寒冷地と暖機運転
今月とどいたJAFの月刊誌に「暖機運転は不要」というコラムが掲載されていた。
書いたのはJAFの委員で、モータージャーナリストのいわばその業界専門家となる方だ。
地球資源を守るには暖機運転での化石燃料の浪費は間違いなくよくないことである。
記事の内容にも昔の(今から20年~30年前)の自動車は暖気運手の意味があったが印の車には必要が無いことであると書かれてあった。
まさにその通りである。
そこまでは良かったのだが、寒冷地についての記述になったらその内容にあきれてしまった。
寒冷地の方は、「フロントガラスが凍結するから暖機運転は必要だ」そう言うそうですが、今は良い解凍スプレーがあるし毛布や専用のカバーをガラスにしていればなんでもないことですから、暖機運転は不要です。
フロントを削るものも売っていますし
そんな内容であった
これを見た寒冷地で朝低温時に出勤する人たちが見たら私を含め
「こいつ寒冷地の朝を走ったことがまったく無いやつだよ」
そう思ったはずだ。
実際にコラムを見せたら女性である妻でもあきれて「この人なんにも知らないんでしょう、きっと」と、大笑いをしてしまった。
寒冷地にすまない人には理解できないかもしれない寒冷地のあさを説明しよう、
暖機運転をせず発進したらこうなるのだ
- フロントカバーを外し走り出した瞬間に凍結が始まり前が見えなくなる
- 毛布ならフロントガラスからはがれないし、はがれても繊維がこびりついて前が見えない
- 解氷剤をスプレーし走り出しワイパーを動かすと激しく凍結が始まる
- ウォッシャー液を出したら凍結して前が見えなくなる
- 凍ってしまったフロントガラスは金属のものでないと削れない硬さでそれを使ったらガラスは傷だらけになってしまう
つまりだ暖機運転である程度フロントガラスを暖めておかないと走り出してから<再凍結>という現象がおきるのである。
この際凍結で事故がおき死者が出ているのである。
以上の様な経験をまったく無いことがこのジャーナリストの文章から容易に読み取れた。
最後にはあきれより、腹さえ立ってきた今月号であった。
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コメント
当地はさほど冷え込まないので、再凍結は滅多にないが、冷え込みの厳しい時は、その通りですね。
講談師見てきたような嘘を言い!
投稿: もうぞう | 2007年1月19日 19:48
夜勤から帰るときガラスがびっしり白くなったのでスプレーでいったん溶かして出ました。もちろんエンジンかけて室内を暖めたことは言うまでもありません。
スプレーを使うとなんと内部が白く曇ったからです!
さてさて評論家、コラムニスト、アナリスト・・・・
全部の方がというわけでは無いでしょうが、現状を知らないで能書きをこいているケースが多いので注意!だまされないような知恵を見につけないと!
投稿: Racexp | 2007年1月19日 21:01
)もうぞうさん
JAFに意見を出してやりましたところ、「われわれも寒冷地での御指摘の現象を把握しております。
文章に説明不足がありましたことをお詫び申し上げます」
というような内容の答が返ってきました。
ジャーナリストも寒冷地での生活経験はまったくないのがわかりました。
この人、雪道の運転の仕方を北国で指導したりしているそうです
なんとも、なんとも困ったものです。
)Racexpさん
そう思いますよねえ
返答内容では、このジャーナリスト長野、北海道、外国などで雪道走行の指導をしたりしているとのことです。
しかし、われわれのように気温が上がる前の出勤時間帯の経験はまったく無いようなのでこんなことが書けたようです。
あきれたものです
投稿: 玉井人 | 2007年1月20日 08:13
寒い地域では“再凍結”なんてあるんですか。
知りませんでした…
JAFの月刊誌で紹介されては、
誰でも信じてしまいますよね。
あぶないあぶない。。。
投稿: hide | 2007年1月20日 22:01
)hideさん
車の表面の気温はドライアイス並みといっても良いくらいに冷たくなっています、それが走り出しまた寒風で下がりますから一瞬に凍ります。
氷の結晶が特殊カメラの映像のように広がっていくのが見れますよ。
投稿: 玉井人 | 2007年1月20日 22:10