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2007年3月 3日

「がばいばあちゃん」

流行の本は、まず買わない私なのだが島田洋七さんが書いてベストセラーになった「がばいばあちゃん」をなんとなく今回買ってみた。

Photo_5 読み始まったらこれが面白い。
年代背景もそんなに離れていないし私の母とその親である祖母の人生とダブルことが多くて登場してくる人々の思いがよく判り
読んでるうちに涙が出るものだった。

あまりに読みながら泣けるので、誰にも会わない車の中などで一人泣きながら読んでいる。

私の祖母も若くして夫に先立たれ(戦死)終戦の混乱期を義理の父母と4人の子供(もっといたが小さいとき死亡)をかかえ、ひたすら働いた人だった。

母も一番上なので同じ仕事をさせられていたので、その点でも洋七さんの母親と似ていた。

貧乏を絵に描いたような家に驚く洋七少年のことがあるが、母が嫁いできたときの我が家も、屋根は草が生え崩れ落ち床はあちこちが抜けたそれはそれはひどい家だったそうだ。

「貧乏者は馬鹿にされないように勉強だけはちゃんとやれ」がわたしの母の口癖だ。(だからわたしは学校が嫌いになった)

「がばいばあちゃん」が洋七少年に「貧乏人は笑顔であいさつだけはしろ」と言っていたのもどこか似た「貧乏でもプライドを持ていろ」と言うような思いが感じられた。

「貧乏」「お金が無い」これは私の幼いころのトラウマでもある。

それだけに、この本はわたしにとってリアリティーのすごさがまったく違うのである。
今、3冊目に入ったがやはり泣けて泣けてしょうがない。

たまに大声で泣き出したりしまったりするので絶対一人でしか恥ずかしくて読めない。
こんな感動した本は始めてである。「売れるわけだ」と納得

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コメント

聞いたことのあるタイトルだと思ったら、先日TVでやってましたね。
私は見ませんでしたが・・・・
昔はこんな母親が多くいたのでしょうね。

投稿: もうぞう | 2007年3月 3日 20:08

)もうぞうさん

「佐賀のがばいばあちゃん」は6年も前に出版されたものなんですが口コミで売れ出しTVで取り上げられたようですね

非常に感動のおばあちゃんと孫(洋七少年)の話ですよ

投稿: 玉井人 | 2007年3月 3日 21:51

私も、感激して読みました。
こんな時代もあったんですね。

多分、今若者は、共感できる世代とは、違った読み方をしているのだろうという気もします。

生き方に、哲学や宗教を感じました。

投稿: ぜん | 2007年3月 3日 22:28

)ぜんさん

読んでいましたか、
本当に現代の子供たちはどう思うのでしょうね。
本当の貧乏も、まったく明かりの無い夜も知らない子供たちに理解できるのでしょうかねえ

投稿: 玉井人 | 2007年3月 3日 22:46

そりゃあ私も読まなくちゃいけませんね。
3冊目ってシリーズで出ているのですか?
テレビでは洋七さんが色々言ってましたね。
年寄りを尊敬できる子供は良い子に育つのでしょう。私?尊敬される年寄りになれるかなあ~?

投稿: nanami | 2007年3月 4日 00:26

)nanamiさん

最初のが「佐賀のがばいばあちゃん」です。
2作目が「笑顔で生きんしゃい」
3作目が「幸せのトランク」
4作目が「かあちゃんに会いたい」

これが単行本のシリーズで、そのほかに「めざせ甲子園」ともう一つ、二つありますが、最初の作のを詳しくしたものなので重複したところが多いです。

それでも泣けますよ。

投稿: 玉井人 | 2007年3月 4日 09:34

ここ1・2年 図書館通いが 始まり
面白そうな本を探して読んでいます。
サラリーマン時代は とんと本から遠ざかって
いたのが・・
面白い本に出会うのが楽しみです。

早速読みます・・・
図書館 4人の 予約待ちです。
テレビでやったのなら こうなってしまう
1・2ヵ月後には読めるかも・・・

投稿: aonami | 2007年3月 5日 15:15

)aonamiさん

通販でも品切れ状態ですね。
ただ蔵版されたのが大きな書店ではそろいだしたので買ってしまいました。
今、4冊目です。泣きながら読んでます。

投稿: 玉井人 | 2007年3月 5日 17:17

こんばんは、玉井人さん。
先日はありがとうございました。
ところで、「がばいばあちゃん」ですか。
名前だけは知っていたのですが、そういう本なのですね。
近頃、読んでみたくなった本が色々出てきました。
「がばいばあちゃん」も読んでみたいですね。
わたしは、あまり読書をたくさんする人ではないのですが、ブログお友達の読んだ本で、何冊か気になる本があります。
「がばいばあちゃん」も、なるべく時間を作って読んでみたいです。
紹介をありがとうございました。

投稿: 浜辺の月 | 2007年3月 5日 22:19

あ~この本、読んでないけど知ってます。
基本的にベストセラー好きとしては、
もう読まなきゃいられませんね。
近日中に購入してきますよぉ^^v
楽しみだぁ。

投稿: hide | 2007年3月 5日 22:53

)浜辺の月さん

こちらこそありがとうございました。
「がばいばあちゃん」はシリーズ化したものやドラマ化した本などいろんなのがありますから、まず最初に出た、「佐賀のがばいばあちゃん」は必ず読んだほうが良いです
 
 
)hideさん

ほんとに面白いですよ、タイトルは「がばいばあちゃん」ですがばあちゃんのことが一番多く書かれてあるのは第2作めの「笑顔で生きんしゃい」になってますよ。

投稿: 玉井人 | 2007年3月 6日 08:23

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受信: 2007年3月 5日 16:37

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島田洋七著『佐賀のがばいばあちゃん』徳間文庫、を読みました。 お金がないから不幸、みんなそんな感じを持っているのではないでしょうか? 今の日本は、「拝金主義」で、お金がすべての幸福を約束するかのように思っているように感じます。 そんな世の中に、お金がなくても、明るく生きていくことができる、そんなことを示してくれる本があります。 島田洋七さんの書いた本書です。 おもしろい本です。 著者が漫才師�... [続きを読む]

受信: 2007年3月 5日 22:50

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