まさせていただきました。
なるほどね~、それはあまりにも、酷いですね。
もっと、「法律変更」をして、より厳しい刑罰を与えて欲しいですね。
投稿: H・K | 2006年10月 2日 (月曜日) 21:37
nanamiです
先日はお出で頂いて有難う御座いました。
何時もお邪魔して見せて頂いてますが、難しいことが多くて・・。今日は、私も運転をするので(お酒は、飲めません)貰い事故をしないように注意してますが、怖いです。
車の中ですと傍目では飲酒しているとか酒気おびとかは見極めがつきませんものね。
お酒を飲んで車に乗った時点で摑まえて、重い罰則を課せて貰いたいですね。犠牲者を出さないためにですね。
投稿: nanami | 2006年10月 2日 (月曜日) 22:34
)H.Kさん
理由が二輪車の事故は4輪車より少ないからのようです。
多い少ないの問題じゃないと思いますがねえ。
法改正は、どうなりますかねえ
)nanamiさん
取り締まり強化と言って、こんな法では「現場の様子がわからないのでは?」と思いたくなります。
もし、自分が被害を受けたらやりきれないですよね
投稿: 玉井人 | 2006年10月 3日 (火曜日) 15:55