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2007年2月28日 (水曜日)

結核(けっかく)増加中?!

小さいとき嫌な事の一つに「BCG注射」があった。子供心に「BCG番痛い注射」が焼き付けられたものである。
これは、結核(TB)による死亡率が高かったころにできた予防制度である

その結核(TB)も良い抗生剤が開発され「過去の病気」となっている・・・・と、思っていたのだが現在はもっと深刻な状態に変化しつつあることが報道によってわかった。

多剤耐性結核菌(MDR-TB)」という新たな結核菌が現れWHO(世界保健機構)を中心に世界各国で警戒を強めているそうなのだ。

これはどういうものかというと、読んで字のごとく多くの種類(10種類以上)がある結核用の抗生剤に対し耐性力、つまり効かないのが複数ある菌のことをいうものだ。

特に100%の効き目といわれてきた「イソニアジド」と「リファンピシン」を含め3種類以上効果が無い(治療不可能)ものなどを指して「超多剤耐性結核菌」とも言うようである。

ところがもっと恐ろしいのはもっと毒性が強い「超薬剤耐性結核菌(XDR-TB)」といのが確認されているそうで、こちらは治療抗生剤がまったく無いものだそうだ。

現在日本にいる結核患者900万人、その内死者200万人だそうである
MDRXDRも現在の日本でも確認されているそうであるから驚きである。

結核菌とは一度感染すると発症しなくても30年、40年、50年とその感染者が生きている限り何十年も体内で生き続けるすごい菌なのである

若いときに感染して押さえ込んでいた結核菌が、年をとり免疫力が弱って突然増殖発症する高齢者が現在現れているそうである。

最新医療では「DNAワクチン」というのが開発されて実用化に向けているそうである
それと、抗生剤を組み合わせるとかなりの治療が可能となるらしいがまだ認可がされていないそうだ

私にとって結核(肺結核)は因縁深いもので、
祖母、叔父(3人)、伯母(3人)、すべてが結核によって若い命を亡くしているのだ。
皆、私が生まれる前なので一番近い肉親の顔を私はまったく知らない。

痛かったBCGが子供の時10年しか効かないのも驚いたが、結核菌が抗生剤によってさらに進化し始めていることに人一倍恐怖を感じるものだ。

病院に行って風邪薬をもらって飲んでも、ひどい咳が2週間以上続く場合は「要注意!」だそうでだ。

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コメント

ああ、BCGって久々に聞きました。そうそう、すごく痛くて陽性だったらいいのにと思いながら、陰性で通し、いつも腕に注射されていました。よく昔は結核というとゴホゴホして隔離されたり大変な病気であることを本なので知っていましたが、幸い周囲にその病気になった人はいませんでしたので恐さを余り感じていませんでした。
玉井人さんみたいに若くして亡くなった親族が何人かいると恐怖があるでしょうね。確かに昔の病気という感じでしたが、この頃老人施設などで罹患した記事を見て驚いています。玉井人さんの記事を読んだら急に恐くなりました。

投稿: ミッチ | 2007年2月28日 (水曜日) 20:56

)ミッチさん

ツベリクリン検査は現在やっていないようで、もっとすぐ判る検査があるそうです。

しかし、ウイルスというのはすごいですね。
年数を経て抗生剤に抵抗力ができるなんてね。
さらに進化する可能性があるということですよね

HIV患者がMDRに感染すると20日以内くらいですべての人が死亡しているそうです
 

投稿: 玉井人 | 2007年2月28日 (水曜日) 21:24

こんにちは、玉井人さん。
薬剤に耐性のある結核菌、怖いですね~~。
家は主人以外は皆陽転しています。
聞いていて、ぞぞとしました。
別に陽転していても、発病したことはないのですが、玉井人さんの仰る、感染者とは、陽転の人も指すのですよね??
その辺が、よく分かっていないわたしですが・・・・。
結核菌はその感染者が生きている間中生きている、何十年でもというのは、怖いですね。
それから、もしよかったら、玉井人さん、下のアドレスに連絡を頂けないでしょうか。

投稿: 浜辺の月 | 2007年3月 2日 (金曜日) 10:04

)浜辺の月さん

まったく厄介なウイルスですよねえ
恐ろしい限りです
 

投稿: 玉井人 | 2007年3月 2日 (金曜日) 13:27

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