「北上、南下」はあって「北下、南上」は無いの?
台風マンニィ(4号)が接近していてとても不安、
被害が無いことをただただ祈るのみである
ところでこの天気予報のときなどによく言われる「・・号台風は・・・・」などの言葉の中で「北上、」という言葉が良く出てくるのだが、反対の「北下、」はまったく聞かないことに不思議だと思ったことはないだろうか?
同じく「南下」という言い方はあるが「南上」という言い方も無い。
中学のとき地理の時間に北を上と言って先生に「上は空だろう」とたしなめられたことがあった。
そんなふうに南北と上下は方角がまったく違うのに言葉として当たり前のように組み合わされ常用されていること事態、不思議だと思ったことはないだろうか?
それはなぜなのか・・・
外国でもやはり同じらしく「北に行くことを北上」「南に行くことを南下」という言い方をするらしいのである。
<説その1>ヨーロッパ説
地球儀を見ると判るように北は必ず上の位置に来ている。地図も壁に張ったときに北が上に位置することから「北に行く場合、上がる」「南にいく場合、下る」という形になるので出来上がった言葉
<説その2>中国説
中国では王の宮殿や城は北に位置し日当たりもいいので南向きに建てられたため、その家臣は城前の南側に住むこととなっていた。
つまり「王は北に座し南に対じした家臣を視た」ところから「北が上の位置、南が下の位置」の感覚が生まれて言葉となった。
日本の場合、道路などの「上り下り」(本来天皇の住むところを基準に方向が決まっていた言い方)そして「上座下座」の考えがあることから「2の中国説」の考えが伝わったとみるのが自然のようである。(江戸時代までは京都へ行くのが上りで東京へは下りだった)
そこからいくと東京を過ぎても私の住む東北など北に位置するところはズ~と「北、上」という言われ方をされることとなり、どこか上座に位置するかのようでちょっと気分がいい。
ちいさな小さな喜び雑学である・・(^_^;)・・
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コメント
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
(・-・)(。_。)(・-・)(。_。)ウンウン。
確かに、天気予報士は、「北下・南上」と言ったりはしていませんね。
投稿: H・K | 2007年7月15日 19:51
nanamiです。
矢張り進歩する人は色んな事に気が付くのですね?
そんなもんか、で、片付けて来たから気にもしなかったけど(気付かないが、正しい)面白いですね。
京都が上りと言えば、一寸法師のお話の中に「お椀の舟で京に上り、針の刀で鬼退治」とありますね。
投稿: nanami | 2007年7月15日 20:16
)H.Kさん
言われればそうですよね。
)nanamiさん
台風が来て「北上」と言う言葉が何度も出てきたときに「はっ!」と気がついたんです。
「あれ!北下て聞かないな。」てね。
投稿: 玉井人 | 2007年7月15日 20:24