「仲秋」ていつごろの意味か?
「仲秋の名月」とは旧暦8月15日に見る綺麗な満月のことであることはほとんどの人(?)が知っていることである。
ところで「仲秋とは、本来いつごろかな?」と考えたことはないだろうか。
<広辞苑>
ちゅうしゅう{仲秋・中秋}・・(チュウジュウとも)
- 陰暦8月の異称
- 陰暦8月15日の称
辞書などでは上記のように出ているのがほとんどである。
ここで注目は、いつも使われる「仲秋」のほかにチュウの字が違う「中秋」の二つが同じものとして表記されていることだ
「それなら、どっちのチュウの字が本当は正しいのか?」そんなことが気になりだしたのである。
調べたら「仲秋」と「中秋」指している時期が本来は少し違うものだったのだ。
<仲秋>
- 古来日本では文月(陰暦7月)、葉月(陰暦8月)、長月(陰暦9月)の三月を「秋」としていた。
「仲」と言う漢字には「二番目」と言う意味もあり、秋期の二番目の月と言うことで8月(陰暦)をこの文字名で呼ぶようになったようだ。
<中秋>
- これは陰暦8月15日の一日だけを指す言葉、秋の中間の日の意味を指す
つまりこうなる
- 「仲秋の名月」=旧暦8月に見るすべての月
- 「中秋の名月」=旧暦8月15日に出る月のみ
ゆえに正確に使えば「中秋の名月」が正しい文字なのである。
今では混同されているのでどちらも正しいそうであるが、現在の新聞やテレビなどで使われるのは全部「仲」の漢字になっているようだ。
これは「旧暦8月に見られる一番良い月」としていると解釈すれば気にならないかもしれない(?)
本来は「中秋」が正しいことを知ってしまった以上、これからは使いにくい「仲秋」の文字になってしまった
それもまた、面白い・・・かな?
| 固定リンク | 0
コメント
ほほう、またまた勉強になります。
1月1日は、元旦でお休み?
1月1日は、元日でお休み!
みたいなものでしょうかね~いやちょっと違うか。
投稿: もうぞう | 2007年9月28日 20:12
)もうぞうさん
そんな感じですね。
投稿: 玉井人 | 2007年9月28日 21:02
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
なるほどね~。
全然知りませんでした。
自分も、勉強になりました。
投稿: H.K | 2007年9月29日 20:09
)H.Kさん
それは何よりです
投稿: 玉井人 | 2007年9月29日 22:49
なるほど、為になりました。
漢字一文字の違いで意味が違ってくる日本語は
難しいですが使いこなす「楽しさ」もあると思わずにはいられません。
投稿: 秋ぎつね | 2007年9月30日 19:10
)秋ぎつねさん
そうですね。使いこなせれば楽しいと言うか、ちょっと気分がいいという感じでしょうかね
投稿: 玉井人 | 2007年9月30日 21:14