バリカン商い
わが知り合いの商店主のおじいさんも良くこの話しを自慢げに、そしてとても懐かしい青春時代の奮闘振りを話して聞かせてくれたものだ。
今のお金で仕入れ値がどのくらいだったのか判らないが、仕入れ値は二束三文の安さであったそうである。
それを最初は恐る恐る、それでも先輩に習って5~6倍の値段で売り始めたそうである。
売った後は、怒られる前に一目散にその家を離れたらしく、やはり良心がとがめられたのだろう
ところが、どんな値段でも売れるのでダンダン大胆になり、10倍以上の値段で売り始めるそうだ。(もっと高値の人もいたらしい)
当然純利益は莫大なものとなり、大体の人が2~3年も過ぎると店を持つまでになってしまったそうだ
ほぼ、「ぼったくり」であるが、それでもドンドン売れたそうなのだ。なぜそんなに需要があったのかは聞いたことはないし、売る方は興味を抱く暇もなく売れたそうだ。
なぜそんなに売れたのだろうか?不思議なくらいだ。時代だったといえばそれまでか。
全国的にはどうだったのだろうか?
ただその自慢をしていた店舗、3代目~4代目になった現在みな傾きだしているところが多いような気もするのだが・・・因果だろうか?
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コメント
へ~
貴重なお話ですね。
今は電動式が主力で手バリカンは、まず見ませんね。
この手バリカンで、丸刈りを一つ刈ると、もう手と腕が痛くなってしまいます。
投稿: もうぞう | 2007年6月 5日 19:55
)もうぞうさん
小さいとき何回かやってもらった覚えがありますが、歯に髪の毛が挟まって痛かった覚えがあります
投稿: 玉井人 | 2007年6月 5日 21:52
懐かしい品ですね。
私の祖父も同様なバリカンで刈っていました。
叔父が担当でしたが、少し手伝わせてもらうと、すぐに手がだるくなった覚えがあります。
そして研ぎが難しかったようです。
金盤に金剛砂まいてごりごりと...
それでも上手く研げずに切れ味が鈍ったと言っていました。
今では電動バリカンで父の頭を私が刈っています。
投稿: 秋ぎつね | 2007年6月 6日 07:18
)秋ぎつねさん
磨ぎ方があったんですねえ。わたしはそいうのを見たことが無かったです。
手は疲れるでしょうね、ほんとに
投稿: 玉井人 | 2007年6月 6日 12:44
昔は 丸坊主だったから バリカン 必需品だったのでしょうか。虎刈りとか・・・
今どき 青刈りの子供は見かけませんね。
投稿: aonami | 2007年6月 6日 16:36
)aonamiさん
見かけなくなりましたね。私のいとこの子供は丸刈りに親が刈り込んでやってますが、もちろん電動ですね
投稿: 玉井人 | 2007年6月 6日 16:56
nanamiです。
昔(私が物心付いた頃)は、何処の家にも手動のバリカン有りましたよ。(散髪セット=バリカン、折りたたみの剃刀、革の剃刀の刃研ぎ、髪切り挟み、毛掃きブラシ。男の人は、丸刈りが多かったけれど
床屋に行く人の方が少なかった様に思います。
其れで繁盛してたのでしょうかね?。
母等、革研を柱にぶら下げ、端っこを引っ張って「シュシュ」と上手に剃刀を研いでましたよ。
投稿: nanami | 2007年6月 7日 15:04
)nanamiさん
折りたたみの剃刀が我が家にもありました。毛鋤の道具もまだあります。
革研ぎ、とこやさんでも見なくなりましたね。
わたしは子供のころ、リズミカルな床屋の親じさんの研ぎを興味津々で見ていたものです。
投稿: 玉井人 | 2007年6月 7日 17:29