計画が動き出した「尾瀬国立公園」
昨年、新潟、群馬、福島の知事(新潟は都合で副知事)が集まり「2006尾瀬サミット」がひらかれ「日光国立公園」の中にある「尾瀬特別区」を切り離し独立した「尾瀬国立公園(仮名)」を誕生させることが決められ発表された。
それは過去のわたしのブログ
https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2006/08/post_2b93.html
でも紹介されている。
そもそも、尾瀬といっても大きく分ければ新潟、群馬、福島にまたがる「尾瀬ヶ原」と、
福島、群馬にまたがる「尾瀬沼」とに分かれるものであろう。
距離は直線で5~6キロ以上は離れて存在しその間や周辺に湿原が存在して「尾瀬」と呼ばれている。
わが福島県側でパンフやフォトで紹介が多いのは桧枝岐村から尾瀬沼に流れ込む「大江川」沿いに広がる沼周辺最大の湿原「大江湿原」である。
ここに咲く「ニッコウキスゲの群生」は尾瀬の中でも代表的フォトとして知られているはずだが、あまり「大江湿原」の名はメジャーになっていない気がする。
今回の独立化は単に日光と分けるというもではない。
尾瀬特別区は広さ約25,000ヘクタールなのだが、申請計画されているのはこれに会津駒ヶ岳、そして福島と群馬にまたがる田代山、亭釈山が追加されているのである。
その追加面積があるため、「尾瀬国立公園」が誕生すればその総面積は実に「約37,000ヘクタール」の広大な面積となるのである。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=&serial=16632
これが実現されると福島県側の公園面積が一気に増加するのである。
そこの中ほどに「大江湿原」あり、もしかするとここがもっと公園の中心になる可能性が出てきている。
今月に入ってその準備として「会津駒ヶ岳」の調査が開始され、新国立公園計画は動き出した。
前佐藤県知事(今収賄容疑で裁判中)の国への進言力の強さがいまさらながら思い知らされることである。
現在の佐藤県知事(まぎらわしい)もこの計画は継承されているので実現は間違いないだろう。
そして、600人あまりの「謎と神秘の村」の桧枝岐はまた忙しくなることだろう
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コメント
尾瀬は好きな地域です。御池から沼山峠を越えて大江湿原を通り、尾瀬沼へ行ったことも。
尾瀬の自然を守るためにも、独立した国立公園化はいいことだと思うのですが、それによって地元の人々の生活に悪影響(入山の制限など)が出たのでは本末転倒だと思います。
入念な現地調査の上、決定してもらいたいと切に願います。
投稿: 秋ぎつね | 2007年7月10日 (火曜日) 19:05
新潟県から尾瀬に入る人は、全入山者の5%だとか。
この尾瀬国立公園の誕生にあわせて新潟からの入山者を増やそうとしています。
大江湿原は湿原の中では、最大規模で有名なんですが、一般には無名と言った方がいいでしょうね。
投稿: もうぞう | 2007年7月10日 (火曜日) 19:33
)秋ぎつねさん
どのような方向性の調査なのかはよく判りませんが、決定ありきで動いていることと、地元の希望があったことは確かです。
尾瀬の水源保護の目的も兼ねてますので制限は確かに多くなるでしょうね
)もうぞうさん
今回の計画は三県の観光地としての集客アップという大前提がありますからね。
いろいろ計画はあるでしょうね。
ただ尾瀬サミットでの大義名分は「尾瀬の自然保護」でしたはずですね。
投稿: 玉井人 | 2007年7月10日 (火曜日) 21:31
こんど福島県側の大江湿原にも
出かけてみたいですね。
国立公園になることで
自然がもっと保護され大切にされるといいですね!
投稿: hide | 2007年7月11日 (水曜日) 00:06
)hideさん
実際に追加部分が国立公園となったときに効果や観光への影響がどうなるのか?
関係者もはっきりわかっていないかも知れませんが、保護区が広がることは良いような気がします
投稿: 玉井人 | 2007年7月11日 (水曜日) 07:39