テレビだけじゃないよデジタル化期限
2011年(平成23年)、6月まででテレビのアナログ放送は終了し、7月からは完全に地上波放送はデジタルになってしまうことはもう誰でも知っていることだろう。
あと、3年と8ヶ月くらいだろうか、本当に「もうすぐ」といった感じがしてきた。
ところがわが福島県では2011年にアナログ放送を打ち切られるとデジタル放送どころかテレビそのものが見られない地域ができるらしいのだ。
その件数、一部チャンネルが見られないところを含めなんと「1万世帯」にもなる計算なのだ。
理由としては山間地帯のため共同アンテナ使用地域など受信困難なところでのアンテナをデジタル用に交換するのが間に合わないこと。
そして、地上デジタル放送中継基地そのものの設置もこのままではアナログ打ち切り期限まで間に合わないらしいというのだ。
国はこの現実をどう思っているのだろうか?
総務省によるデジタル化計画はテレビだけではないことを知っているだろうか
http://www.ctie.co.jp/tech_info/joh/joho1701no1.pdf
警察や消防などの電波のすべてのデジタル化を決めているのである。
わが村でもかなり前から村内各所と戸別ごとに「防災無線設備」が設置されているのだが、この防災無線もデジタル化を推進しているのである。
そのアナログ無線をデジタル設備にしなくてはならない期限、
それはテレビと同じ年2011年(H23)5月31日のアナログ波使用終了までなのである。
つまり総務省では「テレビより一ヶ月早い。平成23年の6月からはデジタル波防災無線を使用できるようにしなさい」というのである。
財政難で苦しむ全国の市町村、特に人口の少ない村や町ではこれは大変な財政負担なのであり、到底着手することなどできず期限日だけが迫っているのだ。
そうなると頼みは国の助成措置を期待するしかないわけである。
デジタル化を決めたのは国なのだからそれは当然であろう。
ところが、いざ国を見れば大臣はころころ変化、総理も辞めて入院、野党は衆議院解散選挙狙い、国会は開いたが議員は不在、・・・・
予算も、法案も、決まるどころか始まってもいない。
われわれが投票した国会議員は何をしているのか、あきれるばかりである。
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コメント
デジタル化は日を追うごとに、問題が大きくなってきているようですね。
大量のTVを廃棄しなければならない。
そのTVは、リサイクル料金を取られるんですよね。
ところが取られるだけで、リサイクルされていないのではという疑惑があります。
投稿: もうぞう | 2007年9月14日 (金) 19:56
)もうぞうさん
その疑惑、気になりますね。
投稿: 玉井人 | 2007年9月14日 (金) 21:57
今晩わです
世の中、デジタル至上主義路線暴走中ですか?
テレビの場合デジタル化によって、難視聴地域の減少が見込まれますが、あるレベル以下の地域では止めが刺さるケースもあるようです。
デジタル信号の特徴で、貧富の差が激しいみたいです。
ご指摘の共同受信設備のデジタル化はそんなに難しいことではないと思いますが、色々事情が有るのでしょう。
しかし、テレビのデジタル化の場合、恩恵を受ける地域が多いと思いますが。
防災無線となると如何なものでしょうか?
アナログのメリットも多いと思いますが?
圧縮が容易なデジタル信号化にする事によって、総務省は周波数の交通整理がしたいんでしょうかね?
ではでは (@_@)
投稿: fami | 2007年9月15日 (土) 02:48
)famiさん
デジタルはプライバシーが守れるとか、同じ回線で複数の情報が流せるとかのメリットがあるようです。
山間地帯(アナログも受信困難)での設備の交換はかなり困難らしいですよ。作業も金額的にもかなりの労力と時間がかかるようです
交通整理とは良いたとえですね。
もう少し言えばアナログだと道路増やさないと渋滞は緩和できないが、デジタルだと同じ道路を立体化して通すようなことができるからといったほうが良いでしょうかね
投稿: 玉井人 | 2007年9月15日 (土) 08:10