度胸のあるドライバー

道路上で危険なところと言えば交差点や視界がよく無い場所となる。
そんなことはベテランでなくてもドライバーの常識である

フォトは北海道をイメージさせるような安達太良高原の牧草地帯のものである。

すばらしい緑の高原地帯、こんなところに都会から来たらのんびりして開放的になり運転の危険を一瞬忘れてしまいそうになることは判る気がする。

交通量も少ないし、信号なんかもほとんど無い道路は気分のよいものであろう。

しかし、自動車がまったく通らないことは無い。
交通量が少ない分かなりのスピードで走行するものや景色に見とれるドライバーなども少なくなく、かえって危険かもしれない。

そんな中県道を走らせていたら、すごいドライバーに出くわしたのである。

道は安達太良高原の岳温泉から４号国道へ向かうものでほとんど下り坂なのだが一箇所だけカーブしながら登り上げるところに差し掛かったときである。

のぼりの頂上、それにカーブしていると言うことは前方視界が見にくいため「駐停車禁止」のところ。
なんとその一番危険なところに車を止めているやつがいたのである。
フォトの頂上部分、対向車が見えるあたりから左へカーブしている、まさしくそこである。車がいなくても対向車が見えにくいのがお判りだろう

それも左側車線のど真ん中で斜め止め、運転席と助手席のドアは開けっ放しのままなのだからすごい止め方であるのがよく判るだろう。

その止めたところでなにか用をたしているらしくだれも人が乗っていない。
駐車場が狭いわけではない。それどころか大型トラックが止められるくらいの広いスペースが空いているではないか。
たちまち、その場所で車は止まってしまい片側交互通行となっていった。

「どこの馬鹿だ！」とそこを通り過ぎるころドライバーが歩いてきた。
６０歳前後のおしゃれな「おばさん」がニコニコ顔で楽しそうに歩いてきた、
だがまったく車を駐車場に入れる気は無いようで運転席のドアだけを締めてまた建物の方に行ってしまったのには驚いた。

「何も考えていないんだろうなあ、このおばさん」度胸があると言うのか、・・・

非常識なベテランドライバーである。免許証をよく許可されたものである。