真結女神輿と真結女御輿、セイヤ、サー
きょうから二本松市では日本三大提灯祭りの一つ「二本松ちょうちんまつり」がはじまった。
この後、来週14日が我が村の村社祭礼である。
隣の本宮市では市になってから初めての安達太良神社祭礼(800年以上続いている)が27日に行われるため、右のような募集が出された。
毎回100名を越す女性が「担ぎ手」として殺到するこの真結女御輿はすごい人気である。
この神輿は昭和62年(1987)に江戸前の神輿保存会の指導により始めてお目見えしたものである。
そのため、掛け声は「せいや、さー、せいや、さー」になっている
16歳以上の女性ならだれでも参加できる(参加手数料1500円がかかる)。以前年齢制限を設けたのだが、苦情や抗議がものすごい数で殺到したため撤廃されたエピソードもあるくらい応募が来る。
ちょっとこの神輿の名前について説明したい。
この安達太良神社(昔は安達太良大明神と呼ばれた)の神事の一つに「真弓の神事」と言うのがる。それは・・・
「女性が三十一文字(みそひともじ)恋文を真弓の木の枝に結びつけ、その枝をいとしい人の玄関に挿す。その花が色づき始めると恋が実ると言うもの」このことにあわせ「恋愛成就の神輿」としてマユミの名が当てられたそうである。
女性の神輿にぴったりの名前であろう
この神輿最初は1基しかなかったのだが、あまりにも「担ぎたい」と言う女性が殺到して2基になって今になっている。総勢約120名の元気が良い女性たちの神輿は祭りの呼び物である。
本来は男性が担ぐ「裸神輿」(担ぎ棒が2本でとても長く、珍しい神輿)がメインなのだがそちらは担ぎ手が集まらず、「担ぎ料」を支払うなどしてやっと人数を集めているのとは対照的である。
わたしは、ちょっとこの神輿にクレームがある
まず名前の「真結女御輿」の漢字である。
- 御輿(みこし)=天皇や公家、高僧などの人がのる「輿(こし)」と言う乗り物に敬称の「御(み)」を付けたもの
- 神輿(みこし)=しんよとも読み、御神霊、を乗せる神様の乗り物の「輿」を指している
なので正しくは真結女御輿ではなく「真結女神輿」でなくてはならない。発足時に指導した人たちの団体も「・・・神輿保存会」になっていることでも判る。
それに浅草などでは危険と言う理由で人が神輿に乗ることが昨年から禁止され、逮捕者まで出しているので、神輿に人が乗ることは考え直したほうが良くなっているようだ。
神社としても「神聖な神様の乗り物に人が土足で上がることは間違っている」との話が出ているようだ(つまり罰当りな行為)。
さてこんな話、本宮市では聞こえているのだろうか?
ところで、発足時に何日も泊りがけで担ぎ方を指導された保存会はなんと言う名前の保存会だったのだろうか?
浅草か神田のどちらかのだと思うが・・知っている人は教えてもらいたい。よろしく!
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コメント
かなり盛大なお神輿ですねぇ・・・
結構 祭りずきな人たちって多いし
ましてや かっこいいし
そして 恋愛成就とあっては
参加者多いのは うなずけます。
会津祭りのような 仮装行列より 神輿かつぎ
のぎやかな行事のほうが 心が騒ぎます。
投稿: aonami | 2007年10月 5日 11:24
)aonamiさん
この神輿は本祭り(祭りは3日間)の1日だけに出るんですが、すごい数の担ぎ手やらギャラリーやらを引き連れて歩きますから、すごいですよ。
投稿: 玉井人 | 2007年10月 5日 12:23
面白そうな東北のお祭りですね。東北はちょっと遠い!!!京都も、秋のお祭りの季節。ホント、つらかった今年の夏もやっと終わり、秋祭りのシーズンです。スケッチブックを持って出かけましょう。差しあたっては、22日の時代祭りです。時代祭りは京都の3大祭りの一つ、紫式部や清少納言に会えるのが楽しみです。
投稿: 山口ももり | 2007年10月 5日 18:58
)山口ももりさん
紫式部ですか。良いですねえ
この真結神輿が出る祭りのころは、年によっては「雪」に会えるときがあります。
投稿: 玉井人 | 2007年10月 5日 20:28
わたしはこの真結女御輿をよく見たことがありません。“玉井人さん”の記事でこれほどの人気があると知った次第です。たぶん、ストレス発散には頗るいいような気がいたします。
“玉井人さん”の記事に触発されて、今年は見てみようかな。
投稿: koji | 2007年10月 6日 10:27
)kojiさん
出る日が決まってますので、行って見て下さい。
露天が出ている所しか動きませんし人だかりがすごいので場所がすぐわかります。
裸神輿が来たらどかされちゃいますがね。
投稿: 玉井人 | 2007年10月 6日 11:31