福島の「花見山」が星の名前になった
もしも、自分の地域の名所が星の名前になったらそれはとても楽しいことだ。
それが現実になったのである。
福島市にある「東北の桃源郷、花見山」が星の名前につけられたのだ。
「hanamiyama」、これが認定された星の名前の文字である
今回のこの命名の経緯がちょっと複雑で面白い
新しい星(小惑星など)を見つけるとその星の命名は発見者の権利になることは御存知の通りだ。
それが福島県の人であれば「なるほど」とうなずけるネーミングなのだが、今回見つけられた小惑星「hanamiyama」の発見者はなんと福島県の人ではなく、四国は高知県高知市のアマチュア天文家「関勉さん」という方なのである。
その高知市の関さんがなぜ東北の福島県、花見山とつながるのか・・・
時はさかのぼること17年前の平成2年高知市の関勉さんは火星と木星の間にあって、太陽の周りを3.7年ほどかかって一周する小惑星を発見したのである
そこで、関さんは「名前をどうしよう」ということになり、相談のため福島県須賀川市に住む同じ天文学会の「佐藤裕久さん」に連絡を取ることになるのだ。
連絡を受けたその佐藤さんも悩み、以前から親交のある福島市のアマチュア天文学家の「大野裕明さん」に相談したのだ。
ここでやっと、花見山のある福島市にたどり着くのである。
福島市は市制100周年を迎えるところだったので、福島市で今観光の目玉である「花見山」を星の名前にすることを思い立ち、大野さんは花見山の持ち主「阿部さん」と惑星発見者の「関さん」の許可を得て「hanamiyama」を国際天文学連合に申請したのであった。
そしてめでたく、今年2007.6.22に承認されたのだ
結果として、
小惑星発見者=関 勉さん
惑星命名者 =大野裕明さん
と、なったのである。
大野さんは別の星でも「abukumado」として、福島県田村市の「あぶくま洞(東洋最大の鍾乳洞)」の名前を申請中で、それも認められると夜空に「花見山」と「あぶくま洞」の星が光ることになるわけだ。
七夕が近いこの時期にとても似合った話題ニュースである
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コメント
そのような経緯があったのですか。
新聞の見出しで 花見山の名前がついたということはわかっていましたが・・・
欲を言えば 福島県人が 発見者だと
もっと良かったが・・・
でも 良いことです。
花見山は 福島を代表する お花のお山になってしまったのですねぇ。
投稿: aonami | 2007年6月25日 (月曜日) 12:56
玉井人さん、こんにちは。
高知で見つけられた小惑星、そんなわけで福島の“花見山”にたどり着いたんですね。
6月22日は夏至、キャンドルナイトそして私の誕生日でもあります。なんかご縁を感じましたよ。
小惑星「hanamiyama」を忘れることはないでしょう。
投稿: いっこんま | 2007年6月25日 (月曜日) 15:01
)aonamiさん
そうですねえ、福島県人だったら最高でしたね。
逆に他県地名が付く可能性も出てきますね
)いっこんまさん
おおお!そうなんですか。遅ればせながらおめでとうございます。
投稿: 玉井人 | 2007年6月25日 (月曜日) 16:11
花見山と言う惑星を覚えるきっかけになりました。
しかし佐藤裕久さんの名前は出てこないから中継役だから何処かに入れてあげて
四国高知から福島か 宇宙から言えば隣なんでしょうかねえ
投稿: kiyoka | 2007年6月25日 (月曜日) 21:30
)kiyokaさん
宇宙から見たら同じところでしょうね。
投稿: 玉井人 | 2007年6月25日 (月曜日) 22:57