まだ認識が低いセクハラ
福島県内のある小学校の校長が同校に勤務する3人の女性教職員から「セクハラ行為をされた」として訴えられた。
調査によれば平成16年から今年平成19年の3月まで勤務中に体に触れるなどの行為をし続けたとのことである。
3人の女性教員は我慢していたがこの校長の異動が決まったのを機に関係者に相談して教育委員会に訴えたそうだ。
校長本人もすべて認めているらしい。
この記事だけ読めば「自分の優位な立場をして長いあいだ性的嫌がらせをしたひどい校長だ」、
「そんなスケベエはやめさせろ」と、ほとんどの人が思うことだろう。
「そう思った男性諸君、そんな考えかたや低い認識ではあなたも訴えられますよ」
訴えられた校長が新聞社のインタビューで語った言葉である
「わたしは信頼関係のもと、励ましのつもりで触れたことはあったかもしれないが、
性的な感情はまったくなかった」
このように話していたそうである。
これは、教育者というよりもセクハラの認識があまりにも女性側と男性側の認識の差やずれが生じてしまっていることの現われだろう。
「セクシャルハラスメント」とは性的な行為の有無、接触の有無にかかわらず「気分を害する異性からのすべての長期行為」に現在は定着していることを男性諸君は頭に入れてかなければならない。
極端に言えば、女性が嫌だと思えばすべて「セクハラ」で訴えられる可能性があるのだ。
この校長もそれを頭に入れておけば、こんなことにはならなかった・・かも?・・知れないのである。
と言って、過剰にこちらが反応した態度をとればかえって「スケベエオヤジ」に見えてしまうから困りものである。
「あなたのその行為、言葉、しぐさ態度、癖、・・訴えられない自信がありますか?」
「おらは、どうだべ?!」である。
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コメント
私、そのような境遇にないので分かりませんが。。
ま~電車内での痴漢もそうですが、なんでそんなリスクを犯してまでやりたいのかね~
もっとも校長は、そうは思っていなかったということですね。
それにしても、「性的な感情は全くなかった」とは、これまた失礼な話じゃないですか??
投稿: もうぞう | 2007年5月16日 (水曜日) 20:07
)もうぞうさん
確かに、まったくなければ訴えられるほどに嫌がられ無いような気もしますね。
投稿: 玉井人 | 2007年5月16日 (水曜日) 20:33
この問題が難しいのは、“こちら(男性側)がどう思ってその行為をしていたか”は問題ではなく“その行為を受けていた側(女性側)がどう感じていたかが問題だ”という点、そしてその相手には大きな“個人差”があるということにあることだと思います。職場の中でも同じメンバーで気心が知れてくると相手に対する異性としての意識が希薄になってきたり、反則ギリギリのドキッとするような言動が多くなってきたりしてくるような気がします。相手の立場になって考えることの出来ない人、女性は幾つになったも女性であるということを認識できない人は加害者になる可能性がありですね。といいながら自分もこのような機会にはたして問題は無かったのか思い返してみるとしましょう。
投稿: koji | 2007年5月17日 (木曜日) 08:13
)kojiさん
そうなんですよね。相手の心がわからないだけに難しいですし考えなければならないですね
投稿: 玉井人 | 2007年5月17日 (木曜日) 08:25